親の仕事の都合で家計が厳しくなったり、予期しない事情が起きたりすると、「進学したいけど、学費が心配だ」と思うことってあるよね。そんなときに頼りになるのが「教育支援資金」という制度。実は、経済的に困難な状況でも、学びを続ける道は用意されているんだ。この記事を読めば、教育支援資金がどんな仕組みで、自分たちが使えるかどうかがわかるよ。
- 教育支援資金は、経済的に困難な家庭の学生が、学校に行き続けるための 国の支援制度 だ。
- 給付型は返さなくていいお金で、貸与型は借りたお金だから卒業後に返す。
- 申し込むには、年収などの条件を満たして、かつ向学心がある必要がある。
もうちょっと詳しく
教育支援資金の最大の特徴は、「学びたい」という気持ちを経済的な理由で諦めなくていい仕組みだということ。日本では、誰もが学ぶ権利があるという考え方が大事にされているんだ。だから、親の都合で子どもが学校を辞めるのを防ぐために、この制度が作られた。給付型なら返さなくていいから、その家庭の経済的な負担は減る。貸与型でも、返済は卒業後だから、学生時代は学業に集中できるよ。
教育支援資金は「チャンスを与える制度」。困っているなら、まず相談することが大事!
⚠️ よくある勘違い
→ 実は、年収の基準や成績の条件があります。全員が対象ではないんです。
→ 経済的に困難で、かつ向学心のある学生が対象。条件を確認して、申し込むことが大事。
→ 確かに利子がつく場合もありますが、無利子の貸与型もあります。
→ 無利子型なら、返すときは借りた金額だけで大丈夫。どちらを選ぶかは家庭の状況で決まります。
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教育支援資金って、どんな制度なの?
教育支援資金という言葉を初めて聞くと、「難しい、複雑そう」と思うかもしれないね。でも、本質はシンプルなんだ。つまり、お金のない家庭の子どもたちが学校に行き続けられるようにするための制度、ということ。日本の法律で「義務教育はすべての子どもに与えられるべき」と決められている。だから高校進学や大学進学のときも、「経済的な理由で学べなくなるのは不公平だ」という考え方から、この制度ができたんだ。
具体的には、親の年収が一定額以下の家庭、または親が失職したり病気になったりして急に経済状況が悪くなった家庭の学生が対象になるんだ。親が自営業で売上が減った場合も該当することがある。つまり、「今、困っている状況」が制度を使う基準になるわけ。
この制度を運営しているのは、主に日本学生支援機構(略してJASSO)という国の組織だ。JASSO以外に、各都道府県や市区町村の教育委員会も、地域限定の教育支援資金を用意していることがある。だから、国の制度と地域の制度の両方を使える可能性もあるんだよ。
給付型と貸与型、どう違うの?
教育支援資金の形には、大きく分けて2つのタイプがあるんだ。それが「給付型」と「貸与型」だね。
給付型というのは、つまり「もらうお金」ということ。給付型の支援金をもらったら、返さなくていいんだ。イメージとしては、親からお小遣いをもらうのと同じ。もらったときに「後で返してね」なんて言われないでしょ。それと同じ感じだね。だから、経済的に最も困っている家庭の学生が対象になることが多い。給付型は国の予算が限られているから、使える人数にも上限があるんだ。
貸与型というのは、つまり「借りるお金」ということ。銀行からお金を借りるのと似た感じだね。借りたお金だから、卒業した後に返さないといけない。返済期間は通常20年程度で、月々コツコツ返していく。たとえば、400万円借りたら、月々いくらかを毎月返すという感じ。貸与型は給付型より対象者が多いことが多くて、受給しやすいのが特徴だ。
どちらを選べるかは、家庭の経済状況や親の年収によって決まるんだ。最も困っている人から優先的に給付型が当たるのが基本。そして、給付型に当たらなかった人が貸与型に申し込める、という流れになることが多いんだよ。
返す必要のない「給付型」のメリット
給付型の最大のメリットは、卒業後に返済の心配がないということだ。つまり、その後の人生で「返さなきゃ」というプレッシャーを感じずに済むんだね。新社会人になるときや、結婚するときなど、人生の大事な決断をするときに、「返済があるから、このお金のある仕事に就かなきゃ」というふうに選択肢が狭まらない。自由に、やりたい仕事を選べるわけだ。
ただし、給付型にはデメリットもある。まず、対象者が限られているから、家庭の経済状況が一定以上良いと対象にならない。たとえば、年収が基準より少し高い家庭は、給付型には受からないけど、貸与型なら受けられるとか、そういうケースはよくあるんだ。また、給付型をもらうために成績が良い必要がある場合もある。給付型は「経済的に困難で、かつ優秀な学生」という限定的な条件になることが多いんだね。
受給条件って、具体的には何?
