みんなは「決算書」って聞いたことある?会社が儲かってるのか、ちゃんと経営できてるのかって、どうやって判断するのか疑問に思ったことないかな。そんなときに登場するのが決算書だよ。簿記の授業で聞いたけどよくわからなかった、とか、ニュースで「決算発表」って言葉を見かけるけど何のこと?みたいな人も多いと思う。この記事を読めば、決算書がどんなものか、なぜ大事なのか、そして実際にどう読むのかがぜんぶわかるようになるよ。
- 決算書は会社の 1年間の経営成績を報告する書類で、複数の表からできている
- 損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書が 3つの主要な表として含まれる
- 投資家や取引先が 会社が信頼できるか判断する材料になるから大事
もうちょっと詳しく
決算書が作られるのは、通常1年に1回。会社の会計年度が終わる時期(多くの会社は3月末か12月末)に、その期間の全取引をまとめて、会計ルールに従いながら書類にまとめるんだ。ここで大事なポイントは「ルールに従う」という部分。みんなが自分勝手にまとめたら、比較ができなくなってしまうでしょ。だから世界中で使われている会計基準(つまり、決算書の作り方のルール)に従わなくちゃいけないんだよ。決算書がしっかり作られていることで、銀行や投資家は「この会社にお金を貸してもいいか」「この会社に投資してもいいか」という判断ができるようになるわけ。
決算書は「会社の信頼スコア」みたいなもの。これでどれだけ誠実に経営しているかが見えるよ
⚠️ よくある勘違い
→ 決算書はずっと複雑。会計ルール、税務ルール、監査まで含まれてる。家計簿は個人の出入金を記録するだけだけど、決算書は企業会計のプロが厳しくチェックして作られるんだ。
→ ルールに従い、監査(つまり、第三者がちゃんとできてるか確認)を受けることで、「改ざんされてない信頼できる書類」になるんだよ。
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決算書って、なぜ必要?
会社の「健康診断」の役割を担う
君が学校の健康診断を受けるのは、自分の体が健康かどうかを確認するためだよね。決算書も全く同じで、会社が「経営の面で健康か」「ちゃんと利益が出てるか」を確認するためのツール(つまり、道具)なんだ。会社の経営者は決算書を見て「あ、今年は利益が減ったな、来年はどうしよう」「借金が増えてるから気をつけよう」みたいに、次のアクションを決めるわけ。
投資家や銀行に信頼を示す
もし君が「この会社に投資してもいいかな」「この会社にお金を貸してもいいかな」って判断する立場だったら、どうする?当然、その会社がちゃんと経営できてるか、利益を出してるか、借金を返せるか確認したいでしょ。そこで決算書が登場するんだ。銀行や投資家は決算書を見て「よし、ここなら安心だ」と判断して、初めてお金を貸したり、投資したりするんだよ。
税務署に報告する義務
もう1つ大事な理由が、税金だ。会社が儲かったら、その利益に対して税金を払わなくちゃいけない。でも「いくら儲かったのか」って税務署に自分で報告しなきゃ、政府は税金の額を計算できないでしょ。だから決算書を作って、「うちの会社の利益はこれだけです」ってちゃんと報告することが、法律で決められてるんだ。
決算書の3つの主要な表を知ろう
①損益計算書(PL:プロフィット・アンド・ロス・ステートメント)
まずは損益計算書から説明しよう。これは「売上」「経費」「利益」をまとめた表だと考えればいい。例を挙げるなら、君がおこづかいを使って駄菓子を買って売る商売をしてるとしようか。その場合、売上は「買ってくれたお客さんから得たお金」で、経費は「仕入れで使ったお金」だ。利益は「売上から経費を引いたお金」だから、これが自分の儲けになるわけ。会社の損益計算書も全く同じ原理。売上は「商品やサービスを売って得たお金」で、経費は「それを作るのにかかったお金」や「給料」「家賃」「電気代」みたいなもの。そして「売上ー経費=利益」という計算で、1年間でいくら儲かったか、または損したかが見える仕組みになってるんだ。損益計算書から読み取れるのは「この会社は今期、儲かってるのか?」という疑問への答えだよ。
②貸借対照表(BS:バランスシート)
次に貸借対照表だ。これは「会社が今、どのくらいの資産を持ってて、どのくらいの借金があるか」を表す書類。「貸借」って言葉がちょっと難しいけど、つまり「だれがどのくらい借りてるか(貸してるか)」という意味ね。
