糖尿病って何?わかりやすく解説

最近、「血糖値が高い」って言葉をよく聞きませんか?親の健康診断の話とか、テレビの健康番組とか。そこで出てくる「糖尿病」ってなんか怖い病気みたいだけど、実は何がどうなってるのか、よくわからないですよね。この記事を読めば、糖尿病が何でどうして起きるのか、そして自分たちにもかかわる話なのかがわかるようになりますよ。

先生、そもそも糖尿病ってなんですか?聞いたことはあるけど、何がどうなってる病気なんですか?

いい質問だね。糖尿病ってのは、つまり血液の中の糖(ブドウ糖)の量が多くなって、尿に糖が混じるようになる病気のことなんだ。体が糖をうまくコントロールできなくなる状態だね。
えっ、尿に糖が混じるんですか?それって何が悪いんですか?糖は甘いから、むしろ悪くないんじゃ…

そこが勘違いしやすいところなんだ。血液の中に糖が多すぎるってことが問題なんだよ。本来、血液の中の糖の量は、体が自動的にコントロールしてるんだ。食事をして糖が増えたら、インスリンっていうホルモンが出てきて、その糖を細胞に送ってエネルギーに変えたり、貯蔵したりするんだ。
あ、インスリンって聞いたことあります。で、糖尿病だとそのインスリンが何か問題があるんですか?

その通り。糖尿病には大きく2つのパターンがあるんだ。1つは、膵臓(すいぞう)がインスリンをうまく作れなくなるパターン。もう1つは、インスリンは作られてるのに、体の細胞がそれに反応しなくなるパターンなんだ。どちらも結果は同じで、糖が血液の中にたまってしまうんだよ。
わかりました。では、それってどうして起きるんですか?何か予防できるんですか?

いい質問だね。それはこれからの説明で詳しく話すけど、ざっくり言うと、遺伝的な要素と生活習慣の両方が関係してるんだ。でも、生活習慣は自分で変えられる部分もあるから、知ることが大事なんだよ。
📝 3行でまとめると
  1. 糖尿病は血液に糖が多くたまる病気で、本来なら体が自動的にコントロールしているはずの糖の量がコントロールできなくなった状態
  2. 原因はインスリンの分泌量が減るか、効き目が悪くなるかのどちらかで、遺伝と生活習慣の両方に関係している
  3. 放っておくと血管や神経が傷むなど様々な合併症が起きることもあるから、早めの対策が大事
目次

もうちょっと詳しく

糖尿病が怖いのは、最初はほとんど症状がないことなんだ。血液の中に糖がたまってても、本人には何も感じられないこともある。だから知らないうちに進んでしまって、ある日突然「血糖値がすごく高い」と言われてびっくりする人も多いんだ。でも、実は小さな変化(たくさん水を飲むようになった、疲れやすくなったなど)が出ていることもあるから、そういう小さなサインに気付くことが大事なんだよ。

💡 ポイント
糖尿病は「サイレント・キラー」と呼ばれることもあるよ。症状がなく静かに進むけど、気付いたときには結構進んでるってことだね。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「砂糖をたくさん食べたから糖尿病になった」
→ 砂糖だけが原因じゃない。もちろん砂糖もダメだけど、白いご飯でも麺でも、すべての炭水化物が糖に変わるから、単純に「砂糖が悪い」じゃなく「糖の摂り方」が大事なんだ。
⭕ 「糖尿病は、遺伝と生活習慣の両方が関係している」
→ 両親が糖尿病だからって必ずなるわけじゃないし、生活習慣が悪い人全員がなるわけでもない。でも、どちらかの傾向が強いと、かかりやすくなるってことが正解。
なるほど〜、あーそういうことか!

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血糖値って何?糖尿病と何が関係あるの?

血糖値は体の「エネルギー管理」のメーター

まず知っておくべき基本が「血糖値」(つまり、血液に含まれるブドウ糖の濃度)。これは、体がどれくらいエネルギーを持ってるかを示すメーターみたいなものだと思ってください。朝ご飯を食べると血糖値が上がって、時間が経つと下がって、また食べると上がる。この上げ下げが健康な人では自動的に調整されてるんだ。

イメージとしては、スマートフォンのバッテリーに似てますよね。充電すればバッテリーが増えるし、使えば減る。でも、スマートフォンは勝手に調整してくれたりしない。一方、人間の体は、血糖値が高くなったら「インスリンをたくさん出そう」って自動的に判断して、糖を細胞に運んでくれるんだ。これが健康な人の状態です。

