おばあちゃんが年を取ったり、病気や怪我で一人では生活が難しくなったとき、「訪問介護」という制度があることを知っていますか?これは、介護が必要なお年寄りや体が不自由な人のお家を訪問して、日常生活のお手伝いをするサービスです。でも実は、「訪問介護」と「訪問看護」は違うものだし、どのくらいの費用がかかるのかも、よく知らない人が多いんです。この記事を読めば、訪問介護がどんなサービスで、誰がどうやって使うのか、すべてわかるようになるよ。
- 訪問介護は、困っている人のお家に行ってお世話するサービスで、老人ホームに行かずに自分のお家で介護を受けられる方法だよ。
- 訪問介護の仕事は身体介護と生活援助の2種類で、お風呂や着替え、食事の準備や掃除など、日常生活全般のお手伝いをするんだ。
- 訪問介護で働く人には介護職員初任者研修などの資格が必要で、ちゃんと勉強して試験に合格した専門家ばかりなんだよ。
もうちょっと詳しく
訪問介護は「介護保険制度」という、日本の国民みんなが支えている制度の中にあります。つまり、税金と保険料を使って、困っている人を助けるシステムなんだよ。40歳以上の人はみんな「介護保険」に入ることで、もし将来介護が必要になったときに、費用の負担を減らしてもらえるんです。訪問介護を利用する人は、その保険から費用が出るから、全部の費用を自分で払わなくていいんだ。だいたい費用の1割から3割を自分で払って、残りは介護保険から払われるんだよ。
訪問介護はプライベートな時間を大切にしながら、安心して生活を続けられるサービスなんだ。
⚠️ よくある勘違い
→ 実は全然違うんだ。訪問介護は日常生活のお手伝いをする仕事。訪問看護は医者の指示で、健康管理や医療処置をする看護師のサービス。医療行為が必要かどうかが分ける基準なんだよ。
→ これが正解。お風呂や食事の準備なら訪問介護、注射や血圧測定が必要なら訪問看護、というように別々の専門家が来るんだ。
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訪問介護とはどんなサービス?
訪問介護は、介護が必要になった人が、慣れ親しんだ自分のお家で安心して生活を続けるための、とても大切なサービスなんだ。簡単に言うと、誰かが毎日お家に来て、生活のお手伝いをしてくれるシステムだね。
日本は今、どんどんお年寄りが増えていて、一人暮らしのおじいちゃんやおばあちゃんも多いんだ。そういう人が「ご飯を作れなくなった」「お風呂に一人で入るのが危ない」「掃除や洗濯ができない」って困った時に、訪問介護がお助けマンになるんだよ。お家にいながら必要なお手伝いを受けられるから、お年寄りも安心だし、家族も安心できるんだ。
訪問介護が始まる前は、こういう困った時は家族が全部やらないといけなかった。でも親世代と子世代が別々に暮らしていることが増えたり、みんな仕事が忙しくなったりして、家族だけではお世話できなくなったんだ。そこで「プロに任せちゃおう」という仕組みが訪問介護なんだよ。
訪問介護のいいところは、本人の「自分らしさ」を大事にできることなんだ。例えば、毎朝6時に起きるのが習慣なら6時に来るし、3時のおやつが楽しみなら3時に来る。つまり、その人の生活リズムに合わせて、サービスを調整できるんだね。老人ホームに行くと、施設のルールに合わせなきゃいけないけど、訪問介護なら本人のペースで生活できるから、心の負担が少ないんだ。
訪問介護はいつ頃から始まったの?
訪問介護が本格的に広がったのは、2000年(平成12年)に「介護保険制度」がスタートした時なんだ。つまり、それまでは介護って「家族がやるもの」という考え方が強かったんだけど、社会全体で支える仕組みに変わったんだよ。
それまでは、おばあちゃんのお世話が必要になると、お嫁さんが仕事を辞めて介護に専念することも当たり前だったんだ。でも時代が変わって、女性も働くようになったし、子どもが多くない家族が増えたから、家族だけではお世話できなくなったんだね。だから国が「みんなで力を合わせて介護を支えようぜ」って決めたんだ。これが介護保険制度で、訪問介護はこの制度の大事な柱になったんだよ。
訪問介護が受けられる条件
訪問介護を受けたい場合、誰でもすぐに受けられるわけではないんだ。まず、市区町村に「介護認定」を申し込まないといけないんだよ。つまり、「この人は本当に介護が必要な状態か」を調べる手続きが必要なんだね。
調査員が家に来て、「今どのくらい自分でできるのか」「どんなお手伝いが必要か」を聞いて調べるんだ。その結果によって「要支援1」から「要介護5」までの7段階に分けられて、それぞれの段階に合わせて受けられるサービスが決まるんだよ。例えば、まだ割と元気だけどちょっと手助けが必要なら「要支援」。かなり介護が必要なら「要介護4」「要介護5」という感じだね。
訪問介護の仕事は何をするの?
