スマートフォンをパソコンに接続して、モバイル通信を共有する「テザリング」。便利だからいっぱい使ってたら「あれ、急に遅くなった」なんて経験、ありませんか?それはひょっとして「テザリング上限」に達しちゃったのかもしれません。この記事を読めば、テザリング上限の仕組みと対策がわかるようになりますよ。
- スマートフォンのデータとは別にテザリング専用の上限が設定される場合がある
- テザリング上限に達すると通信速度が低下したり、それ以上使用不可になったりする
- 携帯会社が利用者の公平性を保つために設けている制度
もうちょっと詳しく
テザリング上限が存在する理由は、携帯会社のネットワーク管理と料金体系にあります。テザリングを使う人は、通常のスマートフォン単体の使用よりも通信量が多くなる傾向があります。動画配信サービスを見たり、大きなファイルをダウンロードしたり、複数のデバイスを同時接続したりするからです。そのため、一部の利用者によるテザリングの過度な使用がネットワークに負荷をかけないよう、また、スマートフォン用とテザリング用で異なる使用パターンに対応するため、別途上限を設定しているのです。携帯会社としても、みんなが快適に使えるネットワークを保つために必要な施策なんですね。
テザリング上限は携帯会社によって「無制限」「月30GB」「設定なし」など異なります。自分の契約内容を確認することが大事。
⚠️ よくある勘違い
→ スマートフォンの契約データ量とテザリングの上限は別物です。例えば、スマートフォンは月100GBの大容量プランでも、テザリングは月30GBまでという制限が別にあることもあります。残りの70GBはスマートフォン本体だけで使える分で、テザリングには使えないんです。
→ これが正しい理解です。テザリングを使う場合は、スマートフォン自体の残りデータ量と、テザリング専用の上限の両方を確認する必要があります。どちらか一つが限界に達するとアウトということですね。
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テザリング上限とは何か
まず基本から説明しましょう。テザリング上限というのは、スマートフォンのテザリング機能を使って月間に使える通信量の制限のことです。つまり、「あなたのスマートフォンでテザリング機能を使って他のデバイスにインターネットを提供するのは、月間◯GBまでですよ」という約束ごとですね。
ここで大事なのは、これがスマートフォン本体で使えるデータ量とは別ということです。例えば、あなたのスマートフォンの契約が「月50GB」だとしましょう。でも、テザリング上限が「月10GB」に設定されていたら、テザリング機能でほかのデバイスに提供できるのは最大10GBだけ。残りの40GBはスマートフォン本体で使う分です。この仕組みを理解していないと「あれ、データが残ってるのに使えない」という不思議な状況になっちゃうんです。
もう一つ大事なポイントは、携帯会社によってテザリング上限の設定が全く違うということです。NTTドコモはテザリング無制限、ソフトバンクは30GB、auは15GBといった感じで、会社ごとに戦略が異なっています。さらに同じ会社でも、あなたの契約プランによってテザリング上限が違う場合もあります。だから、自分の契約がどうなっているのか確認することが本当に大事なんです。
スマートフォンのデータとテザリングのデータは別
想像しやすいようにたとえてみます。あなたのスマートフォンの契約を、月の小遣い100円と考えてください。通常のスマートフォン使用(SNSを見たり、ゲームしたり)に使える額と、テザリングでほかの人にお金をあげられる額が決まっているようなものです。例えば、小遣い100円のうち、テザリングであげられるのは最大20円までとか、そういうルールがあるってわけです。
つまり、残りの小遣いがいっぱいあっても、テザリングであげられるのは決まった額まで。そのルールを知らないと「おかしいな、お金あるのになんで あげられない?」ということになります。これがテザリング上限という制度なんです。
なぜテザリング上限が設定されているのか
次の質問は「どうして携帯会社はそんな制限をするの?」ということですよね。実は、これには明確な理由があるんです。
第一の理由はネットワークの公平性です。テザリングを使う人は、スマートフォン単体で使う人よりも圧倒的に通信量が多くなります。だって、スマートフォン一台だけでYouTubeを見ている人もいれば、スマートフォン+タブレット+ノートパソコンの3つのデバイスをテザリングで接続している人もいるからです。後者は前者の3倍から10倍の通信を消費する可能性がありますよね。
