ジェネリック医薬品って何?わかりやすく解説

病院で薬をもらうときに「ジェネリック医薬品でもいいですか?」と聞かれたことはありませんか?薬代ってけっこう高いし、安い方がいいなと思う人も多いはず。でも「本当に効くのかな」「何か違いがあるんじゃないか」と不安になったりもしますよね。実は、ジェネリック医薬品について正しく理解すれば、自分と家族の健康と家計の両方を守る素敵な選択肢になるんです。この記事を読めば、ジェネリック医薬品の正体がわかって、自信を持って選べるようになりますよ。

先生、そもそも「ジェネリック医薬品」って何ですか?ふつうの薬と何が違うんですか?

いい質問だね。ジェネリック医薬品というのは、別の製薬会社が後から作った、安い版の医薬品のことだよ。最初に作った製薬会社の薬を「先発医薬品」(せんぱつ いやくひん)というんだけど、その特許が切れたあとで、他の会社が同じ成分で作り直したのがジェネリック医薬品なんだ。思いっきり簡単に言うと、オリジナル商品と同じ内容のプライベートブランド商品の関係だね。
えっ、そうなんですか!でもなぜ同じ成分なのに、わざわざ別の会社が作るんですか?

そこが大事なポイント。新しい薬を開発するのって、すごくお金と時間がかかるんだ。でもジェネリック医薬品は、すでに安全性が確認されている成分を使うから、開発費がほとんどかからないんだよ。だから安く作れるし、安く売ることができる。スーパーで、有名ブランドのお菓子と、プライベートブランドのお菓子の値段が違うのと同じ理由だね。
なるほど!では、安いけど本当に効くのでしょうか?何か不安なんです。

その心配はもう大丈夫。厚生労働省という国の機関が、ジェネリック医薬品が先発医薬品と同じくらい効くことをちゃんと確認してから、販売を許可しているんだ。成分の量も、身体への吸収される量も、同じレベルに調整されているんだよ。安いから効きが悪いっていうことは、全くないんだ。
📝 3行でまとめると
  1. ジェネリック医薬品は、先発医薬品の特許が切れた後に別の会社が作る医薬品で、プライベートブランド商品みたいなもの
  2. 開発費がかからない分 値段が安い けど、効き目は国のテストで先発医薬品と同じレベルだと確認されている
  3. 自分と家族の健康を守りながら、医療費を節約できる 選択肢として注目されている
目次

もうちょっと詳しく

ジェネリック医薬品の仕組みをもっと詳しく説明しましょう。製薬会社が新しい医薬品を開発するには、10年から15年の月日と数百億円から数千億円のお金がかかるんです。その投資を回収するために、開発に成功した会社には「特許」という独占権が与えられます。つまり、その期間は他の会社はその医薬品を作ってはいけないということ。でも特許には有効期限があって、通常20年で切れてしまいます。特許が切れると、他の製薬会社が「同じ成分で同じ効き目の医薬品」を作ることができるようになるんです。それがジェネリック医薬品。安全性と効き目が確認されているので、開発費をほぼかけずに製造・販売できるから、値段を大幅に下げられるというわけですね。

💡 ポイント
ジェネリック医薬品は「ケチケチな選択」じゃなくて、「スマートな選択」だよ!

⚠️ よくある勘違い

❌ 「ジェネリック医薬品は品質が悪いから、効き目も弱いのでは?」
→ 大間違い。ジェネリック医薬品も先発医薬品も、同じ厳しい基準で品質チェックを受けています。成分の量も、身体に吸収される量も、きちんと調整されているから、効き目は同じレベルなんです。
⭕ 「ジェネリック医薬品は、安全性と効き目が確認された上で販売されている」
→ 正解です。国の厳しい基準をクリアしたものだけが販売を許可されます。安いけど信頼できる医薬品なんです。
なるほど〜、あーそういうことか!

