おじいちゃんおばあちゃんの介護のことになると、いろいろな施設の名前が出てきて「なにが違うの?」って迷うことあるよね。特に「老健」とか「特養」とか、似たような名前がたくさんあるし。実は、それぞれの施設には役割が全然違うんだ。この記事を読めば、「特別養老老健」がどんな施設で、どんな役割をしているのか、スッキリわかるようになるよ。
- 「特別養老老健」は 特養と老健の両方の役割を持つ施設 で、長く入居できてリハビリもできるんだよ
- 特養と違い リハビリに力を入れている ので、少しでも動ける力を取り戻すのを手伝ってくれるんだ
- 老健と違い 終身入所できる ので、帰る場所がない高齢者でも安心して過ごせるんだよ
もうちょっと詳しく
特別養老老健という施設は、日本の介護制度が直面した課題から生まれたものなんだ。昔は「特養か老健か」とはっきり分かれていたんだけど、現実はそんなに単純じゃなかったんだよ。たとえば、おばあちゃんが病気で入院して、退院しても一人じゃ生活できない。でも子どもたちも仕事が忙しくて一緒に住めない。そういう時に、本来の老健は「リハビリして3ヶ月で退所ね」って期限を決めちゃうんだ。でも、退所する場所がない。かといって特養は入りたい人が多すぎて、すぐには入れない。そこで誕生したのが、「長く入れて、リハビリもする」という特別養老老健の考え方なんだ。これって、制度と現実のズレを埋める工夫だと思わない?
制度のすき間を埋めるために作られた、現実的な施設だったんだ
⚠️ よくある勘違い
→ 半分正しいけど、大きな違いがあるんだ。特養は医療ケアが中心だけど、特別養老老健はリハビリがメインなんだよ。だから、毎日の運動や機能訓練に時間を使うから、体が少しでも動く力を引き出せるんだ。
→ その通り。だから、もう一度歩けるようになりたい、手を上げたい、という小さな目標にも協力してくれるんだよ。完全に寝たきりになるのを防ぐ工夫がいっぱいあるんだ。
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そもそも、高齢者向けの施設ってどんな種類があるの?
日本の介護施設は大きく3つに分かれている
まず、日本の介護施設がどんなふうに分かれているか知ることが大事だ。一番有名なのは「特別養護老人ホーム」、つまり「特養」だね。これは、要介護3以上の、本当に介護が必要な高齢者が入る施設で、最後の住まいとしてずっと入れる場所なんだ。昼間だけ、あるいは週に何日か通う「デイサービス」や、自分の家に住みながら定期的に介護職が来てくれる「訪問介護」もあるよ。これらは「在宅サービス」と呼ばれる。そして、今回紹介する「介護老人保健施設」、つまり「老健」がある。老健は、病気から退院したけど、まだ完全に元通りじゃない人が、リハビリをしながら、家に帰ることを目指す施設なんだ。だから、基本的には「一時的に入る場所」という位置付けなんだよ。ここに「特別養老老健」という新しい考え方が加わったってわけだ。
介護施設を選ぶときの大事なポイント
介護施設を選ぶ時は、大事なポイントが3つあるんだ。1つ目は「本人がどのくらい介護が必要か」という要介護度だ。つまり、医者が「この人はどのくらい手助けが必要か」って判定したレベルのことだね。2つ目は「最後の住まいにしたいのか、リハビリして帰りたいのか」という本人と家族の希望だ。3つ目は「どんなサービス内容が必要か」だ。たとえば、痰の吸引とか胃ろう(お腹に穴をあけて栄養を入れる)とか、医療的なケアが必要なら、それに対応できる施設を選ばないといけないんだ。特別養老老健は、この「期限がないリハビリ」という点で、普通の老健とは違う選択肢を提供してくれるんだよ。
「特別養老老健」って、実際にはどんな施設なの?
