毎日の生活でお金が足りなくなって、ご飯を食べるのもやっとな状態…そんなふうになったら、どうしたらいいと思う?実は、こういう「生活が苦しい」という状況には、ちゃんと名前があって、社会が用意した支援制度もあるんだ。この記事を読めば、「生活困窮」がどういう状態で、どうやって対応したらいいのかが分かるよ。
- 「生活困窮」とは、食べたり住んだりするのに必要なお金が足りなくなった状態で、働いていてもなることがある
- 失業・病気・低賃金など様々な原因で起きるが、日本には支援制度が整備されている
- 相談できる窓口があるから、困ったときは一人で抱え込まずに市役所や福祉事務所に相談することが大切
もうちょっと詳しく
生活困窮というと、テレビのニュースで見るホームレスの人たちのイメージを持つかもしれないけど、実は私たちの身近にも生活困窮の状態にある家庭はたくさんあるんだ。親が一生懸命働いているのに、給料では足りない。または、給料は悪くないけど、医療費がかかったり、借金があったりして、毎月のやりくりが大変…そういう状況の家庭だってあるんだよ。大事なのは「困ってるなら相談する」という決断。実は相談できる窓口や制度をちゃんと知らない人も多いから、この記事で紹介する窓口の場所や連絡先を家族と一緒に確認しておくといいよ。
生活困窮は「自分たちには関係ない」と思わず、困ったときの相談窓口を今のうちから知っておこう
⚠️ よくある勘違い
→ そう思ってしまうと、困っていても相談しづらくなってしまう。でも実は、病気・事故・失業・給料低下など、個人の努力では防ぎきれない理由がほとんど。社会全体で支えるしくみだから、遠慮なく相談していいんだ。
→ だから社会が「困ったときの相談窓口」や「生活保護」や「給付金」といった支援制度を用意してるんだ。これは「弱さを見せる」ことじゃなくて、「困ってるから相談する」という正しい判断なんだよ。
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生活困窮って何だろう?
定義をシンプルに理解しよう
生活困窮というのは、簡単に言うと「生活するのに必要なお金が足りなくなった状態」のことだね。でもここで大事なポイントがあるんだ。
みんなの家庭でも、給料日まで少し厳しいな…って思うことはあるかもしれない。でも「生活困窮」というのは、そういう一時的な厳しさじゃなくて、「毎日のご飯を食べるのも工夫しなきゃならない」「家賃が払えるかどうか心配」「医者にかかりたくても行けない」みたいな、生活の基本的なことが満たせない状態を言うんだ。
日本の法律では、2015年に「生活困窮者自立支援法」という法律が作られたんだけど、ここで「生活困窮者」っていうのは、「主に経済的な理由で、生活が困難な状況にある人」って定義されてるんだ。つまり、お金がないから食べたり、住んだり、教育を受けたりするのが難しい状態、ってことだね。
生活困窮の「段階」を知ろう
実は生活困窮は、いきなり「ホームレスになった」みたいな状態じゃなくて、段階を踏むんだ。たとえば、こういう流れがある:
最初は「給料が足りないから、クレジットカードを使おう」「親に借りよう」という段階。次に「借金が増えて、返すのが大変になった」という段階。そのうち「光熱費が払えなくなった」「家賃の支払いが遅れた」という段階に。最終的に「家を出ないといけなくなった」という段階に…。
大事なのは、この流れの早い段階で「相談窓口に行く」ことなんだ。困窮した家庭の多くは「何かの きっかけ」で状況が悪くなってるんだけど、そのきっかけが「失業」「病気」「給料の低下」「離婚」「親の介護」など、本人の努力では防ぎきれないものが多いんだよ。
日本にはどのくらい困窮者がいるの?
厚生労働省の統計によると、生活保護を受けている人だけで200万人近くいるんだ。でも実は「生活保護は受けてないけど、ギリギリで生活してる」という人は、もっともっと多いんだよ。アメリカなんかの統計では、中流家庭だと思ってる家が、実は1ヶ月給料が入らなかったら生活できなくなる状態だったりするんだ。日本でも同じような状況が増えてるんだね。
だから「生活困窮」は「他人事」じゃなくて、「誰にでも起こりうる」という意識を持つことが大事なんだ。
どうして生活困窮になるの?
