オール電化って何?わかりやすく解説

家の中で「毎月のガス代ってけっこうかかるな」と感じたことはありませんか?毎月の光熱費を見ると、電気代とガス代でかなりの額が出ていきますよね。でも、実はそのガスをなくして、全部を電気でまかなう生活スタイルがあるんです。それが「オール電化」です。この記事を読めば、オール電化がどんなものなのか、どんなメリット・デメリットがあるのか、全部わかっちゃいますよ。

オール電化って何ですか?

それはね、家の中で使うエネルギーを全部電気にしちゃおう、ということだよ。つまり、ガスコンロじゃなくてIHクッキングヒーター、ガスボイラーじゃなくて電気温水器を使って、ガス管を引かずに生活する方法のことなんだ。
でも電気もお金かかりますよね?ガスの方が安くないですか?

いい質問だね。確かに電気もお金かかる。でもね、電気は「オール電化対応プラン」という安い料金プランを使えるんだ。ガスと電気を両方使う場合よりも、電気だけに統一したほうが、トータルの光熱費(つまり、家を温めたり調理したりするのにかかるお金)が安くなることが多いんだよ。
オール電化にするにはどんな工事が必要なんですか?

大きく3つの工事があるんだ。まず、ガス管を取り外す工事、次に調理用のIHクッキングヒーターを設置する工事、そして給湯用のエコキュート(つまり、電気でお湯を作る機械)を設置する工事だね。新築の時からオール電化にする場合と、既存の家をリフォームする場合で難易度が違うんだ。
オール電化のデメリットってありますか?停電とか怖いですよね。

そこだね。大きく2つあるんだ。ひとつは、停電したら調理もお風呂も全部できなくなってしまうこと。ガスがあれば停電しても何とかなるけど、オール電化はそうはいかない。もうひとつは、初期費用がけっこうかかることだね。IHとか温水器の設置に数十万円かかることもあるんだ。
📝 3行でまとめると
  1. オール電化とは、ガスを使わずにすべてのエネルギーを電気で供給する生活スタイルのことで、IHクッキングヒーターと電気温水器が中心になる。
  2. オール電化対応の安い料金プランを使うことで、ガスと電気の両方を使う場合より光熱費が安くなることが多い。
  3. 停電時に全ての生活機能が止まってしまうことと、初期費用が高いという2つの大きなデメリットがある。
目次

もうちょっと詳しく

オール電化は、実は昔からある考え方なんです。でも、ここ20年くらいで急に注目されるようになったんですよ。なぜかというと、電気温水器の「エコキュート」という高効率の機械が開発されたり、IHクッキングヒーターが安くなったり、電気会社がオール電化向けの安いプランを作ったりしたからなんです。特に、環境問題が話題になってきた最近では「ガスを使わない方が環境に優しいんじゃないか」という考え方も広がってきています。実は、電気の方が化石燃料を使わずに太陽光や風力で作れるので、それが理由だったりするんですよ。

💡 ポイント
エコキュートは、空気中の熱を利用してお湯を作るので、電気温水器より効率が良い。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「オール電化 = 電気代が高くなる」
→ オール電化対応の料金プランは、通常の電気代より安く設定されているので、むしろ光熱費全体では安くなることが多い。ガスと電気の両方を契約する必要がなくなるからね。
⭕ 「オール電化なら光熱費がお得になる可能性が高い」
→ 電気料金の割引が大きく、ガス代が削減できるため、合計の光熱費は従来の方式より安くなることが多い。ただし、地域や使い方によって差が出る。
❌ 「オール電化は調理が不便」
→ IHクッキングヒーターは火が出ないだけで、ガスコンロと同じように料理ができる。むしろ、火が出ないので安全で、掃除も簡単。
⭕ 「IHクッキングヒーターは便利で安全」
→ 火が出ないので火事のリスクが低く、火傷の危険も減る。また、鍋底が丸い「土鍋」や「アルミ製の鍋」は使えないという制限がある程度。
なるほど〜、あーそういうことか!

