駐車場での軽い接触事故、もらい事故で軽くぶつけられた。そんなときに相手がサッと去ってしまう。ニュースでもよく聞く「当て逃げ」だけど、実はどんな行為を指すのか、なぜそんなに問題なのか、よくわかっていない人も多いんじゃないかな。この記事を読めば、当て逃げがなぜ重い犯罪なのか、自分たちの日常とどう関係しているのかが見えてくるよ。
- 当て逃げとは、交通事故を起こした後に現場から逃げ出す行為で、事故の大きさに関わらず重い犯罪です
- 警察に届け出ず逃げると、法律で3年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる可能性があります
- 事故を起こしたら警察通報と相手への連絡が必須。これが正しい対応方法です
もうちょっと詳しく
当て逃げは、法律では「交通事故の報告義務違反」と呼ばれています。つまり、交通事故の報告責任があるのに、それを果たさずに逃げた状態のこと。人がケガをした事故の場合はさらに重い罪に問われます。警察に報告する義務は、ドライバーには絶対に守らなければならない約束。相手が気づかなかった場合でも、自分が気づいたなら報告する義務があるんです。軽い傷だから、相手が怒らないだろうからという理由は通じません。
事故の大きさではなく、報告しなかったことが問題。逃げないことが大切
⚠️ よくある勘違い
→ 誤り。駐車場での傷でも、相手に報告して対応しなければ当て逃げです。場所や傷の程度は関係ありません。
→ 正解。駐車場の小さな傷でも、絶対に相手に知らせて警察に報告しましょう。
→ 誤り。相手が気づいたかどうかは関係なく、自分が起こした事故を報告する義務があります。
→ 正解。自分が事故を起こしたことに気づいたなら、相手がいるかいないか関わらず報告義務があります。
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当て逃げってどんな犯罪なの?
法律で決められた義務
日本の道路交通法には、交通事故を起こしたときに運転者がやらなければいけないことが決められています。これを「報告義務」と言います。つまり、事故を起こしたら、その場で相手に連絡先を教えたり、警察に報告したりする必要があるということ。これは絶対に守らなきゃいけないルールなんです。
当て逃げは、この報告義務を守らずに、事故の後に現場から去ってしまう行為。「ぶつかったけど、相手も気づかないだろう」「軽い傷だから」という気持ちで逃げても、法律的にはそれは関係ないんです。
駐車場での小さな事故も当て逃げ?
多くの人が勘違いしているのが、「駐車場での軽い接触だから大丈夫」という考え方。でもこれは間違い。駐車場での傷でも、相手がいるのに報告しなければ当て逃げなんです。たとえば、コンビニの駐車場で自分の車が隣の車に少し当たった。相手の車に傷が付いた。でも相手は買い物中で気づいていない。その場合、多くの人は「気づかないからいいや」と去ってしまいます。でもこれが当て逃げ。相手が気づいてから警察に通報されたら、自分は犯人として扱われてしまいます。
なぜこんなに重く扱われるの?
当て逃げが重い犯罪として扱われるのは、相手が大きな迷惑を被るから。例えば、駐車場で自分の車に傷が付いていた。でも相手がわからない。そうすると自分の保険で修理費を払わなきゃいけなくなります。相手が見つかれば相手に費用を負担してもらえるのに、当て逃げされたせいで自分で払う羽目になる。また、事故を起こしたのに逃げるのは、社会的ルールを守らない悪い行為だと考えられているんです。信頼関係を壊すから、法律で厳しく罰するわけです。
当て逃げの罰則はどのくらい?
3年以下の懲役または50万円以下の罰金
当て逃げで警察に見つかると、道路交通法235条により「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」という罰を受けます。これはかなり重い罰ですよね。懲役というのは、つまり刑務所に入る可能性があるということ。50万円というのは、ビジネス用語の「罰金」で、つまりお金を払わされるということです。
誰が見つけるの?
