お医者さんって、話し方や雰囲気で種類が違うって気づいたことない?実は医者にもいろいろな専門分野があって、その中でも「外科」と呼ばれる医者たちがいるんだよ。どんな病気を治すのか、どんなお医者さんなのか、実は身近な存在だったりするんです。この記事を読めば、外科ってどんなことをする医学の分野なのか、スッキリ理解できるようになりますよ。
- 外科は、メスなどを使って体を切ったり、手術をして病気や怪我を治す医学の分野だよ
- 体を切らずに薬で治す内科と違って、手術という治療方法を得意とするのが外科医の大きな特徴
- 外科医も診察や薬の処方をするけど、複雑な手術を安全に行うための高度な技術と知識を持っているんだ
もうちょっと詳しく
外科の歴史は昔にさかのぼります。昔は麻酔もなく、感染症の危険も大きかったので、手術は本当に危険な治療でした。でも時間が経つにつれて、麻酔薬が発明されたり、感染症を防ぐ方法が見つかったりして、どんどん安全になっていったんです。今は科学技術のおかげで、ロボットを使った手術だってできるくらい進化しています。外科医は、こうした最新の技術を学びながら、患者さんの命を救うために毎日がんばっているんですよ。
外科も内科も同じ医学。どちらも患者さんを治すという目標は一緒だよ。
⚠️ よくある勘違い
→ そんなことはありません。外科医は医学部で内科の知識も学びます。手術前後の患者さんの状態を見て判断するのに、内科的な知識が必要なんです。
→ これが正解。外科医は医学の幅広い知識を持った上で、さらに手術という特殊な技術を身につけているんです。
[toc]
体を「開いて」治す医学の分野
外科ってそもそも何?
外科というのは、人間の体の表面を切ったり、メスで皮膚や筋肉を開いたりして、その中にある病気や怪我を直す医学の分野です。つまり、体の外から手術という方法を使って治療をするので「外科」という名前がついているんだよ。これは内科と大きく違うポイントです。内科の医者も体の中を見ることはありますが、基本的に薬や注射で治す方法を選びます。一方、外科医は「体を開く必要がある時」にその役割を発揮するわけです。
実際のところ、外科医はめちゃくちゃ器用です。手術の時にメスやハサミなどの道具を使いながら、細かい血管を避けたり、腫瘍(つまり、悪い細胞が増えてできたもの)をうまく取り出したり、傷つけてはいけない神経を守ったりと、すごく複雑な作業をしています。両手でいろいろな道具を使い分けながら、顕微鏡で見える小さな組織を治すこともあるんですよ。それくらい高度な技術が必要なんです。
また、外科医は手術の前から患者さんの治療に関わります。「この患者さんは本当に手術が必要か」を判断するのも、診察をして患者さんの全体の健康状態を見るのも、外科医の仕事。だから、単に「メスを持つ人」というわけではなく、医学全般の知識を持った上で、手術という武器を使える、そういう医者なんです。
内科との大きな違い
内科と外科の違いをわかりやすく説明するなら、こんな感じです。風邪で咳が続いているあなたが医者に行ったとします。そこで医者が「薬を出しますね」と言って、飲み薬をもらう。これが内科的な治療です。体の中で起きている炎症や感染症を、薬で治そうというアプローチですね。
一方、外科的な治療の例は、虫垂炎(ちゅうすいえん、つまり、おなかの右側にある小さな筒状の器官が腫れてしまう病気)になったとき。この病気は放っておくと激しく痛くなりますし、危険なこともあります。そこで医者は「手術で取り出しましょう」と判断する。メスで皮膚を切って、虫垂を見つけて、慎重に取り出す。これが外科的治療なんです。
大事なのは、内科と外科は対立しているわけじゃないってこと。実は協力する場面も多いんですよ。たとえば、手術をする前日、患者さんが風邪の症状を示していたら、内科医に診てもらって、手術をしても大丈夫か判断してもらうこともあります。また、手術が終わった後の回復の過程で、内科医がサポートすることもあります。つまり、両方の知識と技術が必要だから、病院では内科医と外科医が一緒に働いているんですよ。
外科医は何を勉強しているの?
