小規模企業共済って何?わかりやすく解説

親が「個人事業主こじんじぎょうぬしだから自分で老後資金を貯めなくちゃ」って言ってるのを聞いたことありませんか?実は、個人事業主こじんじぎょうぬしや小規模企業の経営者には、会社員の「退職金」みたいな制度があるんです。それが「小規模企業共済」。毎月コツコツ貯めると、廃業するときや仕事をやめるときにまとまったお金がもらえて、さらに税金も安くなる制度なんですよ。この記事を読めば、「なんで親たちはこの制度に入ってるのか」「自分が大人になったときに役立つの」という疑問がスッキリします。

先生、「小規模企業共済」って何ですか?会社員の退職金とは違うんですか?

いいね。小規模企業共済は、個人事業主こじんじぎょうぬしや小規模企業の経営者が加入できる制度なんだ。つまり、会社員じゃなくて自分で商売をしてる人向けの、国が用意した「退職金みたいなシステム」のことだよ。会社員は会社が退職金を出してくれるけど、自営業者は自分で貯めておかないといけないから、その手助けをするのが小規模企業共済なんだ。
毎月いくらくらい積み立てるんですか?

月1,000円から月70,000円の間で自由に選べるんだ。毎月決まった額を積み立てると、国庫補給金という、国からのサポートが入るんだよ。つまり、自分の積立金だけじゃなくて、国が「頑張ってるね」って応援してくれるイメージだね。
廃業するときにいくらもらえるんですか?多いですか?

それがこの制度の大きなメリットなんだ。20年積み立てるとだいたい110%から130%くらいの金額がもらえるんだよ。つまり、自分が積み立てた額より多くもらえるってわけ。さらに、毎月の掛け金は全額所得控除しょとくこうじょ(税金を計算するときに引いてもらえる)されるから、税金も安くなるんだ。
なるほど!税金が安くなるって、お得ですね。

その通り。自営業者にとっては、毎年の税金が安くなるのと、廃業時に大きなお金が入ってくるのと、2つのメリットが同時に手に入る。だから、多くの個人事業主こじんじぎょうぬしが加入してるんだよ。
📝 3行でまとめると
  1. 小規模企業共済は 自営業者向けの退職金制度 で、月1,000円から70,000円まで自由に選べて積み立てられる
  2. 毎月の掛け金は 所得控除しょとくこうじょの対象 になるから、その分税金が安くなるのが大きなメリット
  3. 廃業するときに 110%以上の返戻金 がもらえるので、自分が積み立てた額より多くの金額が手元に入る
目次

もうちょっと詳しく

小規模企業共済は「独立行政法人中小企業基盤整備機構」という国の機関が運営している公式な制度です。つまり、怪しい民間の投資商品じゃなくて、国が直接管理してるから安心ってこと。個人事業主こじんじぎょうぬしや家族経営の小企業の経営者が加入することで、引退時の生活資金を守ることができます。毎月の掛金は税務申告のときに「所得控除しょとくこうじょ」として使うので、その年の所得を減らせて、結果的に払う税金が安くなるんです。これを「節税せつぜい効果」と言います。

💡 ポイント
国が運営してるから安全。毎月の積み立てで税金も減るし、廃業時に大きくもらえる、一石二鳥の制度だよ。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「小規模企業共済は株式投資みたいに値動きするから、損することもある」
→ 違う。これは定額積立制度だから、毎月決まった額を預けるだけ。損得で値段が変わるものじゃなくて、積み立てた額と国の補助がもらえる固定的な制度です。
⭕ 「小規模企業共済は確実に110%以上で返ってくる、国が保証してる仕組みだから安全」
→ その通り。国の制度だから返戻率(積み立てた金額に対してもらえる金額の割合)が保証されてる。ただし、すごく短い期間で廃業するとちょっと少なくなることもあるから注意。
なるほど〜、あーそういうことか!