ここでイメージしやすくするために、君の親のことを考えてみようか。お父さんが「家を買うために銀行から3000万円借りた。でも手元には現金が500万円あるし、車が300万円分の価値がある」って感じだったとしよう。その場合、「資産」は現金500万円+車300万円=800万円で、「負債」(つまり、借金)は3000万円ってことになる。これを「バランスシート」で見れば、一目で「あ、借金が資産より多い」ってわかるでしょ。会社もこれと同じ。資産(建物、機械、現金など)と負債(銀行からの借金とか、仕入先への支払い)、そして「純資産」(つまり、会社が本来持ってる財産で、株主のもの)が全部書いてあるんだ。この表を見れば「この会社、いま経済的にどういう状況?」っていう会社の財政状態がパッと見てわかるんだよ。
③キャッシュフロー計算書
最後がキャッシュフロー計算書。これは「お金の流れ」を追った表だと思えばいい。「キャッシュ」っていうのはお金のことね。
ここで大事なポイントがあるんだ。損益計算書では「利益がいくら出た」ってわかるけど、これって実際のお金の流れとは違うことが多いんだよ。例えば、君が「来月払ってね」という約束で駄菓子を売ったとしようか。その時点では売上になるけど、実際のお金は来月に入ってくるでしょ。だから、損益計算書では利益が出てても、銀行口座には現金がない、みたいな状況が起こり得るんだ。これを防ぐためにキャッシュフロー計算書があるんだよ。このシートでは「営業活動でいくらお金が入った」「投資でいくらお金が出た」「借金の返済でいくらお金が出た」みたいに、実際のお金の動きだけを記録するんだ。だから「この会社、ホントに経営できてるのかな?」を判断するときは、このキャッシュフロー計算書がめっちゃ大事なんだよ。
決算書の読み方の基本
まずは3つの表の「つながり」を意識する
決算書を読むときに大事なのは、3つの表がぜんぶつながってるってことを忘れないことだ。例えば、損益計算書で「今年の利益は1000万円」って書いてあったとしよう。その利益の1000万円は、貸借対照表の「資産」の中の「現金」に反映される。そして、その現金の流れの詳細は、キャッシュフロー計算書に書いてあるんだ。だから「あれ、利益は出てるけど、現金ってどこに行った?」みたいなことを調べたければ、キャッシュフロー計算書を見ればわかるってわけ。
数字だけじゃなく「前年との比較」を見る
決算書を読むときは、今年の数字だけを見ちゃダメ。前の年の数字と比べて「増えたのか、減ったのか」を見ることが大事なんだ。例えば、今年の売上が1000万円だとしよう。これだけ見ると「へぇ、1000万円か」くらいだけど、去年の売上が500万円だったなら「あ、2倍に増えた!」ってわかるでしょ。逆に去年が1500万円だったなら「あ、減った。何かあったのかな」って気になるはずだ。このように年年比較(つまり、去年と今年を比べること)をすることで、会社の成長や課題が見えてくるんだよ。
「比率」を計算して判断する
もう1つのテクニックが比率分析だ。つまり、単純に数字を比べるんじゃなくて、割合を計算するってこと。例えば「利益率」(利益÷売上×100)を計算すれば、「この会社は売上の何%を利益として出してるのか」がわかるんだ。10万円売上で1万円利益なら10%の利益率だし、100万円売上で1万円利益なら1%の利益率ってことね。利益率が高いほど、効率よく経営できてる会社ってわけ。他にも「借金の割合」とか「資産がどのくらい回転してるか」とか、いろんな比率があるんだけど、これらを計算することで「この会社の経営効率」がより詳しく見えてくるんだよ。
決算書を見るときの注意点
1年だけじゃなく数年単位で見る
決算書は1年の成績表だけど、会社を評価するときは「数年のトレンド」を見ることが重要なんだ。1年だけ利益が出てたって、それが続かなきゃあんまり意味ないでしょ。だから、3年分5年分の決算書を見比べて「利益が安定してるのか」「増えてるのか」「不安定なのか」を判断するんだ。
決算書は過去の話
もう1つ大事な注意点は、決算書は「過去」の情報だってこと。つまり、1年前の数字を見てるわけ。だから、今現在の会社の状況が良くなってるか悪くなってるかは、決算書だけじゃわからないんだ。決算書と一緒に、会社の発表(プレスリリース)や経営方針の説明なども見ることで、「これからこの会社はどうなりそう?」って予想することができるんだよ。
会計ルールの違いに注意
複数の国や地域の会社を比較するときは注意が必要だ。日本、アメリカ、ヨーロッパで使ってる会計ルールが違う場合があるんだ。だから、A国の会社の決算書とB国の会社の決算書を単純に比べちゃダメ。ルールの違いを考慮してから比べなきゃいけないんだよ。
