遺産目録って何?わかりやすく解説

親御さんが亡くなったとき、「いったい何をもらえるんだろう」って困ったことはないですか?銀行の口座、家や土地、車に保険金…いろんなものが財産として残されるんだけど、全部が全部、目に見えるわけじゃないんです。そういうときに活躍するのが「遺産目録」なんだよ。この記事を読めば、遺産目録が何なのか、なぜ必要なのか、どうやって作るのかが、スッキリわかるようになりますよ。

先生、「遺産目録」って何ですか?初めて聞きました。

いい質問だね。遺産目録っていうのはね、亡くなった人の財産を全部リストアップしたもの。つまり、「この人はこんなもの持ってた」っていう一覧表なんだよ。
あ、財産ってお金だけじゃなくて、いろいろなものが対象なんですか?

そう!銀行口座はもちろん、家や土地自動車保険金、それから借金とかローンもね。プラスの財産もマイナスの財産も、全部記録するんだ。
そんなにたくさんあるんですか!なんでそんなに詳しく書かないといけないんですか?

良い質問だね。相続っていうのはね、亡くなった人の財産を家族が引き継ぐことなんだけど、複数の相続人がいるときに「誰が何をもらうか」を決めないといけないんだ。それにね、国に払う相続税そうぞくぜいを計算するにも、財産が全部いくらあるかを知らないといけないでしょ?だから目録を作るんだよ。
📝 3行でまとめると
  1. 遺産目録は亡くなった人の 財産をすべてリストアップ した一覧表のこと
  2. 銀行口座や不動産から借金まで、プラスもマイナスも記録 して相続を整理する
  3. 相続税そうぞくぜいを計算したり、相続人の間でトラブルを防いだりするために 絶対に必要 な書類
目次

もうちょっと詳しく

遺産目録は法律で決まった形式があるわけではありません。つまり、「このフォーマットで書きなさい」という公式な書式はないんです。だからね、エクセルで表を作ってもいいし、ノートに手書きしてもいい。大事なのは、財産が何で、それが今いくらの価値があるのか、がちゃんと記録されていることなんだ。ただし、銀行とか裁判所とか、公式な書類として提出するときは、ある程度きちんとした形で用意しておく方が良いですね。

💡 ポイント
遺産目録に決まった様式はないけど、誰が見ても内容がわかるように、わかりやすく書くことが大事!

⚠️ よくある勘違い

❌ 「遺産目録と遺言書いごんしょは同じもの」
→ 違うんだよ。遺言書いごんしょは「誰が何をもらうか」という亡くなった人の意思を書いた書類。遺産目録は「何がどれくらいあるのか」という財産そのものをリストアップしたもの。目的が違うんです。
⭕ 「遺言書いごんしょで『誰が何をもらうか』を決めて、遺産目録でそれを管理する」
→ これが正しい理解。遺言書いごんしょがあっても、そもそも何があるのかがわからなきゃ相続できませんから、遺産目録が必要になるんです。
なるほど〜、あーそういうことか!

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遺産目録ってそもそも何?

亡くなった人の財産を全部記録するリスト

遺産目録というのはね、簡単に言うと「故人が残した財産の一覧表」なんだ。故人って言うのは亡くなった人のことね。その人が生きている間に集めた、あらゆるものを、紙にリストアップするんです。

私たちの生活の中には、いろんな財産があるでしょ。例えば、銀行に預けてるお金。これはお金の形で残りますけど、ちょっと見つけにくい。家や土地も、世の中に存在する財産だけど、誰かが「こんな土地があります」って書かないと、あるかないかもわかんないですよね。それにね、まだ払ってない借金だってある。ローンが残ってるかもしれない。

遺産目録は、そういう見えるもの見えないもの、プラスもマイナスも、全部を一冊の表にまとめちゃおう、ってことなんだ。スーパーの在庫チェック表みたいにね。「こんなものがこれだけある」って、全部わかるようにするんです。

相続が始まると、家族の人たちは大事な判断をいっぱいしないといけない。その判断のもとになるのが、遺産目録なんだよ。だから、故人のものが全部書かれてることが大事なんです。一つでも漏れてたら、あとから「あ、こんなのあった!」ってトラブルになる可能性があるからね。

