児童相談所って何?わかりやすく解説

保護者が子どもに暴力をふるっていたり、学校にずっと行かないでいたり、家族の問題で困っているのに、誰に相談したらいいかわからない…こういう子どもの「困った」をサポートするために存在する場所が「児童相談所」です。この記事を読めば、児童相談所が何をしているところなのか、どんな時に使えばいいのかがよくわかるようになりますよ。

児童相談所って何ですか?名前を聞いたことはあるけど、実際には何をしているのか分かりません。

いい質問だね。児童相談所は、子どもたちが安全で幸せに暮らせるようにサポートする公的な機関なんだ。つまり、国や都道府県が運営している、子どもの困りごと専用の相談窓口だと思えばいいよ。
具体的には、どんな相談に乗ってくれるんですか?親に怒られるのが怖いとか、友達のことで悩んでるとか、そういう相談もいいのかな?

いろいろな相談に対応してるよ。親からの虐待や体罰はもちろん、学校にいけなくなっちゃった、親が話を聞いてくれなくて困ってる、兄弟姉妹との関係がうまくいかない、そういったことまで。子どもに関するあらゆる問題を扱う専門家がいるんだ。
児童相談所に連絡したら、自分の親に知られちゃう?それとも秘密にしてくれるんですか?

その心配はよくわかるね。児童相談所は相談者の秘密を守る義務があるんだ。だから、子どもが相談したことを勝手に親に報告するようなことはしないんだよ。ただし、その子の生命が危険な状態だと判断した場合は、子どもを守るために親に連絡したり、一時的に別の場所で保護することもあるんだ。
児童相談所で働いてるのはどんな人たちなんですか?

心理学の専門家、社会福祉の専門家、医者など、子どもの心と体、生活環境について深い知識を持つ人たちが働いてるんだ。一人ひとりの状況に合わせて、最適なサポートを考えてくれるんだよ。
📝 3行でまとめると
  1. 児童相談所は、子どもが家庭や学校での問題で困った時に頼れる公式な機関です
  2. 虐待や不登校、親子関係など子どもに関するあらゆる悩みに対応してくれます
  3. 相談内容は秘密にされるので、安心して相談できる場所となっています
目次

もうちょっと詳しく

児童相談所というのは、日本全国どこの都道府県にもある施設で、子どもの困りごとを専門的に解決するためにあります。親が虐待をしていないか、子どもが学校に行っているか、家族の中で問題が起きていないか、そういったことを調査したり、相談に乗ったりするのが主な仕事です。つまり、子どもの「困った」「助けて」という声をキャッチして、その子にとって最善のサポートを考えることが児童相談所の役割なんです。

💡 ポイント
児童相談所は、親の味方ではなく「子ども本人の幸福」を最優先に考える機関です

⚠️ よくある勘違い

❌ 「児童相談所は親を罰する場所」
→ 実際には、親の行動を変えるためのサポートや、子どもを保護するための支援が目的です。親を「懲らしめる」ことではなく「問題を解決する」ことが目標なんです。
⭕ 「児童相談所は子どもと親の両方が幸せになるためのサポート窓口」
→ 子どもの安全を守ることを第一に、その子にとってベストな環境を作るために、親への指導や家族への支援も含めた総合的なサポートをしています。
なるほど〜、あーそういうことか!

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児童相談所ってどんな場所なの?

児童相談所の基本的な役割

児童相談所は、全都道府県に設置されている公的機関で、子どもの福祉に関わるあらゆる相談に対応する場所です。想像してみてください。もし、あなたが親からのきつい言葉に傷ついたり、兄弟との関係がうまくいかなかったり、学校に行きたくなくなったりしたとしたら、誰に相談しますか?友達?親?先生?でも、その悩みが複雑で、複数の視点からのサポートが必要だとしたら?そういう時のための場所が児童相談所なんです。

児童相談所には「つまり、子どもの生活全般に関わる専門知識をもった人たちが集まっている組織」という意味があります。心理士、児童福祉司、保健師など、さまざまな職種の専門家が、子どもと家族の抱える問題をチームで解決しようと動いているんです。

