特定検診って何?わかりやすく解説

親が「特定検診を受けてきた」とか「検診で引っかかった」とか言ってるのを聞くけど、そもそも特定検診って何なんだろう?大人だけが受けるものなの?自分たちには関係ないの?実は、この検診がなぜ生まれたのか、どんなことをするのか、そして将来の自分たちにもかかわる大切な検診なんだよ。この記事を読めば、特定検診について一通りわかるようになっちゃいます。

先生、特定検診ってよく聞くんですけど、何ですか?

いい質問だね。特定検診っていうのはね、40歳から74歳までの人たちを対象にした、メタボリックシンドロームを見つけるための検診のことなんだ。つまり、メタボというのは内臓の周りに脂肪がたくさんついてしまう状態で、そういう危ない状態になってないかをチェックするための検診だよ。
メタボリックシンドローム…難しい。なぜそんな検診が必要なんですか?

実はね、日本の大人たちの中にね、太ってるわけじゃないけど内臓の周りだけに脂肪がついてて、心臓病や糖尿病になりやすくなってる人がたくさんいるんだ。見た目には太ってなくても危ないってやつだね。そういう隠れた危険を早めに見つけるために、国が2008年から始めた検診なんだよ。
へえ、そうなんですか。具体的には何をするんですか?

血圧を測ったり、血液検査をしたり、ウエスト周りを測ったりするんだ。それと問診票に答えて、どんな生活をしてるか、どんな病気があるかとかを教える。そしてね、もし危険な状態が見つかったら、医者のアドバイスをもらったり、生活習慣を直すような支援を受けたりするんだよ。
無料で受けられるんですか?

良い質問だね。基本的には、健康保険けんこうほけんに入ってれば、無料か非常に安い値段で受けられるんだ。だから、大人たちはお金の心配をしないで検診を受けることができるんだよ。
📝 3行でまとめると
  1. 特定検診は、40〜74歳の人が対象で、メタボリックシンドロームという隠れた病気の危険を見つけるための検診です
  2. 血圧測定、血液検査、ウエスト測定、問診などをして、心臓病や糖尿病のリスクをチェックします
  3. 2008年から始まった制度で、健康保険けんこうほけんに入っていれば、無料か安い費用で受診できます
目次

もうちょっと詳しく

特定検診がなぜ大切かっていうと、日本人の死因のトップは心臓病と脳の血管の病気で、その大きな原因がメタボリックシンドロームなんだ。でもね、メタボって名前は聞いたことあると思うけど、実は単に太ってることじゃなくて、内臓の周り、特にお腹の中の肝臓とか胃とか腎臓とか、そういった大事な臓器の周りにこびりついた脂肪が悪さをするんだよ。その脂肪が、血糖値を上げたり血圧を上げたり、コレステロールを悪くしたりして、知らず知らずのうちに血管を傷つけちゃうんだ。だから、見た目は普通体重だけど実は危ない状態になってる人って結構いるんだね。特定検診はそういう「隠れた危険」をいち早く見つけて、病気になる前に対策をしようっていう、とても賢い検診制度なんだよ。

💡 ポイント
メタボ=見た目は太ってなくても、内臓の周りの脂肪が原因で心臓病や糖尿病になりやすい危ない状態

⚠️ よくある勘違い

❌ 「特定検診を受けると、絶対に病気がわかって治してくれる」
→ 違うんだ。特定検診はあくまで「危険な状態になってないかチェック」する検診。見つかった後の治療は医者のアドバイスに従って、本人が生活習慣を直したり、必要に応じて医者に診てもらったり、自分で頑張らなきゃいけない部分が大きいんだ。
⭕ 「特定検診は『危険信号を見つけるための早期警戒システム』みたいなもの」
→ そっち。検診で『危ないですよ』と教えてくれるけど、その後の対策は自分たちで頑張る必要があるんだ。だからこそ、早めに見つけることが大事なんだね。
なるほど〜、あーそういうことか!

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特定検診が始まったのはなぜ?