大きな理由①:仕事の問題
生活困窮の一番大きな理由は、仕事がないか、給料が少ないことなんだ。
たとえば、工場で働いていた人が工場が海外に移転して失業した。または、派遣社員として働いてたけど、景気が悪くなって派遣切り(つまり、会社の都合で仕事を打ち切られること)にあった。こういう場合、急に給料がゼロになるんだ。貯金があれば大丈夫かもしれないけど、給料が安いとほとんど貯金できてなくて、数ヶ月で生活ができなくなっちゃうんだよ。
また、給料は悪くなくても「正社員の給料」でいっぱいいっぱい。1ヶ月の給料で3週間で使い切って、残り1週間はご飯を質素にしよう…みたいな家庭も結構あるんだ。これを「ワーキングプア」って言うんだけど、つまり「働いているのに、生活が貧困状態」ってことだね。
大きな理由②:病気や障害
もう一つ大きな理由が、病気や障害なんだ。親が急に大きな病気になって入院したら、医療費がかかるだけじゃなくて、働けなくなるから給料も入らなくなる。子どもが障害を持ってて、仕事を続けながら介護も…みたいになると、生活費の工夫だけでは対応できなくなるんだ。
特に日本は医療費が高いから、一度大きな病気になると、それがきっかけで生活が苦しくなることも多いんだよ。
大きな理由③:世帯の事情
ひとり親家庭(母子家庭や父子家庭)で、子どもを育てながら働いている場合、給料が少なくても子どもの教育費・食費・衣料品の費用がかかるんだ。その他にも、家族の中に介護が必要な人がいると、介護しながら働くのは大変で、給料が低い仕事しかできないこともあるんだね。
また、親が高齢で、医療費や介護費用がかかると、子ども世代の生活費まで圧迫されてしまうことも。こういう場合は、本人がどんなに頑張ってても、生活が困難になってしまうんだよ。
大きな理由④:その他の予期しない出来事
交通事故で働けなくなった。火事で家が焼けて、一気に生活が変わった。詐欺にあって、大事なお金をなくしてしまった…こういう予期しない出来事も、生活困窮のきっかけになるんだ。
つまり、生活困窮って「怠けてるから」「努力不足だから」って理由じゃなくて、「生活していく中で、防ぎきれない何か」が起きたときになることが多いんだよ。だから大事なのが「困ったときに相談する」ことなんだ。
どうやって相談したらいいの?支援制度を知ろう
最初に相談する場所:生活困窮者自立支援制度
まず覚えておいてほしいのが、日本には「生活困窮者自立支援法」という法律があって、困ってる人が相談できる仕組みが整備されてるんだ。
この法律に基づいて、全国の市役所や福祉事務所に「自立相談支援事業」っていう窓口ができてるんだ。つまり、「生活が困難で、どうしたらいいかわからない…」って思ったら、市役所に行って「自立相談支援窓口ください」って言えば、専門の相談員さんが相談に乗ってくれるんだよ。
相談は無料で、秘密も守られるから、遠慮なく相談していいんだ。相談員さんが「あなたの状況では、こういう支援が受けられますよ」って教えてくれる。
生活費の支援:生活保護と緊急小口資金
本当に困ったとき、生活費を支援する制度が2つあるんだ。
1つめは「生活保護」。これはね、生活に必要なお金が全くないときに、国が最低限の生活費をくれる制度。食べ物・家賃・医療費などの基本的なことが満たされるように支援するんだ。「生活保護」って聞くと「大変だ」って思う人もいるけど、これは国が「あなたの基本的な生活を守ります」って約束してくれるものなんだよ。
2つめは「緊急小口資金」。これは「今月、どうしてもお金が足りない…」ってときに、最大20万円借りられる制度なんだ。生活保護は「給付」(つまりもらえるお金)だけど、これは「貸付」(つまり借りるお金)だから、後で返す必要があるんだね。でも緊急事態には、この制度が役立つんだ。
