医療費請求って何?わかりやすく解説

病院に行くたびに『ああ、お金がかかるな』って思ったことあるよね。でも、その料金ってどうやって決まっているんだろう?同じ風邪でも病院によって料金が違うことあるし、保険証を出すと金額が変わったり……。実は、医療費の請求には決まったルールがあるんだ。この記事を読めば、病院の料金表の謎が解けるよ。

先生、医療費請求ってなんですか?病院に行った時に払うお金のことですか?

そうだね。医療費請求ってのは、病院やクリニックが患者さんに『ここまでの治療にかかったお金はいくら』って伝える手続きのこと。つまり、医者がやった治療に対して『このくらいお金をください』って請求する流れだよ。
でも、同じ診察でも保険証を出すときと出さないときで金額が違うのはなぜですか?

いい質問だね。医療費には自由診療保険診療の2種類があるんだ。保険診療なら、かかった費用の一部を健康保険けんこうほけんが払ってくれるから、患者さんは3割だけ払えばいい。でも保険が使えない治療(自由診療)だと、患者さんが100%払う必要があるんだ。
へー、保険が手伝ってくれるんですね。でも、医療費の金額ってどうやって決まるんですか?勝手に決めちゃダメなんでしょ?

その通り。保険診療の料金は診療報酬っていう国が決めた価格表で決まってるんだ。例えば『初診料は〇〇円』『血液検査は△△円』みたいに、すべての治療に価格がついてるんだよ。だから病院によって値段がばらばらにならないようになってるんだ。
📝 3行でまとめると
  1. 医療費請求は、病院が患者さんに治療費をいくら払うのか伝える手続きのこと
  2. 保険が使える治療なら患者さんは3割だけ払う、保険が使えない治療なら全額払う
  3. 保険診療の料金は国が決めた診療報酬という価格表で統一されている
目次

もうちょっと詳しく

医療費請求が複雑に見えるのは、実は複数の人・団体が関わっているからなんだ。患者さんが病院に行くと、医者は治療をする。その後、病院は『この患者さんの治療にかかった費用はいくら』と計算して、患者さんと保険会社(または国)に請求する。患者さんは自分が払う分を、保険会社は保険が払う分をそれぞれ払う。つまり、医療費請求ってのは、かかったお金を『誰がいくら払うのか』を決めて、実際にお金を集める一連の流れなんだよ。

💡 ポイント
医療費請求は、病院が患者さんと保険会社に『お金をください』と言う仕組み。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「医療費請求は病院が勝手に金額を決めている」
→ 保険診療の場合、国が決めた診療報酬という価格表で料金が決まっているから、病院が勝手に値段を変えることはできない。
⭕ 「保険診療なら料金は統一されている」
→ 保険診療で使われる診療報酬は全国共通のルール。だから『この病院は高い、あの病院は安い』という差は、保険が使える治療では起こらない。
なるほど〜、あーそういうことか!

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医療費請求の流れを知ろう

医療費請求がどういう流れで進むのか、実際のシナリオで考えてみようか。君が風邪で病院に行ったとしよう。まず、受付で保険証を出す。すると、医者が診察をして、必要があれば薬を処方したり検査をしたりする。この時点で『こういう治療をした』という記録が病院のコンピュータに入力される。その後、請求担当の職員が『患者さんAさんの治療内容は〇〇で、かかった費用は△△円です』と計算するんだ。

ここで重要なのが、費用の計算方法だよ。保険診療の場合、国が決めた『診療報酬』という価格表を使って計算する。例えば『初診料(初めての診察)は280点』『再診料(2回目以降の診察)は70点』みたいに、すべての医療行為に『点数』がついてるんだ。そして『1点=10円』という計算ルールがあるから『初診料は2,800円』『再診料は700円』となるわけだ。つまり、誰が診察を受けても同じ料金になるってこと。これが『医療費が統一されている』理由なんだよ。

計算が終わったら、病院は患者さんと保険会社(または健康保険けんこうほけん組合)に請求書せいきゅうしょを送る。患者さんの場合は『あなたは3割(自己負担分)を払ってください』という通知が来て、同時に保険会社には『7割(保険負担分)を払ってください』という請求が行く。これが医療費請求の基本的な流れだね。ちなみに、老人医療費(75才以上)の場合は『1割負担』『2割負担』というように自己負担の割合が違うから、請求額も変わってくるんだ。

請求と支払いのタイムラグ

ところで、病院の窓口で払うお金って、その診察のお金じゃないって知ってた?実は、病院に行った時に払うのは『前の月の治療費』なんだよ。なぜかというと、診療報酬の計算にはちょっと時間がかかるからなんだ。例えば、4月に治療を受けた場合『4月分の診療報酬の計算と請求』は5月中旬頃に行われる。だから『5月に病院に行った時に4月分の請求額を払う』という流れになるんだ。だから最初の診察の時は払うものがなくて『次回から支払ってもらいます』ってことになるわけだね。

保険診療と自由診療の違い

医療費請求を理解するうえで、『保険診療』と『自由診療』の違いを知ることが超重要だよ。まず、保険診療というのは『健康保険けんこうほけんが使える治療』のこと。つまり、医者が『これは病気を治すために必要な治療だ』と判断した治療は、保険が使えるってわけだ。例えば、風邪の診察、肺炎の治療、虫歯の治療、骨折の手術……こういった『病気や怪我を治すための治療』は保険診療なんだ。

保険診療を使うと、患者さんが払う額は治療にかかった全額ではなく『自己負担分(通常は3割)』だけになる。残りの7割は、国の保険や健康保険けんこうほけん組合が払ってくれるんだ。だから『病院に行く時に保険証を提示する』ってわけだね。逆に『自由診療』というのは『保険が使えない治療』のこと。例えば、歯列矯正(歯並びを治す治療)、美容整形、レーシック手術(近視を手術で治す治療)なんかが該当するんだ。これらは『病気や怪我を治すための治療ではなく、見た目を美しくする治療』だから、保険が使えないんだよ。