日本人の健康危機

昔の日本人はね、今ほど太ってなかったんだ。でも、1980年代から2000年代にかけて、生活がどんどん豊かになって、ファーストフードが増えたり、車に乗ることが増えたり、運動する時間が減ったりしたんだよ。そうすると、当然のように太る人が増えてきた。ただしね、太ってるだけじゃなくて、内臓の周りに特に脂肪がつく人が増えてきたんだ。これって実は、食べすぎたり、運動不足だったり、ストレスが多かったり、そういった悪い生活習慣が原因なんだ。

そして、その結果どうなったかというとね、心臓病や脳卒中で亡くなる人がグーンと増えてしまったんだ。医者たちが「このままじゃ日本人の寿命が短くなってしまう」って心配し始めたんだよ。そこでね、政府が「何かしなきゃ」と考えて、2008年に特定検診という制度を作ったわけなんだ。これは、まだ病気になってない段階で「あ、あなたは危ない状態ですよ」と教えて、そこからね、生活習慣を直してもらって、病気になるのを予防しようっていう、すごく前向きな作戦だったんだ。

予防医学の考え方

ここで大事な考え方が出てくるんだ。それが「予防医学」(つまり、病気になる前に防ぎましょうという医学)ってやつだね。昔の医学は「病気になった人を治す」ことが中心だったんだ。でも、現代の医学は「病気になる前に、なりそうな人を見つけて、病気にならないようにする」っていう考え方が大事になってきたんだよ。なぜなら、ね、一度病気になっちゃったら、治すのに時間も金もかかるし、人生も大変になっちゃうでしょ。だったら最初から「なりそうな危険を見つけて、そこから先に進まないようにする」方が、本人にとっても、社会全体にとっても、絶対にいいってわけだ。

特定検診はそういう予防医学の考え方に基づいた制度なんだ。だからね、大人たちに「あなたのままだと病気になっちゃいますよ。だから今から生活習慣を直しましょう」って教える検診なんだね。ちょっと例えるとね、勉強だって「テストに落ちてから勉強する」より「テストの前から勉強しておく」方が絶対にいいでしょ。それと同じことなんだ。

特定検診で何がわかるの?

メタボリックシンドロームの診断基準

特定検診でね、医者たちが最も注目するのが「あなたはメタボリックシンドロームですか、それともそうじゃないですか」っていう判定なんだ。メタボリックシンドロームって、複雑に聞こえるけど、実はね、すごくシンプルな基準で診断されるんだ。

まずね、第一の基準が「ウエスト周り」なんだ。男の人だったら「ウエスト90センチ以上」、女の人だったら「ウエスト80センチ以上」っていう基準があるんだ。つまり、お腹の周りが大きい人ってことだね。このウエストが大きいっていうのは、つまりね、内臓の周りに脂肪がついてるサインなんだ。

そしてね、ウエストが大きい人の中で、さらに以下の三つのうち、二つ以上に当てはまると「メタボリックシンドロームです」って診断されるんだ。一つ目が「血圧が高い」こと。つまり、収縮期血圧(一番目の数字)が130以上か、拡張期血圧(二番目の数字)が85以上だったら、血圧が高いと判定されるんだ。二つ目が「血糖値が高い」こと。これは、朝食を食べずに空きっ腹で測った血糖値が100以上だったら、血糖値が高いと判定されるんだ。三つ目が「コレステロール悪い」ことで、LDLコレステロール(悪いコレステロール)が高かったり、HDLコレステロール(いいコレステロール)が低かったり、トリグリセリド(中性脂肪)が高かったりしたら、脂質異常っていう判定されるんだ。

検診の内容と流れ

実際にね、特定検診を受けるときは、どんなことをするかというとね、結構シンプルなんだ。まずね、検診を受ける前に、問診票を書くんだ。これはね、「今までどんな病気をしたことがありますか?」とか「毎日どのくらい運動していますか?」とか「お酒はどのくらい飲みますか?」とか「たばこは吸いますか?」とか、生活習慣についていろいろ聞かれるんだ。これはね、医者が「あ、この人は特に〇〇に気をつけなきゃ」って判断するための大事な情報なんだ。