仕事探しの支援:ハローワークとキャリアカウンセリング
失業したとき大事なのが「どうやって仕事を探すか」ってことだね。生活困窮者自立支援制度の中に、「就労準備支援事業」とか「一般労働派遣事業」みたいなプログラムがあるんだ。つまり、仕事を探すのを手伝ってくれたり、働くために必要な準備(訓練とか面接の練習とか)を手伝ってくれるんだよ。
また、ハローワーク(公共職業安定所)っていう国の機関があってね、ここでも無料で仕事探しを手伝ってくれるんだ。困ったときはハローワークに行くのもいいよ。
学費や教育費の支援
親が困窮状態だと、子どもの学費も払うのが大変になってくるよね。でも実は、こういうときに支える制度がいくつかあるんだ。
例えば「高等教育の修学支援新制度」は、低所得の家庭の子どもの授業料を減免したり、奨学金を給付してくれたりする制度。また「教育ローン」や「奨学金」の制度も、困ってる家庭の子どもが進学できるように支援してるんだよ。
生活困窮を予防する・乗り越えるために
大事なのは「困ったときに相談する」という決断
生活困窮に陥る家庭の多くが「相談窓口の存在を知らなかった」「相談するのを恥ずかしいと思った」「どこに相談したらいいかわからなかった」って言うんだ。だから一番大事なのは「困ったら相談する」という気持ちを持つことなんだよ。
これはね、「自分の努力が足りない」「親に頼ってはいけない」みたいな考え方を手放すことでもあるんだ。人間は、時には助けを求める必要があるんだよ。それは弱さじゃなくて、「生きるための正しい判断」なんだ。
予防としてできることは?
生活困窮を完全に予防することはできないけど、「万が一のときの対策」を考えておくことは大事だね。
例えば:
- 給料の安定した仕事を探すことを優先する。派遣や日雇いだけに頼らない
- できれば毎月の給料の1〜2ヶ月分の貯金があると、いざってときに対応できる
- 病気になったときのための医療保険(社会保険や国民健康保険)をちゃんと払っておく
- 相談窓口の連絡先を今のうちから調べておく
こういうことをしておくと、万が一のときに「どうしよう」じゃなくて「こういう制度があるから大丈夫」って対応できるんだよ。
社会全体として大事なこと
個人の努力も大事だけど、実は生活困窮の問題を本当に減らすには、社会全体で「低賃金労働」「不安定な雇用」をなくしていく必要があるんだ。
例えば、給料が低い仕事をしてる人が、その給料でちゃんと生活できるくらいの最低賃金を設定する。または、誰もが社会保険に入れるように、雇用を安定させる。こういう社会全体の工夫も、生活困窮を減らすために必要なんだよ。
だからみんなが「あ、こういう人もいるんだ」「自分たちも他人事じゃないんだ」って気づくことが、実は社会を変える第一歩なんだね。
自分たちにできることは何?
困ってる人の話を聞くこと
友だちの親が失業した。クラスメイトが転校していった。そういうときに「大変だね」って普通に話を聞いて、別に変に思わないことが大事だね。生活困窮の状況にいる人の多くが「周りにバレたら…」って心配してるんだ。だから「困ってる人がいても、別に不思議なことじゃないんだ」っていう雰囲気が社会にあると、相談しやすくなるんだよ。
相談窓口の情報を知っておくこと
自分の家が困窮状態かも…ってなったときに「市役所に『生活困窮者自立支援』の窓口があるんだ」って思い出せるといいね。また、周りに困ってる人がいたら「こういう窓口があるよ」って教えてあげることもできるんだ。
投票・政治参加を考えること
今は学生だから関係ないかもだけど、大人になったら「生活困窮の人を支援する政策」を支持する候補者に投票することもできるんだ。つまり、政治を通じて「誰もが安心して生活できる社会」を作ることに参加できるんだよ。