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小規模企業共済とは、結局何なのか

小規模企業共済を一言で言うなら、「自営業者のための退職金システム」です。会社員だと会社が退職金を用意してくれるけど、自分で商売をしている人には会社がないですよね。だから、自分でお金を貯めておく必要があるんです。でも、ただ銀行に貯金するだけだと、税金がかかったままだし、廃業時に特にお得なこともありません。そこで登場するのが小規模企業共済。国が「自営業者が安心して引退できるように応援しよう」と作った制度なんです。

この制度に加入すると、毎月決まった額を積み立てます。例えば、月10,000円なら年間120,000円ですね。その積み立てたお金は、自分が廃業したり病気で仕事ができなくなったり、65歳になって仕事をやめたりしたときに、一気にもらえるんです。友だちの親が「店を畳むことになったから共済のお金をもらった」って話してるのを聞いたことがあるかもしれません。それがこの制度のお金です。

特に大きなメリットは、毎月の掛金が全額「所得控除しょとくこうじょ」になることです。所得控除しょとくこうじょというのは、税金を計算するときに「この分は引いてOK」という仕組みのこと。つまり、月10,000円積み立てるなら、その年は所得を120,000円少なく申告できて、その分の税金が安くなるんです。自分でお金を貯めつつ、今の税金も安くなるという、ダブルのメリットが手に入るわけです。この仕組みを知ると、なんで親たちが「小規模企業共済って大事だよ」って言ってるのか理解できるようになりますよ。

また、緊急時には積み立てたお金の一部を借りることもできます。つまり、「事業がうまくいかなくなったから、ちょっとお金が必要」という時に、共済から借金できるんです。普通の銀行ローンより金利も低いから、困ったときの助けになるんですね。こういう細かい仕組みまで含めて、小規模企業共済は本当に自営業者のことを考えて作られた制度だなって思えます。

毎月いくら積み立てるのか、どうやって決めるのか

小規模企業共済の掛金は、月1,000円から月70,000円の間で、自由に選べます。この自由度が大事なポイントなんです。だって、商売によって儲かる月と儲からない月があるでしょ。個人事業主こじんじぎょうぬしだと、「今月は売上がいいから月30,000円積み立てよう」という月もあれば、「今月は商売が難しいから月5,000円にしよう」という選択ができるんですよ。会社員の給料のように毎月決まった金額がもらえるわけじゃないから、この柔軟性は本当に重要なんです。

掛金を決めるときは、「自分が廃業するまでの間にいくらあれば安心か」「毎月どのくらい積み立てられるか」を考えます。例えば、30年間積み立てる予定なら、月10,000円で年間120,000円ですから、30年で3,600,000円。その上に国の補助がつくから、実際にもらえるのはそれ以上になります。人によって人生設計が違うから、月1,000円でいい人もいれば、月50,000円積み立てる人もいるんですね。

面白いのは、掛金を途中で変更できるってことです。「最初は月10,000円だったけど、事業が大きくなったから月30,000円に増やそう」という変更が可能。逆に「経営が苦しくなったから月5,000円に減らそう」という調整もできます。ただし、減らす場合は注意が必要です。共済から借金をしている状態では減額できないとか、ルールがあるんです。だから、掛金を決めるときは「無理なく続けられる額」を選ぶことが大事なんですよ。

また、掛金の額によって、実際にもらえるお金の見込み額を計算することもできます。「月10,000円で20年なら、いくらもらえるか」という計算をして、「これくらいあれば安心」という目安を立てるわけです。小規模企業共済の公式サイトには、こういう計算ツールがあるから、親が「ちょっと計算してみようか」って話してるのは、そういうのを使ってるんですね。

廃業するときにいくらもらえるのか

小規模企業共済の一番の魅力は、廃業するときに「返戻金」という形でまとまったお金がもらえることです。返戻金というのは、つまり「積み立てたお金を返してもらう」という意味。ここが普通の貯金と違うところなんです。銀行に100万円貯金してたら、取り出すときは100万円ですよね。でも小規模企業共済は、自分が積み立てた額より多くもらえるんです。

具体的には、20年積み立てるとだいたい110%から130%くらいの金額がもらえます。月10,000円で20年なら、自分が積み立てたのは240万円ですね。でも、実際にもらえるのは264万円から312万円くらいになるわけです。その差の24万円から72万円は、国庫補給金という、国からのサポートなんです。だから、長く加入してる人ほど、返戻率は高くなるんですよ。

ただし、すごく短い期間で廃業すると、返戻率は100%未満になることもあります。例えば、1年で廃業したら、積み立てた額より少ない金額しかもらえないんです。これは「すぐに辞めて国の補助を受けるのはズルいでしょ」という仕組みですね。一般的には、1年目で80%くらい、3年目で90%くらい、5年目で100%をちょっと超える、という感じで返戻率が上がっていくんです。だから、ちょっと長く続けるほど、お得になるわけですね。

