名誉毀損って何?わかりやすく解説

友達のウワサをツイートしちゃったり、LINEグループで「あの人、こんなことした」って書いたことありますか?その時は軽い気持ちでも、場合によっては法律に引っかかっちゃうかもしれません。それが「名誉毀損」という犯罪。この記事を読めば、どんな時に名誉毀損になるのか、なぜ誰かの悪いウワサを広げちゃいけないのかが、スッキリわかるようになりますよ。

先生、「名誉毀損」って何ですか?ウワサを広げたらダメ、ってことですか?

いい質問だね。名誉毀損ってのは、つまり「誰かの評判や信用を傷つける情報を広めて、その人の社会的な立場を悪くする行為」のこと。法律で禁止されてるんだ。
でも、本当のことを言ってるなら大丈夫ですよね?

それが引っかかるところなんだよ。たとえ事実でも、それを広めて誰かの評判を傷つけたら名誉毀損になることがある。真実かどうかが全てじゃなくて、「誰かを傷つける情報を公開したか」が問題になるんだ。
怖いですね。もしやっちゃったら、どうなるんですか?

そっか。民事責任刑事責任の2つがあるんだ。民事ってのは、つまりお金を払わされること。刑事ってのは、つまり罰金や懲役みたいな罰。SNSに投稿しちゃったら、全国の人が見るから、バレやすいし被害も大きいんだ。気をつけなきゃね。
📝 3行でまとめると
  1. 名誉毀損は、誰かの評判や信用を傷つける情報を公開して、その人の社会的な立場を悪くする行為のこと
  2. たとえ事実でも、それを広めて誰かを傷つけたら法律違反になることがある
  3. お金を払わされたり(民事責任)、罰金をもらったり懲役になったり(刑事責任)することがある
目次

もうちょっと詳しく

名誉毀損って聞くと、なんか遠い話に聞こえるかもしれない。でも実は、SNSの投稿やLINEのグループチャット、学校での言いふらしなど、日常生活のあちこちで起こりやすいんだ。大事なのは「悪意があるかどうか」じゃなくて、「その情報が誰かの評判を傷つけたか、広まったか」という点。だから、ジョークのつもりで書いた悪口でも、それが拡散されて誰かに迷惑がかかったら、法律上は問題になっちゃうんだよ。

💡 ポイント
インターネットは消えない。一度投稿すると、スクショされたりシェアされたり、想像以上に広がることもあるんだ。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「本当のことなら名誉毀損にはならない」
→ 事実であっても、それを広めることで誰かが傷つけば、名誉毀損になる可能性がある。真実だから無罪、という訳じゃないんだ。
⭕ 「誰かが傷つく情報を不特定多数に広げないようにする」
→ これが正解。たとえ事実でも、その情報が必要不可欠でなければ、広める必要はないんだ。
なるほど〜、あーそういうことか!

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名誉毀損とは何か

定義と法律的な意味

名誉毀損という言葉を聞いても、ピンと来ないかもしれませんね。簡単に言うと、これは「誰かの名前や立場、評判を傷つける情報を、広く知られるような形で公開する行為」のことなんです。つまり、特定の人が「この人は悪い人だ」「この人は信用できない」と思われるような情報を広めちゃう、ってやつですね。

法律的には、刑法230条で「公然と事実を摘示して、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無を問わず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する」と書かれてます。難しく聞こえますけど、要するに「誰かの名誉を傷つける情報を公開したら、罰せられる」ってことです。

ここで大事なポイントが一つ。「事実の有無を問わず」って書いてあるでしょ。これはね、「その情報が本当か嘘か関係なく」という意味なんです。つまり、本当のことでも嘘でも、誰かを傷つけるような情報を広めたら、法律に引っかかる可能性があるってわけ。これが多くの人が勘違いしてる部分なんですよ。