法律で決まった形式はない

ここが結構大事なポイントなんだけど、遺産目録には「こういう形で書きなさい」という決まった形式がないんです。つまり、公式な書式表みたいなものが国から指定されてないってわけ。だからね、エクセルで表を作ってもいいし、ワードで文書をまとめてもいい。極端に言えば、ノートに手書きしたって大丈夫なんだ。

ただし、手書きでテキトーに書くと、あとから誰かが「これ、何のこと?」って困るから、やっぱりわかりやすく書く方がいい。相続税そうぞくぜいの申告書を出すときとか、家庭裁判所に出すときとか、公式な場所で使うことになったら、ある程度きちんとした形で用意しておく必要があります。

実際にはね、多くの人がエクセルで表を作ることが多いんだ。なぜなら、あとから金額を修正したり、項目を追加したり、合計を計算したり、そういう作業がしやすいから。でも、ワードやGoogleドキュメントでもいいし、最悪の場合、手書きの紙だって法律的には問題ないんですね。

相続とはセットで考える

遺産目録は、「相続」っていう手続きの中で出てくる書類なんだ。相続って何かというと、つまり「人が亡くなったときに、その人の財産を家族が引き継ぐこと」なんです。

例えばね、お父さんが亡くなったら、お父さんが持ってた銀行口座とか家とかが、そのままお父さんのものになってるわけじゃなくて、お母さんとか子ども2人が受け取ることになるんだ。そのときに、「誰が何をもらうか」を決めないといけないし、税金も払わないといけないし、いろんな手続きがあるんです。遺産目録は、その手続きを進めるために必要な土台になるんだよ。

もしね、お父さんが遺言書いごんしょを残してたら「これをあげる」って書いてあるわけ。でも、そもそも「何があるのか」がわからなきゃ、その遺言を実現できないじゃないですか。だから、遺言の有無にかかわらず、遺産目録は必要なんですね。

遺産目録に何を書くの?

不動産(土地と建物)

まず不動産から説明しますね。不動産っていうのは、つまり「動かせない財産」という意味。土地と建物のことをいうんです。田んぼとか畑とか、お店とか駐車場とか、あるいは自分たちが住んでる家とか。そういうものを相続するときは、遺産目録に書く必要があります。

書くときはね、「どこにあるのか」「どれくらい大きいのか」「今いくらの価値があるのか」をちゃんと記録するんだ。例えば「東京都渋谷区の土地で、100平方メートルで、時価3000万円」みたいな感じね。登記簿っていう、不動産の所有者を記録する書類があるんだけど、そこに書いてある情報を基に遺産目録を作ります。

これがね、結構複雑なんです。例えば、一つの家の敷地なのに、お父さんが所有してる部分と、おじいちゃんが所有してる部分に分かれてる、みたいなことがあるんだ。そういう場合は、どっちがどれくらいなのか、ちゃんと調べないといけない。不動産鑑定士さんとか、司法書士さんに相談することもあるんですね。

銀行口座と現金

銀行に預けてるお金も、遺産目録に書かないといけません。「〇〇銀行の〇〇支店に、いくら預けてある」って感じでね。相続税そうぞくぜいを計算するときに、その銀行口座の残高を証明する書類が必要になるんだ。だから、亡くなった人の銀行口座がどこにあるのか、いくら入ってたのか、をちゃんと調べておく必要があるんです。

現金も同じ。例えば、タンスの中に100万円が入ってたとしたら、それも財産として書かないといけない。「現金100万円」みたいな感じでね。実はね、現金の場合、あとから「いくらあったのか」を証明するのが難しいんだ。銀行口座だったら、銀行の残高証明書がもらえるけど、現金は記録がないからね。だから、見つけたときの金額をちゃんと記録しておくことが大事なんですよ。

それからね、故人が使ってた給与口座、定期貯金とか、いろいろな銀行に口座を持ってることがあるんです。相続人たちが全部を把握してないこともあるんだ。だから、通帳とか、銀行からの手紙とか、家の中をしっかり探して、「あ、この銀行にも口座があったんだ」って見つけることが大事なんですね。

株とか投資信託とか金融商品

その人が株を持ってたら、それも相続の対象になるんです。つまり、「〇〇会社の株を100株、時価で200万円分」みたいに書きますね。投資信託も同じ。その人が「何を何口持ってて、今いくらの価値があるのか」を記録するんだ。