みんなが同じルールで自由に使えば、テザリングヘビーユーザーが周りのネットワークを圧迫してしまいます。その結果、他の利用者の通信速度も落ちてしまう。これは公平ではありません。だから携帯会社は「テザリングはここまでね」と上限を設けることで、みんなが快適に使えるネットワークを保とうとしているわけです。
第二の理由はビジネス戦略です。実は、テザリングを無制限で使わせるより、制限をかけておくことで、携帯会社の収益が上がるんです。テザリングを大量に使いたい人は、別途の回線契約(モバイルWiFiルーターとか光回線とか)を申し込むかもしれません。そうすれば携帯会社の売上が増えますよね。つまり、テザリング上限は「適度に制限することで、別の商品購入に誘導する」という営業戦略でもあるんです。
第三の理由は使用パターンの違いです。スマートフォン本体で使うときと、テザリングで外部デバイスに提供するときでは、ネットワークの負荷のかかり方が違います。複数のデバイスを同時接続すると、ネットワーク側の処理がぐっと増えるんです。だから「スマートフォン本体の使用量」と「テザリング使用量」を別で追跡して、別の上限を設けることで、ネットワークの安定を保つようにしているわけです。
テザリング上限の設定は完全に携帯会社の判断
結論として、テザリング上限がいくらに設定されるか、あるいは設定されないか(無制限か)は、携帯会社がビジネス判断で決めることです。法律で決まっているわけではありません。だから、同じ時期に契約しても、別の携帯会社を選べば上限が全然違うってわけです。
テザリング上限に達したらどうなるか
それでは、テザリング上限に実際に達したら、何が起こるのでしょうか。これは携帯会社によってルールが異なるんですが、大きく分けて2つのパターンがあります。
第一のパターンは速度制限です。テザリング上限に達すると、テザリング機能の通信速度が「128Kbps」とか「256Kbps」という超低速に落ちてしまいます。つまり、通信自体はできるんだけど、ものすごく遅いということ。LINEのメッセージを送るのに何秒もかかったり、ウェブページが全く開かなかったりします。これでは実用的ではありませんよね。
第二のパターンはテザリング機能の停止です。テザリング上限に達すると、スマートフォン自体は普通に動く(スマートフォン本体の契約データが残っていれば)のに、テザリング機能だけが使えなくなってしまうというもの。つまり、ほかのデバイスにインターネットを提供することができなくなるわけです。スマートフォン単体では普通に使えるのに、テザリングは一切できない状態ですね。
そして、翌月の1日になると、テザリング上限がリセットされるケースがほとんどです。つまり、また新しく月間の上限分だけ使えるようになるわけ。ただし、携帯会社によっては「追加課金でテザリングを続ける」「上限をリセットするのに追加料金が必要」というオプションを用意していることもあります。
スマートフォン本体の速度制限とは別
ここで注意が必要なのは、スマートフォン本体の速度制限とテザリングの速度制限は別だということです。例えば、あなたのスマートフォン本体の契約データ量(月50GB)に達して速度制限がかかったとしても、テザリング上限(月10GB)にはまだ達していないかもしれません。その場合、スマートフォン本体は遅いけど、テザリングは普通の速度で使える、みたいなことが起こり得るんです。逆もあります。
これはかなり複雑で、多くの人が混乱する部分です。「速度制限がかかった」と言ってもそれがどちらの上限に達したのか、自分で確認する必要があるんですね。
テザリング上限を確認する方法
では、自分のスマートフォンのテザリング上限がいくらに設定されているのか、どうやって確認するのでしょうか。これも携帯会社によって違うので、説明します。
NTTドコモの場合は、大体のプランでテザリング無制限です。つまり上限がありません。だから「無制限だから好きなだけ使える」と思ってもいいんですが、ただしスマートフォン本体の契約データには上限があります。本体の上限に達すると、テザリングも含めて全ての通信が遅くなるので注意してください。
au(KDDI)の場合は、テザリングが月15GBまでという制限が多いです。ただし、「データ定額30GB」以上のプランなら無制限、みたいな場合もあります。自分のプランを確認する必要があります。確認方法は、auのマイページにログインするか、auのコールセンターに電話することです。
