母子手当って何?わかりやすく解説

お母さんひとりで子どもを育てている家庭ってあるよね。そういう時って、生活するのに大変なことが多いんじゃないかな。実は、そういう家庭のために国や自治体(つまり市役所とか区役所とか、地域を管理しているところ)が「母子手当」っていう手当を出してくれるんだよ。でも「手当」って何?どうやってもらうの?そしていくらもらえるの?こういった質問に、この記事で答えていくよ。読み終わったら、母子手当がどんなものか、そしてなぜそんな制度があるのかがバッチリわかるようになるはずだ。

先生、「母子手当」ってそもそも何ですか?

いい質問だね。母子手当というのは、お母さんひとりで子どもを育てている家庭に対して、国や市役所などが毎月お金を支給する制度なんだ。つまり、シングルマザーの家庭を経済的に応援するための仕組みってわけだね。
へぇ、そういう家庭を支援するために国がお金をくれるんですね。誰でも対象なんですか?

良い質問。実は誰でもはもらえないんだ。対象は18歳までの子どもがいるシングルマザーで、なおかつ収入が一定の金額以下の家庭って決まってるんだよ。つまり、ある程度困っている家庭に優先的に支給しようということだね。
なるほど。では支給額ってどのくらいなんですか?毎月同じ金額ですか?

いい質問だ。支給額は子どもの数によって変わるんだ。第一子は約43,000円、第二子は約10,000円、第三子以降もそれぞれ金額が決まってるんだよ。ただし、これは全国の基準で、自治体によって少し異なる場合もあるんだ。
あ、そういえば、お父さんがいないだけじゃなく、お父さんが大きな障がいがある場合もありますよね?

その通り!実は父親が重度の障がい者の場合も対象なんだ。つまり、お母さんがお父さんの介護をしながら子育てしてる家庭も、経済的に助けようってわけだね。
📝 3行でまとめると
  1. 母子手当は国や市役所がシングルマザー家庭に支給する手当で、毎月継続的にお金を受け取れる制度だ。
  2. 支給対象は18歳までの子どもを育てるシングルマザーで、収入が基準以下の家庭に限られている。
  3. 支給額は子どもの人数によって異なり、第一子約43,000円からで、自治体によって細かい額が変わることもある。
目次

もうちょっと詳しく

母子手当は、ひとり親家庭が直面する経済的な課題に対応するために創設された制度だ。生活保護(つまり、生活が本当に困ってる人に対して国が支給する支援)とは異なり、働きながら子育てしているお母さんたちをサポートするためのものなんだ。つまり、自分で稼ぐ努力をしている家庭を応援する、という考え方だね。この手当があることで、子どもたちはより安定した生活環境で成長できるようになるんだ。また、制度は国が定める基準に従っているけれど、実際の申請や支給事務は各市役所や区役所が担当しているんだよ。

💡 ポイント
母子手当は「支援」であり「援助」だから、将来的に返さなくてもいいお金。その点が貸付金とは大きく違うよ。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「母子手当をもらったら、その分税金がかかるんじゃないのか」
→ 違うんだ。母子手当は税金がかからない非課税ひかぜい所得なんだ。つまり、もらったお金が所得として税務署ぜいむしょに報告されず、税金の対象にならないってわけ。だから、「税金を払うために、実はあんまり得じゃない」なんてことはないんだよ。
⭕ 「母子手当は税金がかからない特別な支給金」
→ これが正解。お母さんたちが受け取ったお金は、そのままお母さんたちの生活費や子どもの教育費に充てることができるんだ。その点が生活保護とも違うポイントだね。
なるほど〜、あーそういうことか!

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そもそも「母子手当」ってなぜ必要なの?