株や投資信託の場合ね、相続税そうぞくぜいを計算するときに使う価格って、相続が起きた日の終値を使うんです。つまり、「お父さんが亡くなった日、その株がいくらで売られてたのか」という価格を使うんだ。だから、「昔100万円で買ったから100万円」じゃなくて、「今の市場価格でいくらか」で計算するんですね。

それからね、古い株を持ってる場合、証券会社がもう存在してないことだってあるんですよ。そういう場合は、どこに誰が引き継いだのか調べたり、他の方法で引き継ぎができるのか調べたり、結構手間がかかることもあるんです。

自動車とか家具とか美術品

相続の対象は不動産だけじゃありません。自動車だって相続の対象だし、バイクだって。家の中の家具とか、時計とか、絵画とか、高級な美術品とか、そういうものも相続財産になる可能性があるんです。ただしね、日常的に使ってる家具とか、古い家具とか、価値がほぼゼロのものは、わざわざ書かなくてもいい場合も多いです。相続税そうぞくぜいを計算するときに影響が大きい、価値のあるものを記録するのが普通ですね。

自動車の場合、「いくらの価値があるのか」を調べるんだ。新しい車だったら結構な価値があるけど、古い車だったら数万円とか、そういう感じになります。中古車の相場を調べたり、ディーラーに聞いたり、そういう方法で価値を決めるんですね。

高級な絵画とか美術品とか、ブランドの時計とか、そういうものは、専門家に鑑定してもらわないと価値がわからないことが多いんです。だから、そういう貴重品がある場合は、鑑定士さんに見てもらって「これはいくらの価値があります」という評価書をもらうんだよ。

ローンとか借金とか負債

大事なのがね、プラスの財産だけじゃなくて、マイナスの財産も遺産目録に書くんだということ。マイナスの財産ってのは、つまり「負債」のことね。住宅ローンとか、カードローンとか、誰かからの借金とか。

例えば、お父さんが銀行から3000万円の住宅ローンを借りてて、あとまだ1500万円残ってるとしますね。そしたら、その家を相続するときに、そのローンも一緒に相続しないといけないんです。つまり、子どもたちが「この家をもらうのはいいけど、ローンはいや」とは言えない。相続する家族が、そのローンを返す責任も負わなきゃいけないんだ。だから、遺産目録に「〇〇銀行の住宅ローン、残高1500万円」って書いて、家族全員がそれを認識しておく必要があるんです。

借金だって同じ。「誰からいくら借りてるのか」をちゃんと調べて、遺産目録に書かないといけない。場合によっては、その借金が「本当にあるのか」を確認するために、貸金業者に「残高証明書」をもらうこともあるんですね。

相続税そうぞくぜいを計算するときはね、マイナスの財産(借金やローン)も考慮するんです。つまり、「全部の財産がいくらあって、借金がいくらあるから、実際の相続財産は…」って計算するんだ。だから、負債をちゃんと見つけることは、税金をいくら払うかを決める上でもすごく大事なんですよ。

なぜ遺産目録が必要なの?

相続税そうぞくぜいを計算するため

遺産目録が必要な一番大きな理由が、相続税そうぞくぜいを計算するためなんです。相続税そうぞくぜいってのは、つまり「故人の財産を受け継ぐときに国に払う税金」のことね。

相続税そうぞくぜいをいくら払うか決めるには、「故人が残した財産が全部でいくらあるのか」を知る必要があるんだ。5000万円かもしれないし、1億円かもしれないし。その金額が決まらないと、税金もいくら払うかが決まらない。だから遺産目録を作って、「全体の財産はこれだけです」って税務署ぜいむしょに申告するんですね。

それからね、相続税そうぞくぜいには「基礎控除きそこうじょ」っていうものがあるんだ。つまり「この金額までは税金がかからない」という限度額があるんです。例えば、「相続人が1人の場合、3600万円までは相続税そうぞくぜいがかかりません」みたいな感じね。だから、全体の財産がいくらか計算して、「基礎控除きそこうじょを超えてるのか超えてないのか」を確認する必要があるんですよ。

相続人の間でトラブルを防ぐため

複数の相続人がいるとき、遺産目録がないと大変なんです。例えば、お父さんが亡くなって、お母さんと子ども2人が相続人だとしましょう。

「お父さんは何を残したのか」「それぞれがいくら相続するのか」を決めないといけないんだけど、目録がないと「あの土地、存在するの?」「銀行口座の残高、いくらだった?」「ローンはないの?」みたいな感じで、話がもめるんだ。

