毎日の学校の給食、当たり前だと思ってないかな?実は給食には「完全給食」という栄養学をベースにした決まりがあるんだよ。給食がどう決められているのか、なぜそうなっているのかを知ると、毎日の食事がもっと大事に感じるよ。この記事を読めば、給食の中身の秘密がわかるよ。
- 完全給食とは、米飯・おかず・牛乳など全ての栄養素がバランスよく含まれた学校の給食
- 成長期の子どもに必要な栄養基準を満たすよう法律で決められている
- 栄養士が毎日科学的に献立を計算して、君たちの健康を支えている
もうちょっと詳しく
完全給食が日本の学校で広がったのは、戦後からだよ。昔は家が貧しくて、ちゃんとした栄養をとれない子どもがいっぱいいたんだ。そこで国が「学校の給食で全ての子どもに栄養のある食事を提供しよう」と決めたんだね。それが今も続いていて、日本の学校給食は世界的に見ても栄養管理がしっかりしていることで有名なんだよ。
完全給食は日本独特の制度。全ての子どもに平等に栄養のある食事を提供するための仕組み
⚠️ よくある勘違い
→ ちがうんだ。完全給食の「完全」は、おいしさじゃなくて、栄養がきちんと全部そろっているという意味。好みと栄養のバランスは別なんだよ。
→ そう。給食には栄養学がベースにあるんだ。好き嫌いはあるけど、その裏にはちゃんとした理由があるんだよ。
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完全給食とは何か
学校の給食が全部そろっているということ
完全給食の「完全」というのは、どういう意味かな。簡単に言うと、食事に必要な全ての要素がそろっているという意味なんだ。つまり、米飯またはパンという主食があって、おかずがあって、牛乳があって、デザートやスープなど副食があって、という風に、一食として「完成した食事」になっているってわけだね。
逆に「完全給食じゃない」という場合もあるんだよ。例えば、おかずと牛乳だけ提供して、米飯は家から持ってきてね、という学校もあるんだ。これを「補食給食」という、つまり学校の給食は「補い」であって「完全な食事」ではないということだね。でも日本の多くの学校は完全給食を目指していて、おかずから米飯から牛乳から全部学校で用意するんだよ。
「全部そろっている」って言うのは、ただ色々なものが出ているというだけじゃなくて、栄養学的にバランスがとれているという意味も込まれているんだ。お菓子だけいっぱい出ても、それは完全給食じゃない。野菜、タンパク質、炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラル、全部が必要な量だけ入っていることが大事なんだよ。
栄養学に基づいた計画的な食事
完全給食って、誰かが「今日はこれでいいや」と適当に決めているわけじゃないんだ。学校の栄養士さんという専門家が、毎日毎日、栄養学的に計算して献立を決めているんだよ。
例えば、君が朝ご飯を食べてきたとして、学校にいる6時間の間に、どれだけのカロリーが必要かな。一般的には成長期の中学生なら、一日に2000~2500キロカロリーくらい必要なんだ。その中で給食は大体800~900キロカロリー程度を担当する計算なんだね。そしてその800~900キロカロリーの中に、骨を作るためのカルシウム、血を作るための鉄分、脳の働きをよくするための脂肪、運動に使うためのタンパク質など、全部がバランスよく入っていないといけないんだ。
これって、家で親が毎日やってくれていることと同じなんだ。「今日はタンパク質が足りないな」と思ったら肉を入れたり、「カルシウムが足りないな」と思ったらチーズやヨーグルトを入れたり、というように、栄養士さんも同じように考えているんだよ。
全ての子どもに公平に
完全給食が大事な理由の一つに、「全ての子どもが、家の経済状況に関係なく、同じ栄養のある食事を食べられる」という点があるんだ。これは日本の社会制度として、すごく大切な考え方なんだよ。