訪問介護の仕事は、ざっくり分けると「身体介護」と「生活援助」の2種類があるんだ。これは全然別の仕事で、それぞれに専門の知識が必要なんだよ。
身体介護とは
身体介護っていうのは、その人の体に直接触れてお手伝いする仕事なんだ。例えば、お風呂に入れるお手伝い。お年寄りってお風呂場で滑んじゃう危険があるから、介護職の人が「ここに手をついてね」って安全に支えてあげるんだ。
他にも、着替えのお手伝いもあるね。腕が痛くて服が着られなくなった人に、どうやって手を通させるか、どうやって上げるかを工夫しながら手伝うんだ。トイレのお手伝いもそうだね。自分で立ち上がれない人を、体に力を入れるいい方向で支えてあげて、トイレに座らせたり、拭いたりするんだよ。
寝たきりの人の場合は「おむつ交換」もするし、「体を動かしてあげる」こともあるんだ。体を動かさないと筋肉が弱くなっちゃうからね。これを「体位変換」という、つまり、体の向きを定期的に変えてあげるお手伝いなんだ。
身体介護で大事なのは、ただお手伝いするだけじゃなくて、「その人の尊厳を傷つけない」ことなんだ。例えば、トイレのお手伝いは誰でも恥ずかしいでしょ。でも介護職の人は、本人が恥ずかしくないように、さっと手早く、プロっぽくやってあげるんだよ。心理的な配慮も必要な、とても難しい仕事なんだね。
生活援助とは
生活援助は、日常生活の家事全般をお手伝いする仕事なんだ。簡単に言うと「お母さんがやってくれるような家事」を代わりにやるんだね。
例えば、食事の準備。本人の好きなもの、栄養バランス、食べやすさを考えながら、ご飯を作るんだ。一人暮らしのおばあちゃんが「最近ご飯作る気力がない」って時に、栄養のある食事を作ってあげるんだよ。
掃除もそうだね。部屋全体の掃除じゃなくて「本人が使う場所」の掃除をするんだ。例えば、寝室とトイレと台所とリビングとか、生活に必要な場所をきれいにしてあげるんだよ。
洗濯もあるし、買い物のお付き添いもするんだ。一人では危なくて外出できない人に付き添って、一緒にスーパーに行ったり、お医者さんに行ったりするんだね。
生活援助で大事なのは「本人ができることは本人にやってもらう」ってことなんだ。つまり、全部やってあげちゃうんじゃなくて、「ここまでやったから、後は自分でやってみてね」って、本人の力を引き出すお手伝いなんだよ。そうしないと、段々と本人の力が弱くなっちゃうからね。これを「自立支援」という、つまり、本人が自分でできるようになるのをサポートすることなんだ。
訪問介護で働く人の資格と仕事
訪問介護で働く人は、みんなちゃんとした資格を持った専門家なんだ。テキトーに誰かが来るわけじゃなくて、勉強して試験に合格した人たちなんだよ。
介護職員初任者研修とは
訪問介護で身体介護をするには「介護職員初任者研修」という資格が必須なんだ。これは「介護の基礎知識と技術を持ってます」って証明する資格だね。
講座は通常130時間で、講義と実技に分かれているんだ。講義では「お年寄りの体がどう変わるのか」「どうやって安全にお手伝いするか」「認知症の人とどう接するか」みたいなことを勉強するんだよ。実技では、実際にお風呂の介助を練習したり、ベッドからの起き上がりを手伝う練習をしたりするんだ。
最後に試験があって、「ちゃんと知識と技術を身につけてますか」をチェックされるんだね。合格して初めて「訪問介護の仕事ができるよ」っていう人になるんだよ。
その他の資格
初任者研修の次は「実務者研修」という、もっと詳しく勉強する資格があるんだ。これを持ってると、より複雑な介護ができるようになるんだよ。
さらに「介護福祉士」という国家資格もあるんだ。これは「介護のプロ中のプロ」という感じで、最も難しい試験なんだね。介護福祉士を持ってる人は、給料も高いし、より責任のある仕事ができるんだ。
訪問介護の人の1日
訪問介護の人の1日は、複数のお家を訪問する流れになってるんだ。例えば、朝8時に最初のお客さんの家に行って、朝食のお手伝いをして、30分から1時間くらいいるんだね。その後、別のお家に移動して、また次のお手伝いをするんだ。
1日に3軒から5軒くらい訪問することもあるんだよ。移動時間も考えないといけないし、本人の都合で時間が変わることもあるから、スケジュール管理が大変なんだ。そして、毎回のお家での様子を記録して、上司に報告するんだね。「本人の気分がどうだったか」「体に変化がないか」「家族からの相談があったか」みたいなことをメモしておくんだ。
訪問介護を使うにはどうするの?