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ジェネリック医薬品ってそもそも何?

医薬品の世界には、新しく開発された「先発医薬品」と、その後に作られる「ジェネリック医薬品」という2つのカテゴリがあります。先発医薬品というのは、製薬会社が何年も研究開発して、初めて市場に出した医薬品のこと。たとえば、ある風邪薬が1980年に初めて世に出たとしたら、それが先発医薬品です。その医薬品を開発した会社は、特許という「これは私たちの発明です」という証書をもらいます。この特許があれば、決められた期間の間、他の会社がその医薬品を作ることはできません。ちょうど、新しいゲームを開発した会社が、その作品の著作権を持つのと似ていますね。

ところが、特許には期限があります。だいたい20年で切れるんです。特許が切れると、他の製薬会社が「その医薬品と同じ成分で、同じ効き目の医薬品」を作ることが許可されるようになります。それがジェネリック医薬品なんです。言い換えると、「あの薬と全く同じものを、別の製薬会社が安く作り直したもの」ということですね。

イメージとしては、スーパーで売られている食べ物を思い浮かべてみてください。有名なメーカーのお菓子とスーパーのプライベートブランドのお菓子があります。プライベートブランド商品は、有名メーカーのものと同じ成分で、ほぼ同じ品質だけど、値段は安いですよね。ジェネリック医薬品もそれと同じ仕組みです。開発費がかかっていない分、値段が安いわけです。

ちなみに、ジェネリック医薬品という名前の「ジェネリック」というのは、英語の「generic」という言葉から来ています。「一般的な」とか「ありふれた」という意味です。つまり、「一般的な医薬品」「ブランド名に頼らない医薬品」という意味で付けられた名前なんですよ。日本では「後発医薬品」(こうはつ いやくひん)という言い方もされます。「後から発売される医薬品」という意味ですね。

先発医薬品とジェネリック医薬品の違い

値段の違いはもちろん、他にも注意点がいくつかあります。先発医薬品とジェネリック医薬品は、成分はほぼ同じですが、薬を包む殻(「錠剤」といいます)の作り方や、薬に含まれるその他の材料(「添加物」といいます)が多少異なることがあります。つまり、見た目が違ったり、飲みやすさが微妙に違ったりすることもあるんです。でも、効き目には影響しません。

また、ジェネリック医薬品は販売を始める時期が後なので、「先発医薬品で副作用が出た」という報告が出た場合、それは先発医薬品の販売時からすでに集められた情報ですが、ジェネリック医薬品はまだ市場に出ていないから情報が少ないということもあります。ただし、これも「効き目が悪い」ということではなく、「情報の量が少ない」というだけの話です。

なぜジェネリック医薬品は安いのか

ジェネリック医薬品が安い理由は、ひとことで言うと「開発費がかからないから」です。でも、これをもっと詳しく説明する必要があります。製薬会社が新しい医薬品を開発するプロセスは、本当に大変なんです。

まず、研究者たちが「こんな病気に効く薬を作ったら、世の中の役に立つだろう」という候補を思いつきます。次に、それが本当に効くのかを、まず試験管の中で確認します。これを「基礎研究」(きそ けんきゅう)といいます。その後、動物を使った実験で、本当に効くのか、危険な副作用はないのかを調べます。これを「前臨床試験」(ぜん りんしょう しけん)といいます。

それでも問題がなければ、やっと人間を対象にした実験に進みます。これを「臨床試験」(りんしょう しけん)といいます。最初は少数の健康な人に少量を飲んでもらって、安全性を確認します。次に、その病気にかかっている患者さんに飲んでもらって、本当に効くのかを調べます。さらに、より多くの患者さんで確認して、本当に大丈夫なのかを徹底的にチェックするんです。このプロセスには、10年から15年の時間と、数百億円から数千億円のお金がかかってしまうんですよ。