ソフトバンクの場合は、テザリングが月30GBまでという制限が基本です。スマートフォン本体が月100GBの大容量プランでも、テザリングは30GBという感じですね。この場合も、マイページで確認できます。
楽天モバイルの場合は、データ無制限プランを選んでいれば、テザリングも無制限です。つまり、スマートフォン本体とテザリングの区別がない、という設定になっています。
確認の具体的なやり方
自分のテザリング上限を確認する流れは、だいたいこんな感じです。
まず、各携帯会社のマイページにアクセスします。ドコモなら「My docomo」、auなら「My au」、ソフトバンクなら「My SoftBank」、楽天なら「Rakuten UN-LIMIT」です。ログインするのに、あなたの契約時に決めた「ユーザーID」とパスワードが必要です。もし忘れてしまったら、電話で確認することもできます。
マイページにログインしたら、「利用料金」「ご契約内容」「プラン詳細」みたいなメニューを探します。そこに「テザリング」に関する項目があれば、そこを見てください。テザリング上限が「無制限」なのか「月◯GB」なのかが書いてあります。
マイページが分かりにくい、面倒だという人は、電話で聞くのが一番簡単です。各携帯会社のカスタマーサポートに電話して「テザリングの上限はいくらですか?」と聞けば、すぐに教えてくれます。
テザリング上限を超えないための工夫
最後に、テザリング上限に達しないようにするための工夫を紹介しましょう。テザリングを使う人なら、知っておくと便利なテクニックばかりですよ。
第一の工夫はWiFiを積極的に使うことです。テザリングの代わりに、カフェやコンビニ、図書館の無料WiFiを使えば、テザリング上限を消費しません。外出先でパソコンを使う機会が多いなら、無料WiFiスポットを探す習慣をつけましょう。駅、空港、商業施設など、意外と無料WiFiって増えているんです。
第二の工夫は動画のダウンロード設定を変えることです。YouTubeやNetfixなどの動画配信サービスには「自動ダウンロード」という機能があります。これをONにしていると、テザリング経由で知らない間に大量の動画が自動ダウンロードされてしまいます。テザリング上限に達したくなければ、これをOFFにするか、「WiFi接続時のみダウンロード」に設定しましょう。
第三の工夫はアプリの自動更新をWiFi限定にすることです。スマートフォンのアプリは、しょっちゅう更新されます。この更新が大きいファイル(数百MB)だったりするので、テザリング経由だと上限をぐっと消費してしまいます。スマートフォンの設定で「アプリの自動更新はWiFi接続時のみ」に設定しておくと、意図しない大容量ダウンロードを防げます。
第四の工夫は接続デバイス数を制限することです。テザリングは複数のデバイスを同時接続できますが、接続台数が多いほど通信量は増えます。「パソコンとタブレットを同時接続」よりも「パソコンだけ接続」の方が通信量は少なくて済みます。本当に必要なデバイスだけを接続するようにしましょう。
第五の工夫は定期的に通信量を確認することです。月末に「あれ、もう上限に近い」なんて気づくより、毎週確認して「今月は◯GBまで使って大丈夫」と把握している方が安心です。マイページで定期的にチェックする習慣をつけましょう。
それでもテザリング上限が足りない場合
いろいろ工夫しても「やっぱりテザリングの上限が足りない」という人もいますよね。その場合の対策を紹介します。
一つはプランを変更することです。テザリング上限が今より多いプランに契約変更すれば、その問題は解決します。ただし、月々の料金が上がるかもしれません。
二つは携帯会社を乗り換えることです。例えば、今はauでテザリング15GBだけど、ドコモに乗り換えてテザリング無制限にするとか。ただし、乗り換え時の手数料や、スマートフォンの端末代金が発生することもあります。
三つはモバイルWiFiルーターを契約することです。テザリングの代わりに、別途「モバイルWiFiルーター」を契約すれば、スマートフォンのテザリング上限に関係なく、ルーター側の通信量を使えます。ただし、毎月の料金が増えてしまいます。
どの方法を選ぶかは、あなたの使い方と予算によって決めるしかありません。でも、急に決めるのではなく、1ヶ月くらい「実際にどのくらいテザリングを使っているのか」を測定してから判断することをお勧めします。