廃業するときの「廃業」の定義も大事です。会社を完全に閉じるだけじゃなくて、65歳以上で仕事をやめるのも「廃業」扱いだし、かなり長い期間病気で仕事ができなくなるのも対象になることもあります。また、事業を誰かに譲る場合もあります。そういう時も、小規模企業共済からお金をもらえるんですね。人によって人生設計が違うから、どのタイミングで廃業するか、でもらえる金額が変わるんです。

掛金が全額「所得控除しょとくこうじょ」になるって、何がいいのか

小規模企業共済の一番おいしいメリットが、毎月の掛金が全額「所得控除しょとくこうじょ」になることです。これって何がいいのか、説明していきます。

自営業者は毎年、税務申告をしますよね。「今年はいくら稼いだか」「その稼ぎに対していくら税金を払うか」を計算するわけです。この時に所得控除しょとくこうじょという仕組みが使えるんです。所得控除しょとくこうじょというのは、「税金を計算するときに、この分は差し引きます」という扱いのこと。例えば、今年1,000万円稼いだとします。でも、小規模企業共済に月10,000円ずつ積み立ててたなら、年間120,000円の掛金があります。そうすると、税金を計算するときは「1,000万円じゃなくて、999万8,000円の所得だ」という扱いになるんです。その差の120,000円の部分の税金がかからないわけです。

個人事業主こじんじぎょうぬしの税金は、所得が高いほど税率が上がります。所得が500万円の人と800万円の人では、税率が違うんですね。だから、所得を少なく見せることで、税率を下げることもできるんです。120,000円の所得を減らすことで、その部分の税率分だけ税金が安くなる。これを「節税せつぜい効果」と言うんですよ。

具体的に計算すると、月10,000円積み立ててる人で、所得税しょとくぜい住民税じゅうみんぜいと個人事業税をすべて合わせると、税率は大体20%から30%くらいです。だから、年間120,000円の所得控除しょとくこうじょで、税金は24,000円から36,000円くらい安くなるんです。つまり、月10,000円積み立てて、年間3,000円程度の税金が安くなるというわけ。これって、ただ銀行に貯金してるのと全然違いますよね。貯金なら利息がつくだけだけど、小規模企業共済なら税金も安くなるし、廃業時には110%以上でもらえるし、その上利息みたいな国庫補給金も入るんです。

だから、親が「小規模企業共済には絶対に加入するべき」って言ってるのは、こういう税金のメリットを知ってるからなんですね。自営業者にとって税金を安くするのって、すごく大事なことなんです。同じ稼ぎでも、税金が少ないと、実際に自分の手に入るお金が増えるからです。

いざという時に借りられるから安心

小規模企業共済のもう一つのメリットが、緊急時に積み立てたお金を借りられるということです。これを「共済貸付」と言います。つまり、廃業まで待たずに、必要なときにお金を借りられるんですね。

例えば、商売をしてるときに「急な設備が壊れて修理が必要」「仕入れ資金が足りなくなった」みたいなことってあるでしょ。そういう時に、銀行にローンを申し込むと手数料や金利がけっこう高いんです。でも、小規模企業共済から借りると、金利がすごく安いんですよ。普通の銀行ローンが3%から5%くらいなのに対して、小規模企業共済の貸付金利は1%から2%くらい。だから、急な資金が必要になったときは、銀行より小規模企業共済から借りる方が、はるかに安いんです。

また、銀行は「この人、返せるか大丈夫かな」って審査をするんですけど、小規模企業共済は自分の積み立てたお金を担保にして借りるから、審査が簡単なんですね。つまり、「自分のお金を借りてる」という感じだから、銀行よりずっと早く借りられます。手続きも簡単だし、申し込んでから数日で振り込まれることが多いんですよ。

ただし、当然ながら借りたお金は返す必要があります。返すまでの間、利息がかかるし、借りたお金を返すまでは掛金を減額できないというルールもあります。だから、「とりあえず借りちゃえ」という安易な使い方はできないんです。でも、本当に必要なときの「最後の砦」として存在するから、自営業者にとっては心強いんですね。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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