教育支援資金をもらうためには、いくつかの条件をクリアしないといけないんだ。最初に思いつく条件は「親の年収が低い」ということだと思う。確かに、これが一番大事な条件なんだ。でも、年収だけじゃなくて、ほかにも見られる条件がたくさんあるんだよ。
親の年収基準
まず、親の年収がどのくらいまでなら対象になるかというのは、その年によって少しずつ変わるんだ。だいたい、給付型は年収が300万円〜400万円以下の家庭が対象になることが多い。貸与型はもう少し緩くて、年収が600万円程度までの家庭が対象になることもある。
注意したいのは、「年収」というのは、給料だけじゃなくて、営業利益や年金、利子なども全部含まれるということ。つまり、親が自営業をしている場合は、その事業の売上から経費を引いた利益が「年収」として計算されるんだ。親が2人いる場合は、2人の年収を足した合計で判定される。また、親が離婚している場合は、子どもを育てている親の年収だけで判定されることが多いね。
学校の種類や進学の状況
教育支援資金は、高校生と大学生(短大や高専も含む)が主な対象だ。でも、高卒で就職する場合は対象にならないし、学校以外の教育機関(塾や予備校など)は対象にならないことが多いんだ。つまり、「学校教育を受けるためのお金」という限定があるわけね。
また、進学先の学校が公立なのか私立なのかで、もらえる金額が変わることもある。一般的に、公立校の方が支援金の金額は低めで、私立校の方が高めに設定されていることが多い。これは、私立校は学費が高いから、という理由だね。
成績や本人の努力が見られることもある
給付型の場合は特に、本人の学力や成績が見られることがある。つまり、「確かに困っているけど、勉強する気があるのか」ということを確認されるんだ。高校時代の成績が平均以上だったか、入学試験に向けて真面目に勉強しているか、進学後に何を学びたいのか、そういったことが評価の対象になるんだね。
これは、国のお金を使って支援するんだから、「本当にそのお金が無駄にならないか」を確認するためなんだ。イメージとしては、学校の奨学金試験に受かるようなもの。成績がボロボロでは厳しいけど、平均的な成績があれば大丈夫、くらいの基準だよ。
兄弟姉妹の人数や扶養家族
家族構成も大事な条件だんだ。特に、兄弟姉妹が何人いるかが関係する。たとえば、兄は大学生、本人は高校生、という場合、2人が同時に学費がかかっているわけだよね。そういう場合は、家庭の経済的な負担がより大きいと判定されるんだ。だから、兄弟姉妹の数が多いほど、受給しやすくなることが多いんだね。
また、祖父母などの家族を扶養しているかどうかも見られる。親が子どもだけでなく、親の親(つまり祖父母)も養っている場合は、その分家庭の負担が大きいと判定されるんだ。
返すとき、どうなるの?
