「長く生きられればいい」って思いますよね。でも親や祖父母の話を聞いていると、「あ、これ長く生きるだけじゃ意味ないのかな」って気づくことがあると思います。実は、長く生きることと、元気に生活できることは全然違う話なんです。この記事を読めば「あ、そっか」と気づくはずだよ。
- 「平均寿命」は生まれてから死ぬまでの年数。「健康寿命」は 自分で日常生活できる期間 のこと
- 日本は長生きする人が多いけど、その間ずっと元気とは限らない。その差を 「不健康期間」 という
- 若いうちから運動・食事・人間関係を大事にすると、後で 寝たきりになるリスクを減らせる よ
もうちょっと詳しく
日本人の平均寿命は世界でもトップクラスです。でも、ここに隠れた問題があるんです。長く生きている間に、医療の力で生かされてはいるけど、自分では動けない状態になってしまう人が増えているんですよ。その期間は、本人のつらさもありますし、ご家族のお世話も大変になります。だから「平均寿命を伸ばす」よりも「健康寿命を伸ばす」ことが、今の日本社会で求められているんです。
年を取ってからじゃなく、今この瞬間の生活習慣が、後の人生を決める!
⚠️ よくある勘違い
→ ちがいます。平均寿命が長くても、その間ずっと健康とは限りません。90歳まで生きても、60歳から寝たきりなら、本当に大切なのは健康寿命なんです。
→ 正解。自分で動けて、自分でやりたいことができる期間が長いことが、人生を豊かにするんです。
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平均寿命と健康寿命は違う、ここがポイント
テレビで「日本人の平均寿命が82歳です」とか「世界で一番長生きの国です」って聞きますよね。これは確かにすごいことです。でもね、ここで気をつけないといけないのは、「平均寿命が長い」ということと「みんなが元気に過ごしている」ということは別の話ということなんです。
例えば、あなたのおじいちゃんおばあちゃんのことを想像してみてください。祖父が90歳で亡くなったとします。これは平均寿命に含まれる。でも、その90年間、ずっと元気だったわけじゃありませんよね。70歳で足が悪くなったり、80歳で病気になったり、いろいろなことが起きるんです。
ここで登場する概念が「健康寿命」です。つまり、病気や介護なしに、自分一人で日常生活ができる年数、ということなんですよ。お医者さんや専門家たちは、この「健康寿命」をどうやって伸ばすかを考えているわけです。
実は、日本人の平均寿命と健康寿命のあいだには、平均で約10年の差があるんです。つまり、人生の最後の10年くらいは、自分で何かができない状態で過ごしているということなんですよ。これって結構大きなちがいだと思いませんか?
寿命の長さ ≠ 人生の豊かさ
「長く生きればいい」という考え方は、確かに昔はそうでした。医学が発達する前は、長く生きられることが幸せだったんです。でも今は違います。医療技術が進んで、人間は体が動かなくなっても、医学の力で何年も生かされるようになりました。これ自体は素晴らしいことなんですが、同時に「生かされている」と「生きている」のちがいについて考える必要が出てきたんです。
想像してみてください。もし、あなたが明日から体が動かなくなったら、どう思いますか?ご飯も誰かに食べさせてもらう。お風呂も誰かにお世話になる。友だちに会うことも、好きなことをすることもできない。これって、人生として幸せだと思いますか?おそらく多くの人は「いや、そんなのは嫌だ」と答えるんじゃないでしょうか。
だから、健康寿命という考え方が大事になったんです。「長く生きる」ことだけじゃなくて、「元気に生きる」ことを目指そう、ということなんですよ。
「不健康期間」ってなに?平均寿命との差を知ろう
では、「健康寿命と平均寿命のちがい」が何なのかを、もう少し詳しく見てみましょう。