名誉と評判の違い

ここで「名誉」と「評判」の違いについても、説明しておきますね。名誉ってのは、つまり「社会的な地位や信用」のことで、評判ってのは「人々がその人について持ってるイメージ」のことです。

具体例で考えてみましょう。Aさんが学校で真面目で信用される人だったとします。それが「Aさんは学校でカンニングをしている」なんて話を広められたら、Aさんの「社会的な地位」は下がっちゃいますよね。その結果、先生からの信頼も下がるし、友達からのイメージも悪くなる。これが名誉毀損なんです。実は本当かどうかは関係なく、「そういうウワサが広まった」という事実だけで、Aさんの社会的な立場は傷つくんですよ。

だから、名誉毀損で大切なのは「誰かの社会的な立場が悪くなったか」という点なんです。ちょっとした悪口とか、プライベートな場所での「あの人嫌い」って言葉ぐらいなら、まだ大丈夫。でも、それをツイッターに投稿したり、LINEグループで広げたり、学校中に言いふらしたりしたら、一気に「公然と」された情報になって、名誉毀損に該当しちゃう可能性が出てくるんですよ。

名誉毀損になるケースと見分け方

インターネットとSNSの投稿

今の時代、名誉毀損で一番危ないのはインターネットです。特にツイッター、インスタグラム、TikTok、LINEなんかのSNSですね。なぜ危ないかというと、情報が「公然と」広まりやすいからなんです。

例えば、あなたが学校の友達について「〇〇さんって、実は盗んだことあるんだよ」ってツイートしちゃったとします。これは、全国の人が見られる形で投稿されてますよね。だから「公然と」。もしそれが本当でも嘘でも、〇〇さんの評判が一気に悪くなる可能性があります。もし本当だとしても、それを世界中に広める必要があったのか、って考えたら、答えはたぶんNoですよね。

LINEグループでも同じです。「仲間内だから大丈夫」って思ってても、誰かが外に言いふらすかもしれない。スクショされるかもしれない。デジタル世界では、情報は一瞬で拡散しちゃうんですよ。だから、グループチャットだからといって油断しちゃいけません。

具体的なケースを挙げてみます。もし同級生が「こいつ、実は援助交際してる」なんてツイートしたら、それは名誉毀損になる可能性が高い。本当でも嘘でも関係なく。なぜなら、多くの人に知られることで、その人の社会的な信用が一気に失われるからです。また、「あの先生、生徒に手を出してる」なんて書き込みがされたら、その先生の職業や信用が傷つきますよね。こういうのは典型的な名誉毀損です。

学校や職場での言いふらし

オフラインの世界でも、名誉毀損は起こります。学校での言いふらしですね。

例えば、Bさんが「Cさんって、親から虐待されてるんだって」って、学校中に言いふらしたとします。これは、学校の全体に「公然と」広まることになる。Cさんの家庭環境が悪いというウワサが広まって、周りの見方が変わっちゃうかもしれません。本当のことでも、そうじゃなくても、一度広まったウワサは消えにくいんです。

職場でも同じ。上司について「あいつ、経理の誰々と浮気してる」なんてウワサを広げたら、その上司の評判は一気に落ちます。特に出世に関わるような話だったら、その人のキャリアに大きな影響を与えちゃう。だから、オフラインでも油断しちゃいけないんですよ。

見分けるポイントはこれです。「その情報が多くの人に知られたら、誰かが傷つくか」「社会的な立場が悪くなるか」という点。もし答えがYesなら、広める前に一呼吸置いた方がいいかもしれません。

写真や動画の拡散も該当する

最近増えてるのが、写真や動画の拡散です。これも名誉毀損に該当することがあります。

例えば、同級生の失敗した場面をビデオに撮って、「こいつ、バカだよね」ってネットに上げちゃった場合。その写真や動画が拡散されたら、その人の評判は傷つきますよね。これも名誉毀損に該当する可能性があります。