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オール電化って何だろう?基本を知ろう

「オール電化」の意味をシンプルに理解する

「オール電化」という言葉を聞くと、ちょっと難しく聞こえるかもしれません。でも、実は超シンプルな概念なんですよ。要するに「家で使うエネルギーを全部、電気でまかなおう」ということです。

今までは、家の中でどんなエネルギーを使ってたかというと、電気とガスの2種類ですよね。電気は照明とか冷蔵庫とかエアコンで使うし、ガスはコンロとかお風呂のお湯を作るのに使ってました。オール電化というのは、そのガスを完全に排除して、全部を電気に統一しちゃおう、ということなんです。

イメージとしては、スマートフォンとタブレットとパソコンをそれぞれ充電してたけど、USB-Cに全部統一したから、充電ケーブルも1本で済むようになった、みたいな感じですね。複数のエネルギー源を1つにまとめることで、管理も簡単になるし、効率も良くなる、ということなんですよ。

オール電化の具体的な構成

では、オール電化の家の中では、具体的に何が設置されてるのかというと、主に3つの重要な機械があります。

まず1つ目が「IHクッキングヒーター」です。これは、ガスコンロの代わりに調理をするための機械です。「IH」というのは「電磁調理器」という意味で、つまり電磁波を使ってお鍋を温める、という方式なんです。ガスの火で温めるんじゃなくて、磁力で直接お鍋の底を温めるから、とっても効率が良いんですよ。

2つ目が「給湯機(きゅうとうき)」です。これは、お風呂やシャワー、キッチンのお湯を作る機械ですね。オール電化の家では、ここに「エコキュート」という新しいタイプの給湯機を使うことが多いです。エコキュートというのは「エコな給湯」という意味で、空気中の熱を吸収して、その熱を使ってお湯を沸かす、という省エネ方式なんです。だから、昔の電気温水器よりもずっと効率が良いんですよ。

3つ目が「暖房システム」です。冬に家を温かくするのは、ガスボイラーの熱を使ってたところを、エアコンとか電気ヒーターで対応する、ということですね。特にエアコンは冷房だけでなく暖房もできるので、オール電化の家ではエアコンが活躍するんです。

ガス管がない家になる

オール電化にすると、もう1つ大きな変化があるんです。それは、家の中に「ガス管」がなくなる、ということですね。今までの家には、ガスメーターがあって、ガス管がいろんなところに配管されてました。コンロに、給湯器に、ボイラーに、といった具合にね。

でもオール電化にすると、そのガス管を全部取り外すことになります。だから、ガスの臭い(都市ガスに含まれる独特の臭い成分)ももう嗅がなくなるんですよ。そして、ガス代の請求書せいきゅうしょも来なくなります。毎月の光熱費の請求が「電気代だけ」になるので、家計管理も簡単になるんです。

オール電化のメリット—何が良いのか

光熱費が安くなる可能性が高い

オール電化の一番のメリット。それは、光熱費が安くなるということですね。「え、電気代だけなのに安くなるの?」と思うかもしれませんが、そうなんですよ。

理由はいくつかあります。まず1つ目が、オール電化対応の電気料金プランです。電気会社は「オール電化にしてくれたら、その分安くしますよ」という料金プランを用意してるんです。これは、昼間の電気代は割と高めに設定されてますが、夜間の電気代を安く設定してるんですね。なぜなら、エコキュートとか給湯機は、夜間の安い電気を使ってお湯を作っておく、という使い方ができるからなんです。

2つ目が、IHクッキングヒーターの効率の良さです。ガスコンロで調理するときは、出た熱の何割かは空気中に逃げてしまいます。でも、IHは直接お鍋を温めるので、熱がほぼ全部、料理に使われるんですよ。だから、同じ調理でも電気の方が少ない量で済む、ということなんです。

3つ目が、ガス管を通す工事費やガス基本料金がなくなる、ということですね。毎月のガス料金には「基本料金」という、使わなくても払わなきゃいけない料金があるんです。でもオール電化にすれば、その分が完全に削減できるんですよ。

これら3つを合わせると、従来のガス+電気の組み合わせより、電気だけの方が月々の光熱費が安くなることが多いんです。家庭によっても違いますが、月に数千円、年間で数万円の節約になることもあるんですよ。