インスリンがないと糖が運べない

では、このインスリンの役割をもっと詳しく説明しましょう。インスリンは膵臓(すいぞう)という臓器が作るホルモンで、つまり「指示を出す化学物質」です。このインスリンが血液に出てくると、血液中の糖が「あ、運ばれる時だ」と反応して、筋肉や脂肪の細胞に吸収されるんだ。その糖がエネルギーになったり、貯蔵されたりするわけです。

糖尿病の人は、このインスリンが足りなくなったり、出てきてもうまく機能しなくなったりするんだ。だから、血液中の糖がどんどん溜まってしまう。溜まった糖は、どこにも行き場がないから、最終的に尿に混じって出てくるんです。これが「糖尿病」という名前の由来。つまり、尿に糖が混じってしまう病気だから「糖尿病」なんだよ。

正常な血糖値の幅と糖尿病のボーダーライン

健康な人の血糖値は、大体70~100 mg/dLくらい(食事前)。このくらいなら、体のいろんな機能が正常に働くんです。食事をすると一時的に上がって140くらいになったりするけど、2時間くらいで元に戻る。これが正常なリズム。

ところが、空腹時の血糖値が126以上だと「糖尿病の可能性がある」と言われるんだ。100~125くらいだと「境界型」という、糖尿病になりかけてる状態。多くの場合、この「境界型」の段階で生活習慣を改善すれば、糖尿病になるのを防ぐことができるんですよ。だから、健康診断で「血糖値がちょっと高い」と言われたら、それは「今なら間に合う」というサインなんです。

糖尿病になるのはなぜ?インスリンがうまく働かなくなる理由

大きく2つのタイプがある

糖尿病には、大きく2つのタイプに分かれます。1つ目は「1型糖尿病」で、膵臓のインスリンを作る細胞が壊れてしまって、インスリンがほとんど出なくなる状態。もう1つは「2型糖尿病」で、インスリンは出てるんだけど、体の細胞がそれに反応しなくなる状態。「インスリン抵抗性」(つまり、インスリンが効きにくくなった状態)と呼ばれます。

1型糖尿病は、実は自分の体の免疫システムが誤ってインスリン細胞を攻撃してしまう、つまり「自己免疫疾患」なんです。これは本人の生活習慣とはあまり関係なく、運が悪かったみたいな部分もあるんだ。一方、2型糖尿病は生活習慣の影響が大きくて、日本で一番多いのはこのタイプです。

2型糖尿病が増えている理由

なぜ2型糖尿病が増えてるかというと、現代の生活が関係してるんだ。例えば、スナック菓子やジュース、ケーキなど、糖が多い食べ物が昔よりずっと手軽に買えるようになった。それに、昔は体を動かすのが当たり前だったけど、今はゲームやスマートフォンで座ったまま過ごすことも多い。つまり、「糖をいっぱい摂って、あんまり運動しない」という状態が、どんどん普通になってるわけですよ。

こういう生活が続くと、膵臓は「この人いっぱい糖が来てるな。インスリンいっぱい出さなきゃ」と必死に頑張って、毎日毎日大量のインスリンを出し続けることになるんだ。でも、何年もそんなことをやってると、だんだん疲れてきて、やがて「もう出せません」となるか、あるいは細胞側が「こんなにインスリン来ても処理できないよ」と反応しなくなるんです。これがインスリン抵抗性。

遺伝との関係

でも、同じような生活をしてる人の中でも、糖尿病になる人とならない人がいるんだ。その違いの1つが遺伝です。遺伝子のどこかに、「インスリンが効きにくい体質」とか「膵臓が疲れやすい体質」とかが隠れてることもあるんですよ。つまり、親が糖尿病だと、子どもも同じ遺伝子を受け継ぐから、かかりやすくなるわけです。

ただし、これが全てじゃないってのが大事なポイント。双子でも一方がなって、もう一方がならないことだってあるんだ。だから「親がなったから、自分もなる」と諦めるんじゃなく、「同じ遺伝子を持ってるけど、生活習慣次第で防ぐことができる」って考えるべきなんですよ。

糖尿病になるとどうなる?体に起きる変化

最初は「何も変わらない」かもしれない

ここが糖尿病の怖いところなんだ。血糖値が高い状態になっても、最初はほとんど自分で気付かないんですよ。何となく疲れやすいなーって感じる人もいるけど、ただ疲れてるだけだと思って、誰も「あ、これ糖尿病だ」とは思わない。それに、症状がないから医者にも行かないし、気付いたら結構進んでるってことになるんです。