ジェネリック医薬品の場合は、このプロセスをほぼ省くことができます。なぜなら、すでに先発医薬品で「これは安全で、ちゃんと効く」ということが証明されているから。ジェネリック医薬品は、「この成分で本当に同じくらい身体に吸収されるのか」という最低限の試験だけで済みます。これを「生物学的同等性試験」(せいぶつがく てき どうとうせい しけん)といいます。つまり、「成分の量が同じで、身体への吸収も同じ」ことを確認するテストですね。

だから、開発費がほぼかかりません。開発費がかからなければ、その分を製造費に回す必要もないし、利益をたくさん取る必要もありません。だから値段を安くすることができるわけです。

値段がどのくらい安くなるのか

では、実際にどのくらい値段が安くなるのでしょうか。一般的には、ジェネリック医薬品は先発医薬品の30%から50%くらいの値段で販売されていることが多いです。つまり、先発医薬品が1000円だったら、ジェネリック医薬品は300円から500円くらいだということですね。

この値段の差は、特に「飲み続ける必要がある医薬品」の場合、大きな意味を持ちます。たとえば、高血圧の薬を毎日飲み続ける人がいたとしましょう。1ヶ月分が1000円と500円では、1年で6000円の違いが出てきます。10年だと60000円。大きいですよね。これが、ジェネリック医薬品が注目されている理由のひとつです。

ジェネリック医薬品は本当に大丈夫なのか

ここが、多くの人が不安に思うところですよね。「安いなら、何か問題があるんじゃないか」「効き目が弱いんじゃないか」「身体に悪い影響があるんじゃないか」。そういう疑いを持つのは、当然だと思います。でも、実は国がちゃんと厳しい基準で確認しているので、大丈夫なんです。

日本では、医薬品は「医薬品医療機器等法」(いやくひん いりょうきき とうほう)という法律で厳しく管理されています。つまり、どんな医薬品でも勝手に売ることはできず、国の許可を得なければならないんです。ジェネリック医薬品だって同じです。販売前に、「本当に安全か」「本当に効き目があるのか」「成分の量は正しいのか」などが、先発医薬品と同じくらい厳しく確認されます。

特に重要なのが、さっき説明した「生物学的同等性試験」です。これは、ジェネリック医薬品が「成分の量が先発医薬品と同じで、身体への吸収も同じ」ことを証明するテストです。この試験で、「先発医薬品と同じくらい血液に吸収される」ことが確認されたものだけが、販売を許可されるんです。もし、身体への吸収が20%違う、30%違うなんていう結果が出たら、販売は許可されません。

だから、「ジェネリック医薬品は品質が悪い」というのは、完全な誤解です。むしろ、「国が厳しく確認した上で販売されている、安全で信頼できる医薬品」という言い方の方が正しいんです。

ジェネリック医薬品で副作用が起こることはあるか

ジェネリック医薬品だからといって、副作用が増えるわけではありません。副作用というのは、医薬品の成分そのものが起こすものだからです。同じ成分なら、副作用の確率も同じはずです。ただし、さっき説明した「添加物」という、薬を包む成分や、飲みやすくするための成分が少し違うことがあります。稀に、その添加物に反応してしまう人もいるかもしれません。でも、これは先発医薬品でも同じことが起こり得ます。

もし、ジェネリック医薬品を飲んで「何か違う感じがする」とか「副作用が出た」と感じたら、医者や薬剤師に相談してください。別の薬に変えてもらうか、先発医薬品に変えてもらうことができます。医療は「その人に最も合った治療」を目指すものですから、無理にジェネリック医薬品を使う必要はありません。

ジェネリック医薬品を選ぶメリットとデメリット

ジェネリック医薬品を選ぶメリットは、何といっても「値段が安い」ということです。個人の家計が助かるだけじゃなくて、国の健康保険けんこうほけんの負担も減ります。

実は、これは社会全体にとって大事なことなんです。健康保険けんこうほけんというのは、みんなで少しずつお金を出し合って、医療費を支え合う仕組みです。もし、高い先発医薬品ばかり使っていたら、健康保険けんこうほけんの負担がどんどん増えていって、やがては保険が成り立たなくなってしまうんです。だから、国も「ジェネリック医薬品を使ってください」と推奨しているんですよ。