火事のリスクが低い

もう1つ、地味だけど重要なメリットがあります。それは「火事のリスクが低い」ということですね。

ガスコンロは、火を使うので火事の原因になることがあります。特に、調理中に目を離したり、てんぷら油をかけちゃったり、というアクシデントで火事になることがありますよね。実は、日本の火事の原因の1位は「ガスコンロ関連」なんですよ。

でも、IHクッキングヒーターは火を使いません。磁力でお鍋を温めるだけです。だから、火事のリスクが大きく減るんですよ。また、子どもやお年寄りのいる家では、火傷のリスクも減ります。IHの天板は熱くなりますが、ガスの炎ほど直接的な危険性はないからね。

環境に優しい

最後に、環境への優しさという点もメリットですね。

ガスは化石燃料なので、燃やすと二酸化炭素が出ます。でも、電気は太陽光発電とか風力発電など、再生可能エネルギーでも作ることができるんです。だから、オール電化にして、その電気を再生可能エネルギーでまかなえば、環境への負荷を減らすことができるんですよ。

特に、太陽光パネルを家の屋根に付けてオール電化にしている家も増えてきてます。こうすると、家で必要な電気を家で作ることになるので、エネルギーの自給率が高まるんです。これを「スマートホーム」とか「エコハウス」と呼んだりしますね。

オール電化のデメリット—何が大変なのか

停電が大問題になる

オール電化の最大のデメリット。それは「停電したらどうするのか」という問題ですね。

従来のガス+電気の家では、停電しても、ガスが使えるので調理できます。ガスコンロに火をつければお米も炊けるし、ガス給湯器でお湯も沸かせます。でも、オール電化の家では、停電すると調理ができなくなっちゃうんですよ。IHクッキングヒーターは電気が絶対に必要だからね。給湯機も、電気が来てないと動きません。

つまり、停電が起きたら、しばらく調理ができず、お湯も使えず、暖房(エアコン)も動かないという、かなり困った状況になっちゃうわけです。冬に停電が起きたら、家が寒いままになっちゃうので、特に危険ですね。

対策としては、停電時に備えてカセットコンロを用意しておいたり、太陽光パネルと蓄電池を一緒に設置して、停電時に備えたりすることができます。でも、これには追加費用がかかっちゃうんですよ。

初期費用が高い

もう1つの大きなデメリットが、設置費用ですね。

オール電化にするには、IHクッキングヒーター、エコキュート、配線工事など、いろんなものが必要になります。これを全部計算すると、少なくとも100万円以上かかることが多いんです。IHクッキングヒーターだけで50万円くらい、エコキュートで80万円くらい、配線工事で数十万円、といった具合にね。

もちろん、新築の時からオール電化にする方が、既存の家をリフォームするより安いです。新築なら最初からそれを前提に設計してるからね。でも、既存の家をオール電化に改築するとなると、工事がいろいろ複雑になるので、費用が高くなってしまうんですよ。

ただし、国や都道府県の補助金を使えることもあります。「環境に優しい」という理由で、オール電化やエコキュート、太陽光パネルの設置に補助金を出してる自治体も多いんですよ。だから、オール電化を検討してる人は、まず地元の補助金制度を調べてみるといいですね。

使える鍋が限定される

IHクッキングヒーターのちょっと面倒なところが、使える鍋が限定される、ということですね。

IHは磁力を使ってお鍋を温めるので、磁力に反応する金属の鍋じゃないと使えないんです。つまり、鉄製とかステンレス製の鍋なら大丈夫ですが、土鍋とかアルミ製の鍋は使えないんですよ。特に、ご年配の人が大事にしてる土鍋とか、季節ごとに使う特別な鍋があったら、使えなくなっちゃうわけです。

もっとも、今は「IH対応」という鍋が多く売られてるので、買い替えると問題は解決します。でも、古い鍋が使えなくなるのは、ちょっと残念ですね。

オール電化にするのにいくらかかる?工事費用について

費用の内訳を知ろう

では、実際にオール電化にするのに、いくらくらい必要なのか。ざっと計算してみましょう。

まず、一番高いのが「エコキュート(給湯機)」です。本体と設置工事を合わせると、だいたい80〜150万円くらいかかることが多いですね。エコキュートは「ヒートポンプ」という、空気中の熱を吸収して圧縮する、という複雑な機械なので、どうしても高くなっちゃうんです。でも、お湯は毎日使うものなので、効率の良いエコキュートを選ぶ方が、長期的には得になるんですよ。