ひとり親家庭の経済的な困難

まずね、ひとり親家庭ってどんな状況なのか考えてみてほしいんだ。お父さんがいない(あるいはお母さんがいない)家庭では、基本的に親が一人で働いて、同時に子どもの世話もしなくちゃいけないんだよ。例えば、お母さんが仕事をしている間、誰が子どもの面倒を見るのか、子どもが病気になった時はどうするのか、学校の用事があるときはどうするのか、そういったことがすべてお母さんの肩にかかってくるんだ。

しかもね、企業側が「ひとり親だから」って理由で採用を躊躇したり、給料を低くしたりすることもあるんだ。だから、働いていても生活がギリギリ、なんていう家庭は結構あるんだよ。子どもたちの教育費だって、塾に通わせたいとか、修学旅行に行きたいとか、そういった希望も叶えてあげたいのに、経済的に難しい。そんな状況を少しでも緩和するために、母子手当という制度が生まれたんだ。

つまり、母子手当は「シングルマザーやシングルファザーの家庭を経済的に支援し、子どもたちが安定した生活環境で成長できるようにする」という国の考え方が反映されてるんだね。これは単なるお小遣いではなく、子どもたちの将来への投資だと考えることもできるんだ。

子どもの権利を守るための制度

もう一つ重要なポイントは、「子どもには親の経済状況に関係なく、最低限の教育や生活を受ける権利がある」ということなんだ。日本国憲法にも「すべて国民は法の下に平等である」と書かれてるし、子どもたちもそれに含まれるんだよ。

例え親が一人だからって、子どもたちが学校に行けなくなったり、ご飯が食べられなくなったり、そういったことになってはいけないんだ。だから、国は「ひとり親家庭には補助金を出そう」と決めたんだね。これは弱者を助けるというか、機会の平等を守るための制度だと言えるんだ。

具体的には、その手当で子どもが学校に通い続けられたり、必要な学用品を揃えられたり、健康診断を受けられたり、そういった基本的な生活が成り立つようにするためのものなんだ。つまり、親の経済状況が子どもの教育機会や健康を奪わないようにするための、社会全体での支援ってわけだね。

母子手当の対象者って誰?

基本的な対象者の条件

では、誰が母子手当をもらえるのかについて、もう少し詳しく説明していこう。基本的には「18歳までの子どもを育てるシングルマザー」が対象なんだ。ただし「シングルマザー」ってのは、単に「お父さんがいない状態」じゃなくて、より正確には「父親がいない状態で、その子どもを自分で育てている母親」ってことなんだよ。

もう少し具体的に言うと、対象になるのはこういったケースなんだ。まず一つ目が「離婚して、子どもの親権者がお母さんの場合」。これが最も一般的なパターンだね。二つ目が「未婚のままお母さんが子どもを産んで育ててる場合」。三つ目が「父親が死亡した場合」。こういった理由でお父さんがいないお母さんが対象なんだ。

そして年齢条件として「子どもが18歳になる年の3月31日まで」が対象期間なんだ。つまり、高校卒業までってわけだね。これは「高校までの間、経済的に最低限の支援をしよう」という国の考え方が反映されてるんだ。18歳を超えると、大学進学する子もいれば、働く子もいるし、人生の選択肢が広がるから、ここから先は個人で頑張ってね、という線引きがされてるんだよ。

収入による制限

でもね、重要なのはここからなんだ。母子手当には「誰もがもらえるわけじゃない」という仕組みがあるんだ。なぜかというと、国の予算には限りがあるし、本当に困ってる家庭を優先的に支援したいから、「一定の収入以下の家庭」という基準が設けられてるんだね。

具体的には、年間の所得(つまり仕事で稼いだお金から経費を引いたもの)が一定額以下でないと、母子手当をもらえないんだ。2024年の基準だと、例えば母親とこども1人の場合、年間所得が約238万円以下(つまり月給だと約20万円以下ぐらい)が目安になるんだ。ただし、この金額は毎年変わる可能性があるし、自治体によって多少異なることもあるんだよ。

こういった収入制限がある理由は、生活が本当に困ってる家庭に優先的にお金を回すためなんだ。例えば、月給50万円の家庭と月給15万円の家庭では、明らかに困窮度が違うよね。そういう差を考慮して、本当に必要な家庭を支援しようというわけだ。

その他の対象条件

実は、母子家庭以外にも対象になるケースがあるんだ。例えば「父親が重度の障がい者で、母親が働きながら介護をしてる場合」も対象になるんだよ。つまり、経済的な困難さが似ている状況なら、対象にしようということだね。

また「父親が長期間入院していて、事実上お母さんひとりで育ててるような場合」も対象になることがあるんだ。つまり、形式的には「シングルマザー」じゃなくても、実質的にひとり親として育児をしてる家庭なら、支援の対象にしようってことだね。

それからね、申請の時点で重要なのが「日本に住んでいること」という条件なんだ。つまり、外国に住んでる日本人家庭とか、日本にいても住所がない場合とか、そういう場合は対象外になるんだ。これは生活保護などの社会保障制度全般に共通する条件なんだよ。

母子手当っていくらもらえるの?