医学部での勉強と、その後の訓練
外科医になりたい人は、まず医学部に進学します。医学部では6年間、医学全般を学びます。解剖学(つまり、人間の体がどんな構造になっているか、どこにどんな臓器があるのか)、生理学(臓器がどんなふうに動いているのか)、薬理学(薬がどんなふうに体に作用するのか)など、医学の基本的な知識をしっかり身につけます。
医学部を卒業した後、「医師国家試験」という大事な試験に合格して、初めて医者になれます。その後、2年間は「初期臨床研修」という、全ての科の基本的な知識と技術を学ぶ期間があります。ここで内科、外科、小児科、産婦人科など、いろいろな分野を回りながら、それぞれの仕事を体験するんです。
その後、外科医になることを決めた人は「後期臨床研修」という3年間のプログラムに進みます。ここで初めて、本格的に外科の技術を学び始めるんですよ。先輩の外科医のもとで、簡単な手術から複雑な手術まで、だんだんと難しい技術を習得していきます。最初は医者の隣に立って、手術の様子を見学することから始まります。次に、医者の指示の下で、簡単な部分を自分でやってみる。そして、だんだんと自分でやる部分が増えていく、という感じです。
この訓練期間、まじで長いです。5年、10年と働く中で、やっと一人前の外科医になるって感じなんですよ。そんなに長く勉強して、訓練して、初めて一人で複雑な手術ができるようになるわけです。
外科医が身につけるべき大事なスキル
外科医に必要なスキルって、何だと思いますか?もちろん、メスの扱い方とか、体の解剖学的な知識とか、技術的なスキルは大事です。でも、それだけじゃないんですよ。
まず、判断力が重要です。手術中に予期しない出血が起きたり、想定と違う状況が生じたりすることがあります。そんな時に、冷静に判断して、最善の方法を選ばなければいけません。「この血管は大事だから傷つけちゃいけない。でも、この腫瘍は全部取り出さなきゃいけない。どうやってうまくやろう?」という判断ですね。
次に、コミュニケーション能力。外科医は患者さんに手術の説明をしなきゃいけません。「何をするのか」「どんなリスクがあるのか」「治った後はどうなるのか」を、患者さんが理解できるようにわかりやすく説明する必要があります。また、看護師や麻酔科医といった、手術に関わるいろいろな医療スタッフと協力して働きます。その時のコミュニケーションも大事なんです。
そして、体力と忍耐力も必要です。手術は長時間立ったままで、細かい作業をしています。時には12時間以上の手術もあります。疲れていても、集中力を切らさずに、正確に作業を続けなきゃいけません。だから、外科医になるには、体も心も強くないといけないわけですよ。
外科にはいろいろな専門分野がある
一つの科の中にも、さらに細かい専門分野
ここまで「外科」って一つにまとめて説明してきましたが、実は外科の中にも、さらに細かい専門分野があるんです。医者がさらに細かく分かれた分野を専門にすることを「サブスペシャリティ」と言いますが、外科の中にも、こういう細かい分野がいっぱいあるんですよ。
例えば、消化器外科っていう分野があります。これは胃、腸、肝臓などのお腹の中の臓器の手術をする医者です。がんが見つかった時に、その部分を切り取ったり、潰瘍(つまり、粘膜が傷ついてしまった状態)ができた時に治す手術をしたり、いろいろな手術をするんですよ。
次に、心臓血管外科。これは文字通り、心臓と血管の手術をする医者です。心臓のバイパス手術とか、血管のコブ(動脈瘤という)を直す手術とか、命に直結する重大な手術をします。めちゃくちゃ難しい手術ばっかりなので、この分野の医者は特に高度な技術を持ってるんです。
他にも、脳神経外科(脳腫瘍や、脳の血管のこぶを手術する)、整形外科(骨や関節、筋肉の手術)、乳腺外科(乳がんなどの手術)、肺がん外科(肺がんの手術)、小児外科(子どもの手術)など、いっぱいあります。
どの専門分野を選ぶかは、医者の個性とか興味で決まります。「子どもを助けたい」と思う医者は小児外科を選ぶし、「脳の手術をしたい」と思う医者は脳神経外科を選ぶわけです。でも、共通しているのは、どれもものすごく高度な技術が必要だってことですね。
それぞれの分野での役割
これらの専門分野、一見すると全く違う分野に見えるかもしれません。でも、実は共通点があるんですよ。それは「その臓器や組織に関する詳しい知識を持って、その場所の手術をする」ってことです。
例えば、消化器外科医は「胃と腸の構造を完璧に知ってる」し「腹を開いて手術するのに慣れてる」。心臓血管外科医は「心臓と血管の構造を完璧に知ってる」し「心臓を動かしながら手術する」という高度な技術を持ってる。それぞれの分野で、その場所の専門知識が活躍するわけです。
また、どの分野も「患者さんの命がかかってる」という点は同じです。だから、どの分野の外科医も、気の抜けない、責任感の重い仕事をしてるんですよ。
外科医のリアルな毎日
手術以外の仕事も多い
外科医の仕事って、手術だけじゃないんですよ。これ、けっこう驚く人が多いんですが、実は外科医も毎日けっこう忙しく、手術以外のことをやってるんです。
まず、外来診察があります。病院に来た患者さんを診察して、「これは手術が必要か」「薬で治るか」を判断するんです。患者さんの話をしっかり聞いて、どこが痛いのか、いつから症状があるのか、過去にどんな病気をしたのかなど、いろいろなことを聞き出します。そして、体を触って、レントゲンやCT、超音波検査などの画像検査を見て、総合的に判断するんですよ。
次に、カンファレンスという、医者同士の会議があります。ここで、複雑な症例(つまり、難しい患者さんの状態)について、何人もの医者で相談します。「この患者さん、どうやって治しましょう?」「この手術方法がいいんじゃないか」「でも、こんなリスクがあるから注意が必要」みたいな会話がされるんです。この会議で、最良の治療方法を決めるんですよ。
そして、病棟業務。手術を受けた患者さんは、手術の後、病院のベッドで回復します。その患者さんたちを毎日診察して、「きちんと回復しているか」「何か悪い症状が出ていないか」をチェックするんです。熱が出てないか、傷が感染してないか、痛みが強くないか、いろいろなことを観察します。
それにね、研究もやってる医者も多いんです。「新しい治療方法」「今より安全な手術方法」を考えて、実験をしたり、論文を書いたりするんですよ。医学も昔からずっと進化してるわけで、その進化を支えるのは、医者たちの研究なんです。
外科医の人間関係と職場環境
外科医って、実は職人気質の人が多いんですよ。「完璧な手術をしたい」「患者さんを治したい」という強い思いを持ってる人ばっかり。だから、同じ志を持った仲間たちと働くことで、お互いに高め合うような職場環境ができてるんです。
でも、大変なのは、外科医は長時間労働になることが多いってこと。朝早くから夜遅くまで働くのが当たり前、みたいなところがあります。緊急の患者さんが来たら、予定を変えて対応しなきゃいけないし、複雑な手術なら長時間かかります。だから、家族との時間が少なくなっちゃうこともあるんです。
ただ、最近は「医者の働き方改革」という動きも進んでます。医者の労働時間を減らして、健康的に働ける環境を作ろう、という取り組みですね。これにより、外科医の生活がもっと良くなるといいなって思います。