貸与型の教育支援資金を使った場合、卒業後に返さないといけない。でも、「どうやって返すのか」「いつから返すのか」「返せないときはどうするのか」という疑問があると思うんだ。この部分が、多くの学生が不安に思うところだからね。でも、仕組みを知ると、そこまで怖いものじゃないんだよ。
返済のスケジュール
教育支援資金の貸与型の場合、通常は高校や大学を卒業した後から返済が始まるんだ。つまり、学生時代は返さなくていい。これが大きなポイントだね。学生時代は学費がかかる時期だから、その上に返済義務があったら大変だもの。だから、卒業してある程度働いて、給料をもらい始めてから返すという仕組みになってるんだ。
返済期間は通常20年程度。たとえば、400万円借りたとしたら、月々1万6,000円程度を返す、という計算になるんだ(正確には金利によって変わる)。返済方法は、銀行口座から自動で引き落とされるのが基本だね。
無利子と利子ありの2種類がある
貸与型の教育支援資金には、2つの種類がある。無利子型と利子ありの型だ。無利子型というのは、借りた金額だけを返せばいいということ。つまり、400万円借りたら、400万円を返すだけで、余分なお金を払わなくていいんだ。利子ありの型は、返すときに利子(つまり、余分なお金)がついてくるんだ。たとえば、400万円借りたら、420万円を返すとか、そういう感じだね。
どちらになるかは、貸与の時期や学校の種類によって変わるんだ。一般的に、無利子型の方が条件が厳しく、対象者が限られている。利子ありの方が、より多くの学生が対象になるという傾向がある。ただ、最近は無利子型の対象を広げようという動きもあるんだよ。
返済が難しくなったときは
人生というのは予想不可能なことが起きるもんだ。せっかく就職しても、会社が倒産することもあるし、病気で仕事ができなくなることもあるかもしれない。そんなときに「返済できません」という状況になったら、どうするのか。これが多くの人が心配することだよね。
実は、そんな場合のための制度が用意されているんだ。返済が難しい場合は、返済期間を長くしてもらったり、一時的に返済を待ってもらったり、返済額を減らしてもらったりできるんだ。つまり、「絶対にこの額を返さなきゃいけない」という厳しい取り立てがあるわけではないということだね。相談することで、状況に合わせた返済計画を立て直してもらえるんだ。ただし、返済期間が延びるから、返す総額は増えることもあるんだよ。
また、障害者になってしまった場合や、かなり低い収入しかない場合など、特定の事情がある場合は、返済を免除してもらえることもあるんだ。つまり、「返さなくていいですよ」ということになるわけ。これは給付型じゃなくて貸与型でも、特殊な事情があると返さなくていい場合があるんだね。
実際に申し込むには、どうする?
教育支援資金の仕組みは理解できたけど、「じゃあ、どうやって申し込むのか」という疑問が出てくるよね。申し込みプロセスは、学校の種類や地域によって少し異なるんだ。でも、基本的な流れは似ているんだよ。
学校の担当の先生に相談する
まずは、学校の進学指導の先生か、生徒指導の先生に相談するのが一番だ。学校には、教育支援資金の情報がまとまっているし、申し込みの手続きを学校がサポートしてくれることが多いんだ。親の年収がどのくらいまでなら対象になるのか、今年度の募集期限はいつなのか、どんな書類が必要なのか、そういったことを教えてくれるんだね。
実は、学校を通さずに自分で直接申し込むこともできる。でも、学校を通すと、学校の先生が申し込みをサポートしてくれるし、学校が推薦してくれることもあって、受給しやすくなる可能性があるんだ。だから、まずは学校に相談するのが正解だよ。
親の年収を証明する書類を用意する
申し込むときに必要な書類の中で、一番大事なのが「親の年収を証明する書類」だ。親が会社員なら「源泉徴収票」、自営業なら「確定申告書」や「課税証明書」などが必要になるんだ。つまり、「本当にこのくらいの年収です」ということを公式な書類で証明する必要があるわけね。
これらの書類は、税務署や市区町村の役所で取得することができるんだ。親に協力してもらって、書類を集めるんだよ。もし、親が書類を持っていなかったら、「どこでもらえばいいのか」を学校の先生に聞くといいんだ。
日本学生支援機構のサイトで情報を確認する
教育支援資金の最新情報は、日本学生支援機構(JASSO)のウェブサイトに載っている。募集期限や申し込み方法、条件の詳細など、全部ここで確認できるんだ。つまり、学校の先生の説明だけでなく、自分でも最新情報を調べることができるということね。特に、新しい制度が始まったり、条件が変わったりすることがあるから、毎年ウェブサイトをチェックするといいんだよ。
相談窓口を活用する
「わからないことが多い」「自分たちが対象になるか不安」という場合は、相談窓口に電話やメールで問い合わせることができるんだ。日本学生支援機構にも相談窓口があるし、都道府県の教育委員会にも相談窓口がある。また、市区町村の福祉事務所でも、教育支援資金についての相談に乗ってくれることがあるんだね。相談は無料だから、わからないことがあったら、遠慮なく相談するといいんだよ。