警察が見つけることもありますし、防犯カメラに映っていることもあります。駐車場の防犯カメラに自分の車が映っていれば、警察はナンバープレートから所有者を特定できます。また、相手が警察に通報して「こういう車が当てた」と説明すれば、警察が犯人を探すことになります。最近は防犯カメラが増えているので、昔より見つかりやすくなったんです。
悪質な場合はさらに重い罰も
人がケガをした交通事故の場合、当て逃げは「ひき逃げ」になります。ひき逃げは懲役10年以下という、さらに重い罰があります。「軽い事故だから」と思って逃げても、相手が後からケガに気づいて病院に行けば、ひき逃げになってしまう可能性があるんです。
事故を起こしたときの正しい対応
その場でやるべきこと
もし自分が事故を起こしてしまったら、まずするべきことは「警察に電話すること」。110番に電話して、事故が起きたことを報告します。次に相手がいたら、連絡先を交換すること。相手の名前、住所、電話番号、保険会社の情報などを記録する。自分の情報も相手に教える。そして相手の車の傷や自分の車の傷の状態を確認して、写真を撮っておくのが良いです。
警察が来るまで待つ
警察に通報すると、警察官が現場に来ます。その場で事故の状況を説明します。自分がぶつけたのか、相手がぶつけてきたのか、証言することが大切。警察官が両者の話を聞いて、事故報告書を作成します。この書類がないと、後で保険会社に請求するときに困ったことになります。
保険会社に連絡
警察への報告が終わったら、自分の保険会社に連絡します。事故が起きたこと、相手の情報、警察の事故報告番号などを伝える。保険会社がそこから相手との修理費の話し合いを進めてくれます。自分が全く悪くない場合は相手の保険でカバーされますし、自分に責任がある場合は自分の保険で対応することになります。
当て逃げになりやすい「つい」がある
駐車場での小さな接触
当て逃げが一番多いのは実は駐車場。どうしてかというと、「相手も気づかないだろう」「軽い傷だから」という気持ちが生じやすいから。でも多くの人が毎日駐車場を使うので、自分の車に傷があったら気づきます。そして警察に通報すれば、警察が防犯カメラを確認して犯人を特定するんです。
夜間や暗い時間帯
暗くて誰も見ていないように思える時間帯も、当て逃げが起きやすいです。でも防犯カメラがあれば見つかる可能性が高い。また、相手の車にナンバープレートが見えていれば、相手が警察に通報したときに一発で犯人がわかってしまいます。
自分の車の傷がつくと焦ってしまう
自分の車に傷がついた場合、「修理費が高いから相手を避けたい」という心理が働くことがあります。でも逃げたら、最終的には自分が罰を受けることになります。修理費を払う方がまだマシなんです。最初からちゃんと対応していれば、相手の保険で直る可能性だってあるんですから。
当て逃げされたときの対応
自分がされた側だったら
もし自分の車が当て逃げの被害に遭ったら、まずすることは警察に通報すること。いつ、どこで、どんな車だったかを説明します。防犯カメラがあれば映像を確認してもらう。ナンバープレートが見えていれば、警察がすぐに犯人を見つけられます。
修理費はどうなるの?
犯人が見つかれば、その人の保険で修理費を請求できます。見つからない場合は、自分の保険に「車両保険」があれば、そこから修理費が出ることもあります。でも見つからないと、自分で払わなきゃいけないこともあるんです。だから当て逃げは本当に悪い行為。被害者を泣き寝入りさせてしまうから。
心理的なダメージ
被害者側の気持ちになってみてください。自分の大切な車に傷が付いている。でも相手がわからない。修理費も出ない。その上、相手は逃げてのうのうとしている。すごく悔しいですよね。人によっては、その後ずっと駐車場に行くのが怖くなったり、外出するのが嫌になったりすることもあります。当て逃げは、被害者の心にも傷をつけるんです。