次が「IHクッキングヒーター」です。本体と設置工事で、だいたい30〜80万円くらいですね。安いものだと30万円くらいで手に入りますが、機能が充実したものは80万円を超えることもあります。

3番目が「配線工事」です。ガス管を取り外して、電気配線を強化する工事が必要になります。これが20〜50万円くらいかかることが多いですね。家の古さとか、元々の配線の状態によって、金額が変わります。

全部合わせると、最低で150万円、高いと250万円くらいになることもあります。正直、結構な費用ですね。だからこそ、補助金制度を活用することが大事なんです。

補助金を活用する

国の「こどもエコすまい支援事業」や、各都道府県の補助金制度を使うと、費用を減らすことができます。たとえば、10〜50万円の補助金が出ることもあるんですよ。

補助金の金額は、時期によっても変わるし、お住いの地域によっても変わります。だから、オール電化を検討してる人は、まず市役所とか都道府県のホームページで、現在の補助金制度を確認することをお勧めしますね。

長期的には元が取れる

初期費用が高くて、ちょっと尻込みしちゃうかもしれませんが、長期的に考えると元が取れるんですよ。

たとえば、月に1万円、光熱費が安くなるとしましょう。年間では12万円の節約ですね。初期費用が150万円だったとしても、150万円÷12万円=12.5年です。つまり、12年半で元が取れるわけです。お家の寿命が30年だと考えれば、残り17年半は得をしつづけるわけですね。

もちろん、修理費用とか、IHの天板が割れちゃったときの交換費用とかもあります。でも、大事に使えば、オール電化は長期的には経済的にお得な選択肢なんですよ。

これからオール電化は増える?未来の家づくり

オール電化はこれからの標準になるかもしれない

最後に、これからのオール電化の展望について考えてみましょう。

実は、日本の新築住宅の中でオール電化の割合は、どんどん増えてるんです。2000年には数%だったのが、今では新築の3割くらいがオール電化なんですよ。なぜこんなに増えてるのかというと、やっぱり環境問題ですね。「2050年までに二酸化炭素排出量をゼロにする」という目標が設定されたので、ガスの使用を減らそう、という動きが広がってるんです。

また、太陽光発電のコストが下がってきたことも、大きな要因なんです。10年前は太陽光パネルすごく高かったんですが、今は結構安くなってきた。だから、オール電化に太陽光パネルを組み合わせた「スマートホーム」が、だんだん現実的な選択肢になってきたわけですね。

スマートホームの未来

オール電化の流れとともに、「スマートホーム」という概念も広がってきてます。これは、家の中の全てのエネルギーと情報を、インターネットでつなぐ、という考え方なんですね。つまり、太陽光パネルで作った電気をスマートフォンで管理したり、エアコンとか給湯機を自動で運転したり、という具合にです。

たとえば、朝起きたらエアコンが勝手に温度を上げてくれたり、お湯が必要な時間になったら自動でお湯を沸かしたり、太陽光が少ない曇りの日は電気をセーブしたり、という生活が実現するかもしれません。こうなると、家は単なる「住むところ」ではなく、自分のライフスタイルに合わせて自動的に調整される「パートナー」みたいな存在になっちゃう、ということですね。

オール電化で気をつけることは?

これからオール電化を検討する人が、気をつけるといいポイントが、いくつかあります。

まず1つ目が「停電対策」ですね。蓄電池の導入も検討して、停電の時に困らないようにしておくことが大事です。

2つ目が「電気代プランの確認」です。オール電化対応プランの詳しい内容を、契約前に確認しましょう。時間帯による電気代の差とか、季節ごとの差とか、いろいろあるからね。

3つ目が「補助金の活用」です。国や自治体の補助金制度は、毎年変わることもあります。オール電化を考える前に、最新の補助金情報を調べるといいですね。

4つ目が「既存の鍋などの確認」です。IH対応の鍋に買い替える必要があるかもしれませんから、あらかじめ確認しておくといいでしょう。

これらのポイントをおさえておけば、オール電化への移行はスムーズに行くはずですよ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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