その次にね、身長と体重を測って、BMI(つまり、身長と体重のバランスから計算した「太ってるかどうか」の指標)を計算するんだ。そしてね、ウエスト周りを測るんだ。これはね、内臓脂肪があるかどうかを判断する、とっても大事な測定なんだ。その後ね、血圧を測って、採血をして(指の先端から少し血をとる検査)、その血液を使って、血糖値とコレステロールを測るんだ。最後にね、医者や保健師さんが、その結果について説明して、「あなたは大丈夫です」とか「あなたはちょっと気をつけた方がいいですね」とか「あなたは病院に行った方がいいですね」とか、判定を教えてくれるんだ。

検診結果で何がわかったら危ない?

メタボ予備軍と本物のメタボ

検診の結果が返ってくるとね、大きく三つのグループに分けられるんだ。一つ目は「異常なし」グループ。これはね、ウエストも血圧も血糖値も、全部安全な範囲に入ってる人たちだね。この人たちはね、「おめでとうございます。そのまま今の生活習慣を続けてください」って言われるんだ。

二つ目は「メタボ予備軍」グループ。これはね、ウエストは大きいけど、血圧・血糖値・コレステロールはまだ基準を越えてない人とか、逆にウエストはそこまで大きくないけど、血圧とコレステロールが高い人みたいな、「あ、このままじゃダメだけど、まだギリギリセーフ」みたいな人たちなんだ。この人たちはね、国から「動機づけ支援」っていう、医者とか保健師さんと一緒に生活習慣を直すプログラムを受けるチャンスが与えられるんだ。つまり、ね、「今からでも遅くないから、ちょっと生活を直しましょう」っていう指導を受けるんだ。

三つ目は「本物のメタボリックシンドローム」グループ。これはね、ウエストが大きくて、かつ、血圧・血糖値・コレステロールのうち、二つ以上が基準を越えてる人たちなんだ。この人たちはね、単なる指導じゃなくて、「保健指導」っていう、もうちょっと詳しい指導を受けることになるんだ。医者や保健師さんが「あなたはこのままだと、心臓病や脳卒中になりやすいので、食生活を直す、運動を増やす、ストレスを減らす、などのことをしましょう」っていって、具体的な指導をしてくれるんだ。もし、それでも改善しなかったら、病院に行って医者に診てもらうように勧められるんだ。

なぜ血液検査が大事なの?

血液検査って聞くとね、「針を刺されるのは嫌だな」って思う人もいるかもしれないね。でも、この血液検査がね、特定検診の中で、一番大事な検査なんだ。なぜなら、ね、血液の中には、あなたの体がどんな状態かを示す、すごく大事な情報が詰まってるからなんだ。

例えばね、血糖値。これはね、血液の中にブドウ糖がどのくらい含まれてるかを示す数字なんだ。このブドウ糖ってのは、食べ物から消化されて得られるエネルギーなんだけど、この値が高いと「あ、この人は糖尿病になりやすいな」ってわかるんだ。コレステロール値もそうだね。血液中のコレステロールが高いと、血管の壁にコレステロールが詰まって、血管が狭くなっちゃうんだ。そうすると、血液が流れにくくなって、心臓病や脳卒中になりやすくなるんだ。だからね、血液検査をすることで「あなたの血管は今、どんな状態ですか?」ってことが、ある程度わかっちゃうんだよ。

検診結果をもらった後、何をするの?

医者のアドバイスに従う

検診結果をもらったら、大事なのがね、その結果をちゃんと読んで、医者のアドバイスに従うってことなんだ。もし、「異常なし」って判定をもらったら、まぁ、そのまま今の生活を続ければいいんだ。でも、もし「メタボ予備軍」とか「メタボリックシンドローム」って判定をもらったら、ここからが大事なんだ。

医者や保健師さんはね、「あなたのために」っていうつもりで、「食事を減らしましょう」とか「毎日30分は歩きましょう」とか「夜寝る前にスナック菓子を食べるのはやめましょう」とか、いろいろなアドバイスをくれるんだ。そしてね、そのアドバイスを「そっか、頑張ろう」って思って実行することが、すごく大事なんだ。なぜなら、ね、検診はあくまで「あなたの体がどんな状態か」を教えてくれるだけで、それを改善させるのは、自分自身の行動なんだからね。