日本人女性の平均寿命は約87歳、健康寿命は約75歳とされています。つまり、差は約12年。日本人男性の平均寿命は約81歳、健康寿命は約72歳。差は約9年です。
この差の期間を、わかりやすく言うと「不健康期間」とか「寝たきり期間」と呼ぶことがあります。つまり、自分で日常生活ができない状態で過ごす期間、ということなんです。この期間、本人は大変ですし、ご家族も大変です。だからこの期間を短くしようというわけです。
なぜこんなに差がついてしまうのか
「でも、なんでそんなに差がつくの?」と思いませんか?その理由は、歳を取るにつれて、いろいろな病気になるリスクが高まるからなんです。
例えば、脳卒中(脳の血管が詰まったり破れたりする病気で、つまり脳が傷つく)になると、半身がマヒして動かなくなることがあります。骨粗鬆症(つまり、骨がスカスカになって弱くなる病気)で骨を折ると、そのまま寝たきりになることもあります。認知症(つまり、記憶がなくなったり、判断力がなくなる病気)になると、自分で判断して行動できなくなります。
こういった病気が、40代50代のうちからじわじわと進んでいるんです。でも若いうちは症状が出ないから気づかない。気づいた時には、かなり進んでしまっているということが多いんですよ。
医学が進んだからこその課題
実はね、この「不健康期間」の存在が大きな社会問題になったのは、医学が進んだからなんです。昔は、重い病気になったら、その病気で亡くなってしまいました。だから、不健康な状態が長く続くことはなかったんです。
でも今は、医療技術のおかげで、どんなに重い病気になっても、医学の力でかなり長い間、生かすことができるようになりました。これ自体は素晴らしい進歩です。でも同時に、「生きているけど、自分で何もできない」という状態が生まれてしまったんですよ。
つまり、医学の進歩が、逆に「不健康期間」を長くしてしまった側面もあるんです。だから今、社会全体で「どうやって健康寿命を伸ばすか」を真剣に考えているわけなんですよ。
健康寿命を伸ばすには、何をしたらいい?
では、ここからが大事な質問です。「健康寿命を伸ばすにはどうしたらいいの?」
実は、これって特に難しいことじゃないんです。みんなが「体に良さそうだな」と思っていることが、実は全部つながっているんです。
運動が一番大事
まず、一番大事なのは運動です。でもね、「毎日ジムに通わないといけない」みたいなことじゃないんですよ。
例えば、毎日30分くらい、散歩するだけでもいいんです。階段を使うとか、自転車で移動するとか、そういった日常の活動が全部「運動」になるんです。大事なのは「継続すること」です。一日だけ頑張って、あとはやらないというのは意味がありません。でも、毎日少しずつ、コツコツやることが、10年20年たった時に、大きなちがいになるんですよ。
運動をすると、筋肉が鍛えられます。特に足の筋肉が大事です。足が強いと、転ばないから骨を折らない。骨を折らないから、寝たきりにならない。こういった連鎖があるんです。
食事も重要
次に大事なのは食事です。バランスの良い食事をしよう、ということですね。
具体的には、タンパク質(肉とか魚とか卵に含まれる栄養で、つまり体の筋肉を作る材料)をしっかり取ることが大事です。年を取ると、タンパク質を取っていても筋肉が落ちやすくなるんです。だから、若いうちからしっかり取っておくことが大事なんですよ。
野菜もいっぱい食べましょう。野菜には、体の調子を整えるいろいろな栄養が入っているんです。色々な色の野菜を食べると、いろいろな栄養が取れます。赤いトマト、黄色いニンジン、緑のほうれん草、みたいにね。
社会との関わりも大事
ここからが、ちょっと意外かもしれません。友だちや家族との関係も、健康寿命に関係しているんです。
孤立している人よりも、友だちがいっぱいいて、いろいろな人と関わっている人の方が、長生きする傾向があるんですよ。なぜだと思いますか?