進むと起きてくる症状

でも、ほっておくと、だんだん症状が出てくるんだ。例えば、喉がすごく渇くようになったり、トイレが近くなったり。これは血液の中に糖がいっぱいあるから、体が「あ、これ薄めないといけない」と思ってたくさん水を飲ませるんだ。そしてたくさん飲むと、たくさん尿も出るわけですよ。

他には、体がだるくなったり、視力が落ちたり、足がしびれたりすることもある。これは、血液中の糖が高いままだと、血管や神経が傷むからなんです。血管が傷むと血液の流れが悪くなるし、神経が傷むと「これ何ですか?」って脳への信号が伝わりにくくなるんだ。

怖い合併症

糖尿病が進むと、さらに怖い合併症が起きることもあります。例えば「糖尿病性腎症」(つまり、腎臓が傷む)。腎臓は体の老廃物を排出する大事な臓器だけど、高い血糖でずっと傷まされると、だんだん機能しなくなるんだ。やがて、人工透析という、週に3回、4時間ずつ機械で血液をきれいにする治療を受けないといけなくなることもあります。これは本当に大変なんですよ。

他には、「糖尿病性網膜症」(目が見えなくなる)、「糖尿病性神経障害」(足が腐る、という最悪の場合)なんてこともあるんだ。「足が腐る」って聞くと、何か昔の話みたいだけど、実は今でも糖尿病が進んで、きちんと治療しない人の中には、足の指を切断しないといけないところまでいっちゃう人もいるんですよ。これは本当に防ぐべき。

どうすれば糖尿病を予防・改善できる?今からできることは?

食生活を変える

最も大事なのは、何をどれくらい食べるかです。特に気をつけるべきは「単純な糖」。つまり、砂糖が入ったお菓子や、ジュースなんかはなるべく避けるべき。でも、ご飯やパンだって糖に変わるから、量も気をつける必要があるんだ。

ただし「全く食べるな」ってわけじゃないんですよ。むしろ、完璧を目指すと続かないから、「週に何日かは食べない」とか「1日1回だけにする」とか、続けられる範囲で減らすのが大事なんです。それに、同じ糖でも、野菜に含まれる糖とお菓子の糖では、体への影響が違うんだ。野菜なら繊維も一緒に入ってるから、血糖値の上がり方がゆっくりなんですよ。

運動する

運動も大事です。筋肉って、インスリンがなくても糖を吸収できるんだ。だから、運動して筋肉を使えば、血糖値が下がりやすくなるんですよ。別に激しい運動である必要はなくて、毎日散歩するとか、階段を使うとか、そういう日常的な活動でも効果があるんです。

理想は「毎日30分くらい、ちょっと息が上がるくらいの運動」。ジョギングとか、スポーツとか。でも、それが無理なら、電車で1駅前で降りて歩くとか、寝る前にストレッチするとか、そういう小さなことの積み重ねでもいいんだ。大事なのは「毎日やること」なんですよ。

ストレスを減らす・睡眠をしっかり取る

意外かもしれないけど、ストレスと睡眠も血糖値に影響するんだ。ストレスを感じるとコルチゾールとかアドレナリンみたいなホルモンが出て、血糖値を上げるんですよ。だから、勉強や仕事で忙しいときは、意識的にストレスを減らす時間を作ることが大事。瞑想したり、好きなことをしたり、友だちと話したり、そういう時間があると、ストレスホルモンが下がるんです。

睡眠も同じ。睡眠不足だと、やっぱりストレスホルモンが増えて、血糖値が上がりやすくなるんだ。だから「毎日7~8時間寝る」って簡単なことが、実は糖尿病予防としてはすごく大事なんですよ。

定期的な検査

そして、何より大事なのが「知ること」。血糖値が高いかもしれない段階で気付けば、治療も予防も簡単なんだ。だから、年に1回くらいは血液検査を受けて、自分の血糖値を知っておくべきなんですよ。親の健康診断についていくとか、学校の検診で相談するとか、チャンスはあります。

「でも、まだ若いし大丈夫」って思うかもしれないけど、実は高血糖の状態は、若いうちから始まることもあるんだ。20代、30代のうちに血糖値が高い状態が続くと、40代、50代でドンッと糖尿病が出てくるなんてことも珍しくないんですよ。だから、今からの習慣が大事なんです。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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