生活習慣を直す

検診で「危ない」という判定をもらったとき、多くの人が「えっ、そんなに悪いの?」ってビックリするんだ。でも、そこからね、本当に大事な行動が始まるんだ。

生活習慣を直すってのはね、大きく三つの柱があるんだ。一つ目が「食生活」。これはね、ファーストフードを減らしたり、夜遅く寝る前に食べるのをやめたり、塩辛いものを減らしたり、甘いものを減らしたりするんだ。二つ目が「運動」。これはね、「毎日30分は歩きましょう」とか「週に3日は運動しましょう」とか、そういう目標を持つんだ。別にね、ジムに通ったり、マラソンをしたりする必要はなくて、歩くとか、階段を使うとか、そういった日常生活の中で運動量を増やすってことでいいんだ。三つ目が「ストレス管理」。ストレスって、意外にね、血圧や血糖値に影響を与えるんだ。だから、睡眠を十分にとったり、好きなことをしたり、友達と遊んだりして、ストレスを減らすことも大事なんだ。

そしてね、半年とか1年とか経ってから、また検診を受けてね、「あ、数字が改善した」とか「まだまだだな」とか、自分の頑張りの成果を確認するんだ。この「確認」が、またね、やる気を出すキッカケになるんだね。

中学生の私たちは何をすればいいの?

将来のための予防意識

ここまでね、特定検診について説明してきたんだけど、「あ、これは大人の話だから、自分には関係ないや」って思う中学生もいるかもしれないね。でも、実はね、全く関係ないわけじゃないんだ。なぜなら、ね、今やってる生活習慣が、30年後、40年後の自分の体を決めるからなんだ。

想像してみてほしいんだ。今、毎日お菓子をいっぱい食べてて、運動もしないでゲームばっかりしてる人がいるとしようね。その人が、このままの生活を30年続けたら、どうなると思う?当然のように、太っちゃうし、血圧も高くなるし、血糖値も高くなる可能性が高いんだ。そうなると、40代とか50代になったとき、検診で「あ、メタボリックシンドロームです」って言われちゃうんだ。

逆に、今から「バランスのいい食事をしよう」「毎日ちょっと運動しよう」「ストレスを上手に発散しよう」って思って、生活習慣を整えてる人は、30年後、40年後も、健康的な体でいられる可能性が高いんだ。だからね、今から「あ、体の健康ってこういうことが大事なんだ」って意識することは、すごく大事なんだね。

今からできること

じゃあ、中学生の今から、何ができるのかというとね、実はね、結構簡単なことなんだ。

まずね、「毎日ちょっと体を動かす」ってこと。別にね、スポーツクラブに入ったり、毎日ランニングしたりする必要はなくて、学校に行くときに一駅分歩いたり、エスカレーターじゃなくて階段を使ったり、休み時間に友達と遊んだりするだけでいいんだ。大事なのは「毎日ちょっと動かす」習慣をつけることなんだ。

二つ目は「バランスのいい食事」。これはね、「野菜も肉も魚も、いろいろ食べましょう」「夜遅く寝る前には食べないようにしましょう」「毎日ジュースばっかり飲まないようにしましょう」とか、ってなことなんだ。別にね、完璧を目指す必要はなくて、「週に何回かは、ちょっと意識する」くらいで大丈夫なんだ。

三つ目は「睡眠」。睡眠ってね、実は、体の健康にすごく大事なんだ。毎日十分に寝てると、ストレスも減るし、体も元気になるし、勉強だって集中できるんだ。だから、「毎日夜11時には寝よう」とか「スマホは寝る1時間前に置いておこう」とか、そういう工夫をするといいんだ。

そしてね、一番大事なのが「意識」。つまり、「あ、自分の体は大事なんだ。だから今から気をつけよう」って思うことなんだ。この意識があれば、やることは自然と見えてくるんだね。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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