自由診療の場合、患者さんが治療費の100%を払う必要がある。しかも、病院が自分で価格を決められるから『このクリニックの歯列矯正は100万円、あのクリニックは80万円』というように値段がばらばらになることもあるんだ。ここが保険診療との大きな違い。保険診療は『国が決めた価格で統一』だけど、自由診療は『病院が自由に値段を決められる』。だから『自由診療』っていう名前なんだよ。

混合診療は禁止

『保険診療と自由診療を組み合わせたら、どちらのいいとこ取りできるんじゃ?』って思ったかもだけど、実は日本では『混合診療』が禁止されてるんだ。つまり『この部分は保険、この部分は自由』という組み合わせができない。もしも自由診療を含む治療をする場合『その治療全体が自由診療になって、保険が使えなくなる』ってルールなんだよ。これは患者さん保護のためのルール。もしも混合診療が認められたら『保険のいい部分だけ使って、都合が悪い部分は全額負担』みたいなことになっちゃって、不公平になっちゃうからね。

診療報酬と医療費の計算方法

保険診療の料金がどうやって決まるのか、もう少し詳しく説明しようか。日本では『診療報酬』という国が決めた価格表があって、すべての医療行為に『点数』がついてるんだ。例えば『内科の初診料=285点』『血液検査(一般的な項目)=145点』みたいにね。そして『1点=10円』というのが基本ルールだから『初診料=2,850円』『血液検査=1,450円』という計算になるわけだ。

この診療報酬は『2年ごとに改定』される。国が『医療費の効率化』『医療の質の向上』なんかを目指して、料金を調整するんだよ。だから同じ治療でも『昨年度は350点だったけど、今年度は300点になった』みたいなことが起こることもあるんだ。これを『診療報酬改定』って言うんだけど、医療費全体に大きな影響を与えるから、医者にとっても患者さんにとっても重要なイベントなんだ。

実際の請求額を計算する時は『複数の治療が重なることもある』から、ちょっと複雑になるんだ。例えば『初診料+診察+血液検査+レントゲン撮影+薬の処方』みたいに、いくつもの行為が組み合わさることもあるよね。その場合『各々の点数を合計して、1点10円で計算』するんだ。そして『初回の診察だから初診料をもらう』『再診の場合は再診料をもらう』というように、診察の種類によっても加算額が変わるわけだ。

自己負担の割合

患者さんが実際に払う『自己負担』の割合は『年齢によって違う』んだ。一般的には『3才以上70才未満=3割負担』『70才以上75才未満=2割負担』『75才以上=1割負担』というルールになってる。つまり『治療にかかった費用の一部を払う』という仕組みなんだよ。だから『かかった費用が10万円だったら、20才の人は3万円払う』『75才の人は1万円払う』ということになるわけだね。

ただし『実際に払う金額には上限がある』んだ。これを『高額療養費制度』って言うんだけど『同じ月に払う医療費が○○円を超えたら、超えた分は払わなくていい』というルールなんだ。例えば『1ヶ月の自己負担が100万円になっちゃった』みたいな高額な治療でも『自己負担額の上限は〇〇万円』という決まりがあるから『それ以上は払わなくてもいい』ってわけだ。これは『医療費で家計が破綻しちゃう』ということを防ぐためのセーフティネットなんだよ。

実際の医療費請求で気をつけるポイント

最後に『医療費請求を受け取った時に気をつけるべきポイント』を説明しようか。まず『領収書りょうしゅうしょ請求書せいきゅうしょの違いを理解する』ことが大切だよ。領収書りょうしゅうしょというのは『患者さんが払ったお金が本当に医療機関に届いた』という証明書。請求書せいきゅうしょというのは『この治療にこのくらいお金がかかりました』という通知。つまり『請求書せいきゅうしょで金額を知って、領収書りょうしゅうしょでお金を払った証拠を持つ』というイメージだね。

もう一つ重要なのが『明細書を確認する』ってこと。医療機関から受け取る明細書には『どんな治療をしたのか、その治療にいくら費用がかかったのか』が全部書いてあるんだ。『初診料2,850円』『診察800円』『血液検査1,500円』……みたいにね。この明細書を見て『あれ、こんな治療もやってた?』『この金額は高くない?』って気付くことができるんだよ。だから『請求書せいきゅうしょが来たら、絶対に明細書を確認する習慣』をつけることが大事なんだ。

また『高額療養費制度の申請を忘れずに』ってことも重要だね。『1ヶ月の医療費が高額になった』という時は『加入している保険』に申請すれば『上限を超えた分を返してもらえる』んだ。会社の健康保険けんこうほけんに入ってる人は『会社の保険窓口』に、国民健康保険けんこうほけんに入ってる人は『自分が住んでる市町村の役所』に申請するんだよ。知らない人が多いから『もしかしたら自分も対象かな』って思ったら『一度確認してみよう』ってわけだね。

最後に『医療費控除いりょうひこうじょで税金を取り戻す』という方法もあるんだ。『1年間に払った医療費が10万円(または所得の5%)を超えたら、税務署ぜいむしょに申告すると税金が戻ってくる』という制度があるんだよ。これは『医療費という名目で払ったお金に対しては税金を優遇しよう』という国の制度だね。だから『医療費の領収書りょうしゅうしょは全部保管しておいて、毎年税務署ぜいむしょに申告する』という手続きをすることで『払い過ぎた税金を取り戻す』ことができるってわけだ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。