児童相談所が存在する理由

日本では、すべての子どもが「安全に、健康に、幸せに育つ権利」があると法律で定められています。でも、現実には、親の仕事が多忙で子どもの話を聞く余裕がない家庭、経済的に困っている家庭、親自身が心理的な問題を抱えている家庭など、いろいろな理由で子どもが困った状況に置かれていることがあります。児童相談所は、そうした「子どもが困った状態」に気づいて、その子が最善の環境で育つようにサポートする機関として存在しているんです。

具体的に言うと、スポーツ選手がけがをしたときに整形外科に行くように、「子どもや家族の困ったこと」に対しては児童相談所という「専門の医者」に相談するイメージですね。子どもが直面する問題は、単純なことばかりではなく、複数の要因が絡み合っていることが多いので、経験と知識をもった専門家の手助けが必要になるわけです。

どんな相談ができるの?実際の例

虐待に関する相談

児童相談所が最も力を入れている分野の一つが、子どもへの虐待の防止と対応です。虐待というと、親が子どもをぶったり蹴ったりする「身体的虐待」をイメージしがちですが、実はそれだけではありません。子どもの心を傷つける言葉を繰り返す「心理的虐待」、学校に行かせないなど必要なことをしない「ネグレクト(放置)」、親が子どもに対して不適切な行為をする「性的虐待」など、様々な形があるんです。児童相談所はこうした全ての形の虐待に対応して、子どもを保護し、親へのサポートもしています。

例えば、学校の先生が「この子、いつもあざがあるな」と気づいたり、近所の人が「子どもが夜中に泣き声を上げている」と心配になったりした場合、その情報が児童相談所に伝わります。すると、児童相談所の職員がその家庭を訪問して、実際に何が起きているのかを確認するんです。もし虐待が判明した場合は、その子を一時的に別の施設で保護しながら、親に対しても子育てに関する指導やカウンセリングを提供して、問題の解決を目指します。

不登校や引きこもりの相談

「学校に行きたくない」という気持ちは、誰にだってあるものですよね。でも、それが何か月も続いてしまったら?家から一歩も出なくなってしまったら?そういう深刻な状況になると、単なる「学校嫌いの気分」ではなく、何か複雑な心理的要因があるのかもしれません。いじめを受けているのか、授業についていけなくて不安なのか、親の期待が重くのしかかっているのか、原因は人によって違います。児童相談所では、そうした背景を丁寧に探りながら、その子にとって学校に行ける環境を作るためのサポートをしているんです。

児童相談所の職員が子どもと面談して、学校に行けない理由を一緒に考えたり、学校の先生や親と協力して、その子が安心して学べる環境を整えるお手伝いをしたりします。場合によっては、フリースクール(つまり、通常の公立学校以外で、自分のペースで学べる学校)への通学を提案することもあります。

親子関係や家族の問題に関する相談

子どもが親の言葉やしぐさに傷ついたり、親と話し合うのが難しくなったりすることって、実は多いんです。親だって完璧な人間ではなくて、仕事のストレスや人間関係のしこりが、子どもへの接し方に表れてしまうことがあります。児童相談所では、そうした親子の間の溝を埋めるためのサポートもしています。

例えば、親の離婚で子どもが心が揺らいでいる場合、その子の気持ちを整理するためのカウンセリングをしたり、親に対して「離婚は決定であっても、子どもの親親としての責任は変わらない」というメッセージを伝えたりします。あるいは、親が子どものことを「ダメな子」と一方的に決めつけていて、その言葉が子どもを傷つけている場合、親に対して子どもの本来の可能性や個性について説明して、親の見方を変えるお手伝いをするんです。

その他の相談

児童相談所は、虐待や不登校以外にも、様々な相談に対応しています。兄弟姉妹との関係がうまくいかない、親が精神的な病気で子どもの世話ができない、経済的に困っていて子どもを育てられない、障害のある子どもの生活支援をどうするか、養子をもらいたい、なども含まれます。つまり、子どもと家族に関わるほぼあらゆる問題が児童相談所の相談対象なんです。

児童相談所で働いている人たちって何の専門家?