また、加工画像なんかも危ないです。「あの先生の顔に、不適切な画像を合成して拡散した」なんてことをしたら、その先生は社会的に大きなダメージを受けます。これは完全に名誉毀損です。

大事なのは「情報の内容」だけじゃなくて「それがどのくらい広まるか」という点。一度ネットに上がった情報は、ほぼ永遠に残ります。だから、投稿する前に「これを世界中の人が見てもいい情報か」って考えてみてください。

民事責任と刑事責任

民事責任:お金を払わされることもある

名誉毀損で訴えられたら、まず考えなきゃいけないのが民事責任です。つまり、お金を払わされることですね。

民法710条で「他人の身体、自由若しくは名誉を侵害した者は、前項の規定にかかわらず、その損害賠償の請求につき、被害者並びに被害者の親族関係にある者及び被害者に代わつて被害者の事務を処理する者に対しても、各自これを行うことができる」と書かれてます。簡単に言うと、「誰かの名誉を傷つけたら、その人に対して損害賠償(つまりお金)を払わなきゃいけない」ってことです。

具体的には、どのくらいのお金か、というと、これはケースバイケースです。被害の大きさに応じて、数十万円から数百万円まで、幅があります。

例えば、有名人が「この女優は薬物を使ってる」なんてツイートして、それが嘘だったとします。その場合、その女優は仕事を失うかもしれません。CM契約が切られるかもしれません。そしたら、その女優が被った損害(失った給料とか、仕事とか)を、投稿者が償わなきゃいけないんですよ。これが民事責任です。

一般人でも同じです。もし学校の先生について「この先生は体罰をしてる」なんてネットに書いて、それが嘘だったら、その先生の評判が傷つきます。その結果、学校から降ろされるかもしれません。そしたら、その先生は給料を失うし、キャリアも傷つきます。こういう被害に対して、投稿者はお金を払わなきゃいけないわけです。

刑事責任:罰金や懲役になることも

さらに重いのが刑事責任です。これは「犯罪として罰せられる」ってことですね。

名誉毀損罪は、刑法230条で「3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金」と定められてます。つまり、最大3年間刑務所に入れられる可能性があるってことです。懲役と禁錮の違いは、つまり「懲役は作業をさせられる、禁錮はただ入れられるだけ」ってくらいの違いですけど、どちらにせよ刑務所に行かなきゃいけません。

あるいは、50万円以下の罰金です。これは「犯罪人」として記録が残ります。前科がつく、ってやつですね。

実際の例で考えてみます。もし高校生が「〇〇さんは援助交際をしてる」なんてツイートしたら、その情報が広がって、その人の評判が傷つく。学校でのいじめにつながるかもしれない。その結果、その人が自殺しちゃったら、もうそれは名誉毀損では済みません。でも、名誉毀損自体は、それでも刑事責任の対象になる可能性があります。

大人なら、さらに重くなることもあります。職場での名誉毀損なら、懲役3年+罰金50万円という最大の刑罰が下る可能性もあるんですよ。

親や学校が弁護士を雇うケースも

特にネットでの名誉毀損の場合、被害者側が弁護士を雇って訴えてくることが多いです。弁護士料は、つまり「法律の専門家に相談するのにかかるお金」のこと。これも被害者側が請求することがあります。

さらに、学校の先生が名誉毀損を受けた場合、学校自体が動く可能性もあります。警察に報告されて、捜査が始まることもある。そうなったら、投稿した人(やその親)は大変なことになります。

日常生活での注意点と予防策

SNSに投稿する前に一呼吸置く

一番大事なのは、投稿する前に考えることです。「この情報を世界中の人が見ても大丈夫か」「誰かが傷つかないか」って、一回考えてみる。

例えば、学校で誰かが失敗したとします。「〇〇さんが授業中に寝てた」とか「〇〇さんが試験で0点だった」みたいなことですね。それをツイートしたくなるかもしれません。でも、一呼吸置いて考えてみてください。その人は、学校中にそのネタを知られたくないかもしれません。笑われたくないかもしれません。そしたら、投稿しない方が優しいんじゃないでしょうか。