一つには、人間関係があると、毎日が充実しているから、自分を大事にしようという気持ちになるんです。だから、食事にも気をつけるし、運動もしようって気になる。もう一つは、周りに人がいることで、「あ、最近おかしいな」という体の変化に気づきやすいんです。孤立していると、病気の兆候に気づかないまま進んでしまうことがあるんですよ。
だから、友だちと遊ぶこととか、家族と一緒にご飯を食べることとか、そういった当たり前の活動が、実は健康寿命につながっているんです。
定期検診も忘れずに
そしてもう一つ大事なのは、定期検診です。自分の体の状態を知ることが大事なんですよ。
血圧が高いのに気づかないと、いつの間にか脳卒中になってしまう。コレステロール(つまり、体の中の油っぽい物質で、多すぎると血管が詰まる)が高いのに気づかないと、心臓病になってしまう。でも、定期検診で早めに気づくことができれば、薬を飲んだり、生活習慣を変えたりして、防ぐことができるんです。
若いうちにできることは?今からできる健康寿命対策
「健康寿命の話って、おじいちゃんおばあちゃんのことじゃないの?」と思っているあなた。実は、今このタイミングが一番大事なんです。
「若いから大丈夫」は危険
多くの中学生や高校生は「自分たちはまだ若いから、病気とか関係ないや」って思っていますよね。でも実は、そこが落とし穴なんです。
健康寿命に影響する病気や、体の状態の変化って、実はもう若いうちから始まっているんです。例えば、骨粗鬆症は、若いうちに骨を強くしておかないと、年を取ってから骨が弱くなりやすいんです。運動不足は、若いうちから続くと、年を取った時に筋肉がどんどん弱くなりやすいんです。
つまり、「今の生活習慣」が「20年後30年後の体」を決めてしまうんですよ。若いうちは影響を感じないかもしれません。でも、後で絶対に響いてくるんです。
中学生からできることリスト
では、今からできることって何でしょう?
一つは、毎日の活動量を増やすことです。スマートフォンばっかりいじってないで、外に出て遊ぶ。友だちと一緒に運動をする。学校の部活動に参加する。こういった活動が全部、未来の健康を作っているんです。
二つ目は、バランスの良い食事をすること。好きなものばっかり食べずに、いろいろなものを食べる。特に、家族とご飯を食べる時間を大事にしてください。その時間が、社会との関わりを作ることにもなります。
三つ目は、毎日しっかり寝ることです。睡眠不足だと、体の調子が悪くなります。毎日8時間くらい寝るようにしましょう。
四つ目は、友だちとの関係を大事にすること。一人でいるより、みんなといる方が、心も体も健康になるんです。
こういった「当たり前のこと」を、今からコツコツ続けることが、実は一番大事なんですよ。
社会全体で健康寿命を伸ばす取り組み
「健康寿命を伸ばそう」というのは、個人の問題じゃなくて、社会全体の問題でもあるんです。
国の政策として取り組まれている
日本の政府や、各地の自治体は、「健康寿命を伸ばす」ことを重要な目標として取り組んでいます。なぜか?それは、もし不健康期間が長いと、社会全体に大きな負担がかかるからなんです。
例えば、寝たきりになると、介護が必要になります。介護には、お金がかかるし、介護をする人も必要です。今、日本は高齢化社会で、年を取った人がどんどん増えています。このまま不健康期間が長い人が増えると、若い人たちが介護に追われて、自分たちの仕事や生活ができなくなってしまうかもしれません。
だから、政府や自治体は、運動を促進するプログラムを作ったり、健康診断を呼びかけたり、健康な食事についての情報を提供したりしているんです。
企業もサポートしている
企業も動いています。例えば、スポーツジムの料金を安くするとか、健康な食事についてのプログラムを作るとか、いろいろな企業が健康寿命を伸ばす手助けをしているんです。
これは、企業の社員が健康だと、仕事の効率が上がるからでもあります。でも同時に、社会全体の健康を応援したいという気持ちもあるんですよ。
あなたも参加できる
こういった取り組みに、あなたも参加できるんです。例えば、学校の健康診断に真剣に取り組む。体育の授業を頑張る。家で運動する。好きなスポーツをやる。こういったことが全部、社会全体の「健康寿命を伸ばす運動」に参加しているんですよ。
個人の小さな努力が、集まって、社会全体の大きな力になるんです。そして、その大きな力が、あなた自身の30年後40年後の人生を、より豊かにしていくんですよ。
最後にもう一つ。親や学校の先生に「健康寿命」という概念を教えてあげてください。大人でも、この考え方を知らない人がいるんです。友だちにも教えてあげて。そうすることで、皆でいっしょに、「長く生きる」だけじゃなくて「元気に生きる」ことを目指していけるんですよ。