訪問介護を使いたい場合、どうやって始めたらいいのかを説明するね。
ステップ1:市区町村に相談
まず、市区町村の「介護保険課」とか「福祉事務所」に相談するんだ。「母が介護が必要になったんですけど、どうしたらいいですか」って言いに行くんだね。ここでざっくりした説明を受けるんだよ。
ステップ2:要介護認定の申請
次に「要介護認定」の申請書を出すんだ。つまり「この人は介護保険を使う資格がありますか」を審査してもらう申し込みなんだね。この時に、医者の診断書も一緒に出すんだよ。
ステップ3:調査
市の調査員がお家に来て、「今どのくらい自分でできるのか」を調べるんだ。15分から20分くらい話を聞かれて、質問に答えるんだね。その後、医者にも「この人の健康状態はどうですか」って聞かれるんだ。
ステップ4:認定
約1ヶ月で「要介護3です」みたいな判定が出されるんだ。その判定に基づいて「この人は月にこのくらいの介護サービスを受けられます」っていう上限額が決まるんだね。これを「認定限度額」という、つまり、保険から出せるお金の最大額なんだよ。
ステップ5:ケアマネージャーを決める
認定が出たら、「ケアマネージャー」という、介護のプランを立てる専門家に相談するんだ。この人は「この人には何が必要か」を考えて、どんなサービスを組み合わせるかを決めるんだね。訪問介護だけじゃなくて、デイサービス(お昼間に通う介護施設)とかいろいろなサービスがあるから、その人に合ったプランを作るんだよ。
ステップ6:訪問介護事業所と契約
ケアマネージャーが「この訪問介護事業所がいいですよ」って勧めてくれるんだ。そこと契約して、サービスが始まるんだね。契約時に「月に何回来てもらうか」「どの時間帯がいいか」を相談して決めるんだよ。
ステップ7:サービス開始
いよいよサービスが始まるんだ。最初の訪問では、介護職の人が本人と顔合わせして、「どういうお手伝いが必要ですか」を詳しく聞くんだね。その後、定期的に来てくれるようになるんだよ。
訪問介護で大切なこと
訪問介護は、ただサービスを提供するだけじゃなくて、人と人との関係が大事なんだ。
本人の気持ちを大切にする
誰でも、見知らぬ人に体を触られたり、プライベートを見られたりするのは気持ち悪いんだよね。介護が必要になったおじいちゃんおばあちゃんも同じなんだ。だから、介護職の人は「この人の気持ちを傷つけないようにしよう」って常に気を付けてるんだ。
例えば、トイレのお手伝いをする時も「失礼します」って一声かけるし、本人がいやがってることは無理やりやらないんだよ。「シャワーで大丈夫ですか」「今日はやめておきましょうか」って本人の希望を聞くんだね。
家族との連携
訪問介護の人は、本人だけじゃなくて、家族ともコミュニケーションを取るんだ。「昨日こういうことがありました」「これからこういう変化に気をつけたほうがいいですよ」って報告するんだね。介護は本人と家族と訪問介護の人が三角形で支える感じなんだよ。
プライバシーの保護
訪問介護の人は、本人の家に行くから、いろいろなプライベートな情報を知ることになるんだ。銀行口座のこと、家族関係のこと、病気のこと。こういう情報は絶対に外に漏らしちゃダメなんだね。これを「守秘義務」という、つまり「秘密を守る責任」があるんだ。訪問介護の人はこれを厳しく守るんだよ。
最新の知識を持つ
介護の方法や技術は、毎年進化してるんだ。新しい介助の仕方が生まれたり、認知症の対応が研究で分かったりするんだね。だから訪問介護の人は、定期的に勉強会や研修を受けて、最新の知識を身につけるんだよ。つまり「プロとして成長し続ける」ってことが大事なんだ。
高齢化社会を支える重要な仕事
日本は今、世界でも一番お年寄りが多い国になってるんだ。つまり「超高齢化社会」って言われてるんだね。そういう中で、訪問介護は本当に大事な仕事なんだよ。
お年寄りが「自分のお家で最期まで過ごしたい」って思う気持ちを叶えるために、訪問介護の人たちは毎日頑張ってるんだ。給料は他の仕事と比べると高くないことが多いんだけど、「人の役に立ってる」「人生の最期を支えてる」っていう、やりがいのある仕事なんだよ。
今、日本は訪問介護の人が不足してるんだ。つまり「もっと介護職の人が必要だ」ってことなんだね。だから、これから介護職を目指す人は、本当に社会に必要とされた仕事ができるチャンスがあるんだよ。