昔は、お金持ちの家の子どもと、貧乏な家の子どもでは、毎日食べられる食事の栄養が大きく違っていたんだ。だから体の成長も頭の成長も、家のお金の有無で大きな差が出ていたんだね。そこで国が「全ての子どもに、学校で栄養のある給食を食べさせよう」と決めたんだ。これが完全給食制度の大切な理由なんだよ。
給食は無料じゃなくて、給食費という形でお金がかかるんだけど、その金額は低く抑えられているんだ。そして時々、給食費が払えない家庭には学校が支援をするという仕組みもあるんだね。つまり、「金持ち、貧乏に関係なく、全ての子どもが成長するために必要な栄養を取る権利がある」という考え方が、完全給食の背景にあるんだよ。
どうやって栄養基準を決めているのか
法律で決められた栄養基準
「え、給食って法律で決まってるの?」と思うかもしれないけど、実はそうなんだよ。学校給食法という法律があって、その中で「学校の給食はこれだけの栄養を含まなければいけない」という基準が書かれているんだ。
その基準は、「成長期の子どもに絶対に必要な栄養」をベースに作られているんだね。例えば、カルシウムは骨を作るために中学生なら1日900mgが必要だとか、タンパク質は体を作るために1日55~60gが必要だとか、そういう風に詳しく決められているんだ。そして学校の栄養士さんは、この基準をクリアするように毎日献立を作らないといけないんだよ。
こういう基準は、日本だけじゃなくて、世界の多くの国でも似たようなものがあるんだ。でも日本の学校給食の栄養管理は世界的に見ても厳しいと言われているんだよ。つまり、君たちが毎日食べている給食は、世界的な基準から見ても「すごくちゃんと栄養が考えられている」ってわけだね。
年代によって違う栄養基準
ここで大事なポイントがあるんだ。小学1年生に必要な栄養と、中学3年生に必要な栄養って、違うんだよ。体の大きさが違うし、成長のスピードも違うからね。だから給食の栄養基準も、学年によって変わるんだ。
例えば、小学1年生なら1日1200キロカロリーくらいでいいけど、中学3年生の男の子なら1日1800~2000キロカロリーくらい必要なんだ。栄養士さんは、各学年の生徒に必要な栄養を計算して、それぞれの年代の給食を作らないといけないんだよ。
だから「なんで小学校の時と中学校の時で、給食の量が違うの?」というのは、栄養学的に理由があるんだね。単に「中学生は体が大きいから」というだけじゃなくて、「中学生が成長するために必要な栄養が増えているから」という理由があるんだ。
季節によっても工夫がある
給食って、一年中同じメニューが繰り返されるんじゃなくて、季節によって変わるんだよ。これも栄養学的な工夫なんだ。
例えば、夏は汗をいっぱいかくから、ミネラルを含む塩辛めの食事が増えるんだ。逆に冬は、体を温めるためにカロリーが高めの食事になるんだね。それから、旬の野菜を使うことで、一番栄養が詰まった状態の野菜を食べられるようにしているんだ。
「同じ野菜でも、季節によって栄養が違う」って知ってた?春キャベツと冬キャベツでは、ビタミンの量が違うんだよ。だから季節ごとに献立を変えることで、一年を通して、その季節に一番栄養のある食事を食べられるようにしているんだ。
完全給食が日本で広がった理由
戦後の栄養問題から始まった
「完全給食」という制度が日本で本格的に広がったのは、戦後からなんだ。今から70年以上前だね。その当時、日本の子どもたちは栄養不良が大きな問題だったんだよ。
戦争が終わった直後は、食べ物が不足していたんだ。ご飯だけは食べられるけど、おかずがないという家もいっぱいあったんだね。だから子どもたちの体が成長しなかったり、病気になったりすることが多かったんだ。アメリカからの支援で粉ミルクやバター、パンなどが学校に配られるようになったんだけど、それをどうやって、子どもたちの栄養改善に役立てるかという問題があったんだよ。
そこで日本の教育委員会や栄養の専門家たちが考えたのが「学校で給食として提供すれば、全ての子どもに栄養のある食事を食べさせられる」ということだったんだね。これが完全給食制度の始まりなんだ。