特にダメなのが、誰かを悪く言う情報です。「あの人、こんなことした」「あの先生、こんなに厳しい」みたいなやつ。これは、絶対に投稿しちゃいけません。本当でも嘘でも、その人の評判を傷つける可能性がある。

プライバシーも同時に守ること

名誉毀損と似てるけど違うのが、プライバシー侵害です。これは「誰かの個人情報や私生活を無断で公開する」ってやつ。例えば、友達のLINEを盗み見してスクショして拡散したら、これはプライバシー侵害です。

名誉毀損とプライバシー侵害は、両方成立することもあります。つまり、一つの行為で両方訴えられることもあるってわけ。だから、誰かの個人情報は絶対に無断で公開しちゃいけません。

「ジョークのつもり」は通用しない

「ジョークだから大丈夫」「冗談半分で書いた」って言っても、法律は関係なく働きます。相手が傷ついたか、評判が傷つたか、という客観的な事実が重要なんです。

例えば、仲のいい友達に「お前、バカだよね」って言うのは、ジョークかもしれません。でも、それをツイートして全国に広がったら、その友達は傷つきます。本当の気持ちがどうであれ、ネットに上げた時点で「公然と」なっちゃうんですよ。

匿名だからセーフ?いいえ、違います

「匿名だから大丈夫」って思う人もいますけど、これは大きな勘違い。ネットの匿名投稿は、実はトレースできる可能性があります。警察が動けば、IPアドレスから身元を特定できることもあります。だから、匿名だからといって油断しちゃいけません。

実際、匿名で誰かを傷つけるような投稿をして、後から警察から連絡が来た、なんてケースも現実にあるんですよ。

被害を受けた時の対応

被害が自分に降りかかった場合

もし自分が名誉毀損の被害を受けたとしたら、どうしたらいいでしょうか。まず大事なのは「証拠を残す」ことです。つまり、スクショを取るとか、その投稿のURLを記録しておくとか、ってことですね。

その次に、投稿者に削除を求めることができます。直接メッセージを送るとか、その投稿のコメント欄に「削除してください」と書くとか。ただし、相手が応じてくれるかどうかは別です。

それでもダメなら、弁護士に相談するか、警察に相談することができます。警察は「被害届」というのを受け付けています。つまり「誰かから被害を受けました」っていう申告をすることですね。警察が受け付けたら、捜査が始まる可能性があります。

SNSの運営会社にも、通報できることがあります。ツイッターなら「このツイートは不適切です」って報告できますし、インスタグラムも同じです。SNS側が判断して、投稿を削除したり、投稿者のアカウントを停止したりすることもあります。

もし自分が投稿してしまった場合

万が一、自分が誰かを傷つけるような投稿をしちゃった場合、すぐに削除することが大事です。「時間が経てば忘れられる」なんて思わない。スクショされてるかもしれないし、既に拡散されてるかもしれません。

その次に、投稿した相手に謝ります。直接会って謝るのが一番ですが、難しい場合はメッセージで謝ることもできます。大事なのは「本気で申し訳ないと思ってる」という気持ちを伝えることですね。

それでも相手が訴えてきたら、弁護士に相談した方がいいです。無視したり、言い逃れしたりするのは絶対にダメ。むしろ、問題がさらに大きくなっちゃう。正直に、誠実に対応することが、被害を最小限に抑える唯一の方法なんです。

学校や親に相談すること

もし学校でいじめのような名誉毀損が起こってたら、親や先生に相談してください。大人の力が必要です。親が弁護士に相談することもできますし、学校が指導することもできます。

特に子どもが被害を受けた場合、親が一緒に対応することで、法的な保護も手厚くなります。「自分で何とかしよう」と思わず、大人に頼ることが大事です。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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