でもね、遺産目録があって「財産は全部これです」って紙に書いてあれば、みんなが同じ情報を見られるから、トラブルが減るんです。「あ、こんな財産があったんだ」「こんなローンがあったんだ」って、家族全員が納得して、次のステップに進めるんだよ。

実はね、相続のトラブルってね、「あとから財産が出てくる」「借金が見つかる」みたいなことで起こることが多いんです。最初に「全部で何があるのか」を決めてかかっても、あとから「あ、こんな銀行口座があった」って見つかると、それまでの話がチャラになっちゃうんだ。だから、相続人全員で協力して、故人の財産を徹底的に探して、遺産目録に書くことが大事なんですね。

相続の手続きをスムーズに進めるため

相続の手続きはね、実は結構複雑なんです。銀行に「この口座の相続手続きをしたいんですけど」って言いに行ったり、役所に書類をもらいに行ったり、いろいろなところで書類を集めたり。

そういうときに遺産目録があるとね、「あ、〇〇銀行と△△銀行に口座があるから、この2つの銀行に行かないといけないんだな」って、何をしないといけないかが、サッと見てわかるんだ。目録がないと、「あれ、他に口座があったっけ?」「ローンはないっけ?」みたいに、あとから「あ、忘れてた!」ってことになる可能性があるんです。

それにね、相続の手続きを進めるときは、相続人たちが協力して書類を集めたり、判子を押したり、いろいろとやることがあるんだ。遺産目録があれば、「じゃあ、あなたがこの銀行の手続きをやって、私がこの不動産の手続きをやろう」みたいに、役割分担がしやすくなるんですね。

遺産目録の作り方

まずは情報集めから始める

遺産目録を作る第一歩は、情報集めなんです。故人が何を持ってたのか、全部調べないといけない。これが意外と大変なんだ。

例えば、銀行口座。故人が、A銀行に口座を持ってて、B銀行にも口座があって、さらにC銀行にも…みたいなことがありますね。そういうのを全部見つけないといけない。通帳を見つけたり、銀行の手紙を見つけたり。郵便物をチェックしたり、クレジットカードの請求書せいきゅうしょから「あ、この銀行に口座があるんだ」って気づいたり。

不動産だったら、登記簿を取り寄せたり、固定資産税こていしさんぜいの納税通知書を見たり。株だったら、証券会社からの書類を探したり、通帳の振り込み記録から「あ、配当金が振り込まれてる」って気づいたり。借金だったら、カードローンの請求書せいきゅうしょを探したり、ローン返済のために毎月銀行口座から引き落とされてるのを見つけたり。

この情報集めがね、実は相続で一番手間がかかる部分なんです。特に高齢の親だと、いろんな銀行に散らばってたり、昔から持ってた株が眠ってたり、なんてことがあるんだよ。家の引き出しを全部開けたり、机の奥を見たり、タンスの裏をチェックしたり、かなり手間がかかるんですね。

財産の価値を調べる

次に、それぞれの財産が「今いくらの価値があるのか」を調べるんです。

例えば、土地と建物だったら、不動産鑑定士さんに見てもらって「この土地は今3000万円くらいの価値がある」って評価してもらう。銀行口座だったら、残高通知書を見ればいい。株だったら、相続の時点での株価を調べる。自動車だったら、中古車の相場を調べる。

相続税そうぞくぜいを計算するときは、この時価、つまり「相続が起きた時点での市場価格」を使うんです。昔、祖父ちゃんが50年前に100万円で買った土地が、今は1000万円の価値があるとしたら、1000万円で遺産目録に書くんだよ。「昔はこれくらいの値段だったのに…」なんて話は関係ないんです。相続税そうぞくぜいは「今、いくらの価値があるのか」で計算するんですね。

相続人たちで協力して話し合う

実はね、遺産目録を作るのは、一人では難しいんです。相続人たち全員が協力して、情報を出し合わないといけないんだ。

例えば、長男は「お父さんから、〇〇銀行の口座があるって聞いてた」って情報を持ってるかもしれない。次男は「あ、実は△△株をいっぱい持ってたんだ」って知ってるかもしれない。娘さんは「お父さん、保険に入ってたと思うんだけど」って覚えてるかもしれない。