子どもの人数による支給額の違い

では、実際にいくらもらえるのかについて説明していこう。母子手当の大事なポイントは「子どもの人数が多いほど、多くもらえる」ということなんだ。なぜなら、子どもが多いほど経済的な負担が増えるからね。

具体的な金額は、国が毎年決めるんだけど、2024年の基準だと、こんな感じなんだ。まず「子どもが1人の場合」は月額約43,000円。「子どもが2人の場合」は月額約43,000円+約10,000円で合計約53,000円。「子どんが3人の場合」は月額約43,000円+約10,000円+約6,000円で合計約59,000円。つまり、子どもが増えるにつれて、もらえるお金も増えていくんだね。

ただし、ここで重要な注意点があるんだ。この金額は「国が定めた基準」なんだけど、実際には自治体(市役所や区役所)が上乗せして支給することもあるんだ。例えば、東京のある自治体では国の基準よりも多く支給してくれるところもあるんだよ。だから、自分の住んでる地域がいくら支給してくれるのかは、市役所に確認するのが一番確実なんだ。

所得額による減額制度

もう一つ重要なポイントがあるんだ。先ほど「収入が一定額以下」って言ったけど、実際には少し複雑なんだ。というのは、母子手当には「所得額に応じた減額」という仕組みがあるんだ。つまり、収入が高くなるにつれて、もらえる額が少なくなっていくってわけだね。

例えば、月給20万円の家庭と月給30万円の家庭では、同じシングルマザーでも、受け取る手当の金額が違うってことなんだ。これは「本当に困ってる家庭により多く支給する」という考え方が反映されてるんだね。具体的な計算方法は結構複雑なんだけど(つまり、所得から特定の控除こうじょ額を引いて、その結果に応じて手当額が決まるってわけ)、市役所の人たちが計算してくれるから、自分たちで計算する必要はないんだよ。

支給のタイミング

手当がいつもらえるのかも重要だよね。母子手当は「毎月支給」じゃなくて「年3回の定期支給」なんだ。つまり、4月から6月の分をまとめて7月にもらって、7月から9月の分をまとめて10月にもらって、10月から12月の分をまとめて1月にもらう、という感じなんだ。そして、1月から3月の分は4月にもらうんだね。

つまり、3ヶ月分をまとめてもらうってわけだ。これは「毎月毎月の事務手続きが大変だから」という理由と「家庭が大きなお金をまとめてもらえると、貯金とか計画的な使い方ができるから」という理由があるんだよ。

母子手当をもらうにはどうするの?

申請の手順

では、実際に母子手当をもらうためには、どうすればいいのか説明していこう。基本的な流れは「市役所(または区役所)に申請書を提出する」ってことなんだ。つまり、自分が対象者であることを証明して、「手当をください」っていう申し込みをするんだね。

具体的には、こんな手順になるんだ。まず一番最初に「市役所の福祉事務所(つまり、生活保護とか児童手当とか、生活に関する福祉の手続きをする窓口)に行く」んだ。そこで「母子手当の申請をしたい」って言うと、申請書と必要な書類のリストをくれるんだよ。

次に「必要な書類を集める」んだ。どんな書類が必要かというと、例えば「戸籍謄本こせきとうほん(つまり、家族関係を証明する公式な書類)」「所得証明書(つまり、去年どのくらい稼いだのかを証明する書類)」「申立書(つまり、申請者が本当にシングルマザーであることを説明する書類)」などが必要なんだ。これらの書類は市役所のほかの窓口で取得できたり、場合によっては自分で用意する必要があったりするんだよ。

書類が揃ったら「申請書に記入して、必要な書類と一緒に福祉事務所に提出する」んだ。そうすると、市役所の職員が審査をしてくれて、「あなたは対象者です」って判定されたら、申請の月の翌月から手当の支給が始まるんだ。だから、申請は早いほうが得なんだね。

必要な書類

では、もう少し詳しく、どんな書類が必要なのか説明していこう。基本的には「自分の身元を証明するもの」「子どもたちの関係を証明するもの」「収入を証明するもの」この3つのカテゴリの書類が必要なんだ。