特養と老健のいいとこ取りをしたような施設
特別養老老健の最大の特徴は、「長く入れる」と「リハビリする」という2つが両立しているってことなんだ。特養は医療ケアが中心で、もう体が動かない人や、認知症の人を受け入れることが多い。だから「このままずっと過ごす」という覚悟で入る場所なんだよ。一方、老健はリハビリが中心で、「この人はあと3ヶ月で家に帰れるかな」という目標を立てながら、毎日訓練をするんだ。でも、実際には3ヶ月で帰られない人もたくさんいるんだよ。そういう人たちが困っちゃう。そこで登場したのが特別養老老健で、「うーん、もう帰る場所がないから、あと2年リハビリしながら過ごそうか」みたいに、時間をかけて見守るんだ。だから、入居者としては「突き放されない」ってことが心理的に大事だよ。
スタッフの役割も、ちょっと違う
特別養老老健で働く人たちは、単なる「お世話をする人」じゃないんだ。毎日、入居者の体の変化をよく見て、「今日のおじいちゃんは、昨日より腕の力が出てきてる」とか「今月より歩く距離が長くなった」とか、小さな進歩を見つけて記録するんだ。そして理学療法士(つまり、体の動きを回復させるのが専門の人)と一緒に、「次はどんなリハビリをしようか」と計画を立てるんだよ。これって、単なる「世話」じゃなくて、「その人の人生をもう一回築き直すのを手伝う」みたいな仕事だと思わない?だから、スタッフも大変だし、やりがいも大きいんだ。
なぜこんな施設が必要になったのか、その背景を知ろう
日本が「超高齢社会」になったっていうのは、ただ老人が増えたってわけじゃない
日本の人口は1億2000万人くらいなんだけど、そのうち65歳以上が3000万人を超えてるんだ。つまり、4人に1人以上が高齢者ってわけだ。昔は、おじいちゃんおばあちゃんが病気になったら、子どもたちが一緒に住んで世話をするのが当たり前だったんだよ。でも今は、子どもたちも仕事で忙しいし、都市部に住んでて、高齢の親とは遠く離れてることが多い。だから、「施設の力に頼る」っていう流れが強くなってるんだ。でも、施設も足りない。特養の待機者(入りたいのに待ってる人)は全国で数十万人。一方で老健は、本来「一時的な場所」なのに、戻る場所がない人がそのまま居座ってたり、退所を迫られたりするトラブルも起きてた。そういう「制度と現実がズレてる」という問題を解決するために、特別養老老健という考え方が出てきたんだよ。
介護職員の不足も大きな問題
もう一つの背景は、日本全体で介護職員が足りないってことなんだ。介護の仕事は体力が必要だし、給料も安いし、やっぱり人気がないんだよ。だから、各地の施設で「あ、スタッフが足りない」っていう問題が起きてる。そんな中で、「リハビリに力を入れる」っていうのは、実は「できるだけ入居者が自分でできることを増やす」という工夫でもあるんだ。つまり、「介護される側の力を引き出す」ことで、スタッフの負担を少なくしようという考え方もあるんだよ。これってすごく合理的だと思わない?みんなが少しずつ自分でできることを増やせば、施設全体がスムーズに回るんだ。
実際に特別養老老健に入ったら、どんな生活になるの?
1日のスケジュールの中に「訓練」が組み込まれてる
特別養老老健の1日は、だいたい朝6時に起床して、洗顔とか着替えとか、自分でできることはなるべく自分でやるんだ。朝ご飯の後は、集団体操とか、ストレッチとかがあって、その後に個別のリハビリがあるんだ。たとえば、脳梗塞で右手が動かない人なら、毎日、その右手を動かす訓練をするんだよ。「今日は手首を10回曲げる」「来週は腕を持ち上げる」みたいに、少しずつレベルを上げていくんだ。昼ご飯の後は、今度は歩行訓練とか、階段の上り下りとか、別の訓練があるんだ。夕方には、家事訓練ってのもあるんだよ。つまり「退院した後、自分の家で生活するとしたら、どんなことができないといけないのか」ということを、実際にやってみるんだ。料理できますか?掃除できますか?みたいなね。夜は、リラックスタイムで、テレビを見たり、他の入居者と話をしたりする。でも「自分でお風呂に入る訓練」とか「トイレに行く訓練」とか、日常生活の中のあらゆることが、実は訓練なんだ。
心理的なサポートも大事な役割
体を動かすのと同じくらい大事なのが「心」だ。長く入院したり施設に入ったりすると、「もう昔みたいに動けないんじゃないか」とか「家に帰れないんじゃないか」とか、気分が落ち込むんだ。特に若い頃からずっと元気だった人ほど、そういう落ち込みが大きいんだよ。だから、特別養老老健では、心理士とか、ボランティアの人たちが、「今日はこれができるようになったね」「来週の目標は一緒に考えようか」みたいに、少しずつ希望を取り戻すのを手伝うんだ。これって、医学的なリハビリと同じくらい大事だって、多くの医者も言ってるんだよ。
最後に:高齢化する日本で、ぼくたちが知っておくべきこと
施設選びは、本人と家族の人生を左右する決断
特別養老老健の話を通して、大事なことが見えてくると思うんだ。それは「高齢化する社会で、どう過ごすか」ってことが、もうぼくたちの身近な問題になってるってことなんだよ。自分たちの親や祖父母が、いつ介護が必要になるか、もう予測できない時代なんだ。そんな時に「どんな施設があるのか」「どんなケアが受けられるのか」ってことを知ってると、本当に困った時に役に立つんだ。特別養老老健みたいな施設も、ほんの10年20年前には考えもされなかったんだよ。でも、現実の需要に応えて、どんどん新しいものが生まれてるんだ。ぼくたちが大人になるまでに、また新しい施設やサービスが出てくるかもしれない。大事なのは「どう選ぶか」っていう力なんだ。
親孝行って、お金や物じゃなくて「選択肢を知ること」かもしれない
最後に一つ。親孝行ってよく「親にお金をあげる」とか「親と時間を一緒に過ごす」とか考えられるけど、実は「親の人生に必要な情報や選択肢を提供する」ってことも、すごく大事な親孝行なんだ。特別養老老健みたいな施設が存在することを知ってるだけで、「あ、この施設なら、リハビリしながら長く過ごせるんだ」って、親さんも安心できるんだよ。医学や介護の知識って、若いうちは必要に思えないかもしれないけど、必ず役に立つ日が来るんだ。だから、今のうちから「どんな施設がある」「どんなケアがある」ってことを知ってると、本当に困った時に「あ、こういう選択肢があるんだ」って思い出せるんだよ。これって、将来のぼくたちの親へのプレゼントだと思わない?