だからね、相続人たちが集まって「お父さん、何を持ってたっけ?」「あ、あの銀行もあったね」みたいに、情報を出し合いながら遺産目録を作ることが大事なんですよ。一人の人が全部を知ってることはまずないから、みんなで力を合わせないといけないんです。

表にまとめる

最後に、調べた情報を表にまとめるんです。

例えば、こんな感じ:
不動産
項目:東京都渋谷区〇〇の土地
面積:100平方メートル
時価:3000万円

銀行口座
〇〇銀行××支店・普通預金
口座番号:123456
残高:500万円

株式
〇〇会社株100株
相続時価格:50万円

借金
〇〇銀行・住宅ローン
残高:1500万円

みたいにね。別にエクセルじゃなくてもいいし、ワードでもいいし。ただ、後で見てわかりやすい形で、情報をまとめるんです。誰が見ても「あ、〇〇銀行に500万円あるんだな」ってわかるように。

専門家に相談するのもあり

実はね、遺産目録作りは意外と複雑なんです。特に、不動産がいっぱいあったり、株がいっぱいあったり、複雑な借金があったり、っていう場合はね。

そういうときは、税理士さんとか司法書士さんとか、相続の専門家に相談するのも手なんだ。お金はかかるけど、プロにやってもらえば、見落としもなくなるし、相続税そうぞくぜいの計算もスムーズになるんですね。特に、相続税そうぞくぜいの申告をしないといけない場合は、税理士さんの力が必要なことが多いんです。

遺産目録と遺言書いごんしょ、どう違うの?

遺言書いごんしょは「意思」を書いた書類

ここまでで遺産目録の話をしてきましたけど、似てる言葉に「遺言書いごんしょ」ってあるんです。「い、言?」っていう声が聞こえそうですけど、遺言書いごんしょは「いごんしょ」と読みます。

遺言書いごんしょっていうのはね、故人の最後の意思を書いた書類なんです。つまり「自分の財産を、誰にあげるか」「お葬式はどうしてほしいか」「子どもに伝えたいことがある」みたいな、故人の希望や願いを書いたものなんだ。

例えば「長男にはこの家をあげたい。次男には銀行の口座をあげたい。娘には預金の半分をあげたい」みたいに、「誰が何をもらうか」を故人が決めて、それを書いておくんですね。場合によっては「〇〇さんに500万円をあげる」みたいに、家族以外の人に財産を残すこともできるんです。

遺産目録は「事実」をリストアップするもの

一方、遺産目録はね、「事実」を記録する書類なんです。「故人がこれを持ってた」「価値はこれだけ」という、客観的な事実を書くんだ。故人の希望とか気持ちは関係ない。純粋に「何が、どれだけあるのか」という事実を記録するんですね。

だからね、遺言書いごんしょがあろうがなかろうが、遺産目録は必要なんです。「あ、そもそも何があるのか」という基本情報を記録するのが遺産目録の役割だからね。遺言書いごんしょはその上で「じゃあ、その中から誰が何をもらうか」を決めるための書類なんだ。

どっちも必要

大事なのがね、遺言書いごんしょがあっても、相続人は「そもそも何があるのか」がわからないといけないってことなんです。

例えば、遺言書いごんしょに「家は長男に、現金は次男に」って書いてあったとしますね。でも、相続人たちが「そもそも現金がいくらあるのか知らない」「家の他に土地があるのか知らない」「借金があるのか知らない」みたいだったら、困るでしょ。だから、遺言書いごんしょだけじゃなくて、遺産目録も一緒に必要なんだ。

それにね、相続税そうぞくぜいの申告をするときは、遺言書いごんしょじゃなくて遺産目録が必要なんです。税務署ぜいむしょは「全部でいくらの財産があるのか」を知りたいんだから、目録がないと申告できないんですね。だからね、遺言書いごんしょがある家庭でも、遺産目録は作らないといけないんですよ。実は、遺言書いごんしょがない家庭の方が、遺産目録がすごく大事になるんです。なぜなら、「誰が何をもらうか」を決めるとき、遺産目録を見ながら家族が話し合うことになるから。その話し合いをスムーズにするためにも、遺産目録は欠かせないんだよ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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