具体的には「戸籍謄本こせきとうほん」(つまり、親子関係を公式に証明する書類)「健康保険けんこうほけん証」(身分証明になる)「申立書」(シングルマザーになった理由を説明する書類)「所得証明書」(給料や収入を証明する書類)「銀行通帳のコピー」(どこに振込むのかを指定するため)などが必要になるんだ。

それからね、自治体によって少し異なることもあるんだ。例えば、ある自治体では「子どもが学校に通ってることを証明する書類」が必要な場合もあるし、別の自治体では不要な場合もあるんだ。だから、最初に市役所で「どんな書類が必要ですか?」って聞くのが一番確実なんだよ。

審査と決定

申請書と書類を提出したら、市役所の職員が「この家庭は本当に対象者なのか」「所得は基準以下なのか」「書類は揃ってるか」という風に審査するんだ。だいたい1ヶ月くらいかかることが多いんだけど、自治体によっては2週間で済む場合もあるし、3週間かかる場合もあるんだよ。

審査の結果、「認定された」っていう通知が届いたら、その月の翌月から手当の支給が始まるんだ。つまり、5月に申請して6月に認定されたら、7月からお金をもらえるってわけだね。反対に「認定されない」という結果になることもあるんだ。例えば、収入が基準を超えてた場合とか、必要な書類が揃ってなかった場合とか、そういった理由だね。その場合でも「なぜ認定されなかったのか」という理由は通知されるから、必要に応じて再申請することもできるんだよ。

母子手当をもらったら、気をつけることって?

毎年の更新が必要

ここで重要なポイントがあるんだ。母子手当は「一度認定されたら、ずっともらい続けられる」わけじゃないんだ。毎年「引き続き対象者であることを証明する」という手続きが必要なんだよ。これを「現況届(つまり、『今、私はまだ手当をもらう条件を満たしてます』っていう報告)」って言うんだ。

毎年、決まった時期(だいたい8月)に市役所から「現況届を出してください」という案内が来るんだ。その時に「昨年の所得証明書」とか「子どもが学校に通ってることを証明する書類」とか、そういった書類を持って市役所に行って、「今年も対象者です」って報告するんだね。この手続きを忘れてしまうと、手当がもらえなくなってしまうんだ。だから、市役所からの案内が来たら、忘れずに対応することが大事なんだよ。

収入が増えたら報告する義務

もう一つ気をつけることがあるんだ。仕事で稼ぐお金が増えて、手当をもらう条件となっている「所得の上限」を超えてしまったら、その時点で手当をもらえなくなるんだ。だから「給料が上がった」「新しいお仕事を始めた」「賃金の高い仕事に転職した」っていう場合は、市役所に報告する義務があるんだ。

報告しないで、条件を超えてる状態で手当をもらい続けると「過払い」(つまり、もらわなくてもいいお金をもらってしまった状態)になってしまうんだ。そして、あとからそれが判明すると「もらいすぎた分を返金してください」って言われてしまうんだよ。だから「給与が増えたら報告する」これは大事なルールなんだね。

子どもが18歳になったら手当は終わる

当然だけど「子どもが18歳になる年の3月31日」を迎えたら、その子どもに対する手当は支給されなくなるんだ。例えば、子どもが2人いて、お兄さんが18歳になったら、お兄さんの分の手当は終わるけど、妹さんがまだ小学生なら、妹さんの分の手当は引き続きもらえるってわけだね。

ただし「子どもが高等専修学校に進学した」とか「定時制高校に通ってる」とか、そういう「実は高校に相当する教育を受けてる」という場合は、18歳を少し超えてもらえるケースもあるんだ。具体的なルールは市役所に確認するのが確実だけど、基本的には「18歳になったら終わり」って考えておくのが無難なんだよ。

ここまで説明してきたように、母子手当っていうのは「困ってるシングルマザー家庭を経済的に支援し、子どもたちが安定した生活環境で成長するのを応援する制度」なんだ。国が「子どもは親の経済状況に関係なく、最低限の生活と教育を受ける権利がある」と考えて作った制度だからね。もし「自分たちは対象かな?」って思ったら、とりあえず市役所の福祉事務所に相談してみることをおすすめするよ。窓口の人たちは「手当をもらうための相談」にはとても慣れてるし、親切に対応してくれるはずだよ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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