児童福祉司

児童相談所の中心的な存在が「児童福祉司」です。これは、子どもや家族の抱える問題について、相談を受けたり、実際に家庭を訪問したり、学校や親と連絡を取ったりして、問題解決のための計画を立てる職員のことです。大学で社会福祉を学んだり、実務経験を積んだりした人が、この職に就いています。児童福祉司は「つまり、子どもと家族の困りごとの『最初の窓口』であり『全体的なコーディネーター』」のような存在なんです。

心理士・心理判定官

児童相談所には、心理学を専門にした職員も働いています。子どもの心理状態を理解したり、発達段階に沿った成長ができているかを確認したり、心理的なサポートを提供したりするのが彼らの役割です。例えば、子どもが虐待を受けた場合、その心理的なダメージを評価して、どんなサポートが必要かを判断するんです。

医師・保健師

児童相談所には医療の専門家もいます。子どもの体に傷や痣がないか確認したり、性的虐待の有無を医学的に判断したり、子どもや親の健康状態に関する相談に応じたりします。心と体の両面から子どもを守るために、医療職は欠かせない存在なんです。

児童相談所に相談するなら、どうやって連絡すればいい?

電話や面接での相談

児童相談所に相談したいと思ったら、まずは電話で連絡することができます。全国共通の相談ダイヤル「児童相談所全国共通ダイヤル」という番号があって、そこに電話すればどこの児童相談所に繋いでくれるんです。親からのひどい扱いを受けている、学校に行けなくて困っている、兄弟と関係が悪い、親のことで心配なことがあるなど、どんなことでも大丈夫。電話で相談のきっかけを話せば、その後の流れを説明してくれます。

相談者が直接児童相談所の事務所に行って、対面で相談することもできます。子どもが自分で行く場合もあれば、学校の先生や親が一緒に行く場合もあります。児童相談所のスタッフが個別のお部屋で時間をかけて話を聞いてくれるので、自分のペースで状況を説明できますよ。

相談の秘密は守られるのか

多くの人が心配するのが「相談したことが親に知られるのではないか」「学校に知られるのではないか」ということです。でも安心してください。児童相談所は「秘密保持義務」という、相談内容を絶対に他人に話してはいけないという法的な義務を持っているんです。つまり、あなたが相談したことや相談内容は、その子の安全が守られるまでは秘密のままなんです。

ただし、一つの例外があります。それは「その子の生命が危険にさらされている」と判断された場合です。例えば、虐待を受けていて、このままでは死の危険があるという状況なら、児童相談所は親に連絡したり、一時的に子どもを保護したりすることがあります。でも、これも「その子を守るため」という理由があるからなんです。

児童相談所の歴史と現在の課題

児童相談所はいつからあるの?

児童相談所は、戦後の1947年に制度が始まりました。当時は、戦争による孤児が増えたり、子どもの労働搾取が行われたりする深刻な状況があったんです。そういう子どもたちを保護し、支援するために、児童相談所という制度が作られたんです。それから70年以上経った今でも、児童相談所は子どもを守る重要な役割を果たし続けています。

現在の児童相談所が抱える課題

実は、現在の児童相談所は、かなり大変な状況に置かれています。相談件数が増え続けているのに対して、働いている職員の数が少なすぎるんです。つまり「相談したい子どもや家族が多いのに、対応する人手が足りない」という状態なんですね。

また、虐待の通報件数が増えているのに、児童福祉司の給料や待遇が他の職業と比べて良くない傾向があります。だから、優秀な人材が児童福祉司として働く前に、別の仕事に進んでしまうことがあるんです。

さらに課題なのが、児童相談所と親の間に「敵対関係」ができてしまう場合があることです。児童相談所は「子ども本人の安全」を最優先にするので、親との関係が悪くなってしまい、親が児童相談所の指導や支援に協力してくれないというケースもあります。こういう状況を改善して、子どもも親も、そして児童相談所のスタッフも、みんなが幸福になる仕組みを作ることが、今後の課題とされています。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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