また、値段が安いから「飲み忘れを気にしなくてもいい」というメリットもあります。「高い薬だから、毎日必ず飲まなくちゃ」というプレッシャーがなくなるので、心理的に楽になることもありますね。

デメリットはあるか

では、デメリットはあるのでしょうか。実は、大きなデメリットはありません。ただし、ちょっとした注意点があります。

ひとつ目は、「品種が多い」ということです。同じ成分のジェネリック医薬品でも、複数の製薬会社が作っていることがあります。だから、薬局で「この成分のジェネリック医薬品は何種類ありますか」と聞くと、5種類とか10種類とか、いっぱい出てくることがあります。その中から、どれを選ぼうかと迷ってしまうことがあるんです。でも、これは薬剤師に「どれがおすすめですか」と聞けば、教えてくれます。

ふたつ目は、「見た目が違う」ということです。先発医薬品と違う形の錠剤だったり、違う色だったりすることがあります。もし、先発医薬品で「飲みやすい」と思っていた形や色が違うと、「何だか違う薬のような気がする」と不安になることもあるかもしれません。でも、これも気分の問題で、実際の効き目には影響しません。

みっつ目は、「新しい薬ほど、ジェネリック医薬品の種類が少ないことがある」ということです。先発医薬品が最近発売されたばかりなら、ジェネリック医薬品はまだ開発されていないかもしれません。この場合は、仕方なく先発医薬品を使う必要があります。

医者や薬剤師に相談するときのコツ

ジェネリック医薬品を選ぶかどうかは、本人と医者・薬剤師の相談で決めるのが一番いいです。では、どういう風に相談したらいいのでしょうか。

病院で医者に処方されるとき、「ジェネリック医薬品でもいいですか」と聞かれることが多いと思います。その時に、「はい、ジェネリック医薬品でお願いします」と答えるだけで、大丈夫です。医者が「この病気には、この成分が必要」と判断すれば、その成分のジェネリック医薬品か先発医薬品かは、薬局で決めることになります。

薬局に行ったときに、薬剤師から「先発医薬品にしますか、ジェネリック医薬品にしますか」と聞かれたら、「ジェネリック医薬品でお願いします」と答えてください。もし、複数の選択肢があったら、「どれがおすすめですか」と聞いてもいいですし、「値段が一番安いやつでお願いします」と言ってもいいです。薬剤師は、あなたの希望に合わせて、最適な医薬品を選んでくれます。

こんな場合はどうするか

「先発医薬品がいい」という人もいるかもしれません。たとえば、「前に飲んだことのある形や色の薬の方が安心」とか、「新しい医薬品で、もっと確実に効く可能性があるなら、それを使いたい」とか、そういう考え方もあると思います。その場合は、医者や薬剤師に「先発医薬品でお願いします」と伝えてください。医療は、その人の希望を尊重するものです。だから、無理にジェネリック医薬品を使う必要はありません。

また、もし「ジェネリック医薬品を使ってみたけど、何か効き目が弱い気がする」とか「副作用が出た」と感じたら、医者か薬剤師に相談してください。「先発医薬品に変えてもらいたいです」と言えば、変えてくれます。医療は、「その人の健康が第一」という考え方で進むものですからね。

ジェネリック医薬品は、値段が安いからといって「品質が悪い」わけではありません。むしろ、国の厳しい基準をクリアした、安全で信頼できる医薬品です。でも、それでも「先発医薬品がいい」という人もいます。そういう人の気持ちも、とても大事なんです。大事なのは、「自分の健康を守るために、自分に合った選択をする」ということなんですよ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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