経済格差を減らすための制度
実は、完全給食って、ただの「栄養管理」だけじゃなくて、「教育の平等」という大事な考え方が背景にあるんだよ。
家が貧しければ、子どもは栄養のある食事が食べられない。栄養が悪いと、体が弱くなるし、脳の働きも悪くなる。だから勉強の成績も悪くなる。こうなると、貧乏な家の子どもは将来のチャンスを失ってしまうんだね。
これって、「不公平だ」と考えたんだ。「親の経済状況で、子どもの将来が決まっちゃうのは変だ」というわけだね。だから「せめて学校の時間だけでも、全ての子どもに同じように栄養のある食事を提供しよう」という考え方が、完全給食の大事な側面なんだよ。
これは実は、今も続いている大事な考え方なんだ。給食費が払えない家庭に対して、学校や市町村が支援をするという仕組みがあるのは、この「全ての子どもは栄養のある食事を食べる権利がある」という考え方に基づいているんだよ。
世界的に見ても特別な制度
実は、学校で給食を食べるという文化は、国によって全然違うんだよ。アメリカやヨーロッパの多くの国では、子どもがお弁当を持ってくるか、カフェテリアで好きなものを選んで食べるんだ。学校が全ての子どもに栄養管理された給食を出すという制度は、意外と少ないんだね。
だから「日本は給食がすごい」と言われるんだ。栄養士が計算した栄養基準に基づいて、全ての子どもに同じクオリティの食事を提供するという仕組みは、世界的に見ても珍しいんだよ。この制度のおかげで、日本の子どもたちは、家の経済状況に関係なく、きちんとした栄養のある食事を食べることができるんだ。
完全給食が大事な理由
成長期の子どもの体を作るため
中学生の君たちは、人生の中で一番体が急速に成長する時期なんだよ。小学6年生から中学3年生の7年間で、身長が20センチ以上伸びたり、体重が20キロ以上増えたりするんだね。この急速な成長には、ものすごく多くの栄養が必要なんだ。
例えば、骨が急速に成長するから、カルシウムがいっぱい必要だね。血の量も増えるから、鉄分も必要だ。筋肉も急速に成長するから、タンパク質が山ほど必要だ。こういう成長期に、栄養が不足すると、体が成長しきれなくなったり、病気になりやすくなったりするんだよ。
だから完全給食で、栄養学的にバランスの取れた食事を毎日食べることが、君たちの体の成長にとってすごく大事なんだ。給食は「学校での教育の一部」なんだね。
頭の働きをよくするため
栄養って、体の成長だけじゃなくて、脳の働きにも関係しているんだよ。これって知ってた?
勉強をするときに、脳ってものすごく多くのエネルギーを使うんだ。朝ご飯を食べてない子は、1時間目の授業で集中できないでしょ。それと同じで、給食でちゃんと栄養のある食事を食べると、午後の授業での集中力が全然違うんだね。
それから、脳の細胞を作るためには、タンパク質とか脂肪とか、特定の栄養が必要なんだ。記憶力とか判断力とか、脳の機能も栄養に左右されるんだよ。だから完全給食で栄養バランスの取れた食事を食べることで、君たちの勉強のパフォーマンスが上がるんだ。
人間関係や心の成長も関係している
これは意外かもしれないけど、給食って「心や人間関係の成長」にも関係しているんだよ。
給食は、クラスの子たちと一緒に同じ食卓を囲んで食べるでしょ。異なる家庭環境の子どもたちが、同じ栄養のある食事を一緒に食べるということは、「みんな大事にされている」「みんな平等だ」という経験になるんだね。これが、子どもの心の発達に影響するんだ。
それから給食指導という中で、「いただきます」「ごちそうさま」という挨拶をしたり、食べ物を大事にする心を学んだりするんだよ。完全給食って、単に栄養を取るだけじゃなくて、人間として成長するための大事な時間なんだ。
だから完全給食が大事な理由は、「栄養学」だけじゃなくて、「教育」そのものなんだよ。给食を通して、君たちの体も心も脳も、全部がバランスよく成長するように設計されているんだ。
