フレイルって何?わかりやすく解説

おじいちゃんおばあちゃんが最近、疲れやすくなったり、歩くのが遅くなったり、なんだか元気がなくなってきたって感じることってない? 実はそれ、ただの加齢じゃなくて「フレイル」という、危ない状態の手前かもしれないんだ。今は元気でも、年をとるにつれて誰もが注意すべき状態があるんだよ。この記事を読めば、フレイルが何なのか、なぜ怖いのか、そしてどうやって防ぐのかがぜんぶわかるよ。

フレイルって、よく聞くけど、何ですか?

いい質問だね。フレイルというのは、つまり、年をとった人が体や心の力が弱くなってきた状態のことだよ。完全に病気というわけじゃないけど、昨日までできたことができなくなったり、転びやすくなったり、何もやる気が起きなくなったり。そういう半分壊れかけた状態をいうんだ。
なるほど。でも、年をとると誰もがそうなっちゃうんじゃないですか?

そこが大事なポイント。フレイルは、ただの加齢じゃなくて、健康と介護が必要な状態の真ん中にある状態なんだ。つまり、今はまだ病気じゃなくても、そのままほっとくと、要介護状態に進んじゃう危ない段階。でも、ここでちゃんと対策すれば、また元気に戻ることもできるんだよ。
あ、そっか。なんか、危険信号みたいなものですね。

そのとおり。スマホのバッテリーが20%になったら、もうすぐ電源切れるぞって気づくでしょ? フレイルはそんな感じで、「このままじゃ駄目になっちゃいそう」という体からのアラームなんだ。だから早めに気づいて、対策することが大事なんだよ。
📝 3行でまとめると
  1. フレイルは 年をとって体と心が弱くなった状態 で、ただの加齢ではなく危ない中間段階だ
  2. 健康な状態から要介護へ進む 分岐点 にあり、今対策すればまた元気に戻ることもできる
  3. 筋力低下、疲れやすさ、やる気の喪失など 複数の症状 が重なって起こる
目次

もうちょっと詳しく

フレイルは1990年代にアメリカの医学者が提唱した概念で、つまり「要介護状態の前段階」という意味の造語です。たんに年をとるだけじゃなくて、筋肉が減ったり、栄養が足りなくなったり、動かないから体が弱くなったり、そういうことが一気に起こる時期のことを言います。大事なのは、この段階でちゃんと気づいて対策すれば、また健康な状態に戻る可能性があるということ。ほっとくと要介護状態に進んじゃうから、本人も家族も注意が必要な時期なんです。

💡 ポイント
フレイルは「病気」じゃなくて「状態」だから、生活習慣や運動で改善できる可能性がある。気づくことが一番大事。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「フレイル=介護が必要な状態」
→ 介護が必要なのは「要介護状態」。フレイルはその手前の「もう危ないぞ」という状態だから、今対策すればまだ戻ることもできるんだよ。
⭕ 「フレイルは改善できるチャンス」
→ 正解。この段階で気づいて、ちゃんと運動したり、栄養をとったり、誰かと関わることで、また健康に戻ることもできるんだ。
なるほど〜、あーそういうことか!

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フレイルってなぜ起こるの?

フレイルが起こる理由は、複雑で、1つじゃないんだ。年をとるにつれて、人間の体はいろいろなことが起こるんだよ。まず、筋肉が少しずつ減るんだ。つまり、何もしなくても、加齢とともに筋肉は減っていく。ちょうど、あんまり使ってないスマホのアプリが小さくなっていくみたいに。子どもの頃は何もしなくても筋肉があるけど、大人になると意識的に使い続けないと減っちゃうんだ。これを「サルコペニア」という、つまり「加齢性筋肉減少症」という難しい言い方もあるけど、簡単に言うと「年をとると筋肉が勝手に減っちゃう病気みたいなもの」。

次に、栄養不足もフレイルの大きな原因になるんだ。年をとると、歯が悪くなったり、味覚が変わったり、食べたくなくなったりするんだよ。それに、一人暮らしになると、面倒だから簡単な食事で済ましちゃったり。すると、必要なタンパク質やビタミンが足りなくなるんだ。筋肉はタンパク質からできてるから、タンパク質が不足すると、さらに筋肉が減っちゃう。悪循環だね。

そして、心の元気がなくなるのも、フレイルの原因なんだ。年をとって、友だちが少なくなったり、やることがなくなったり、気分が落ち込んだりすると、外に出なくなるんだよ。すると、運動する機会が減って、体はさらに弱くなるんだ。それにね、人間は孤独だと、それだけでストレスになって、免疫力が落ちたり、病気になりやすくなったりするんだ。

最後に、もともと持ってる病気もフレイルを進める原因になるんだ。糖尿病、高血圧、心臓病、認知症。こういう病気があると、体がさらに弱くなるんだよ。だから、複数の要因が重なることで、フレイルが起こるんだ。つまり、単一の原因じゃなくて、加齢、栄養不足、心の元気がなくなること、病気、これらが組み合わさることが多いんだよ。

どんなメカニズムで起こるの?

具体的に説明すると、加齢で筋肉が減る → 動くのが面倒になる → さらに動かなくなる → さらに筋肉が減る → 転びやすくなる → 転んで怪我をする → さらに動けなくなる。こういう悪循環に陥るんだ。でね、この悪循環は、一度始まるとどんどん進むんだよ。だから、できるだけ早く気づいて、この悪循環を止めることが大事なんだ。

フレイルの症状って何?

フレイルの症状は、いくつかあるんだ。大まかに分けると、体の症状、心の症状、そして生活の変化として見える症状がある。まず、体の症状から説明しよう。

筋肉が減るから、握力が弱くなるんだ。瓶のふたが開けられなくなったり、ものを落としやすくなったり。それにね、歩く速度が遅くなるんだよ。横断歩道を渡るのに時間がかかるようになったり、転びやすくなったり。階段の上り下りがきつくなるのも、典型的な症状だね。それからね、疲れやすくなるんだ。ちょっと歩いただけで息切れしたり、何をするにも疲れたっていう感覚。これは、体全体の代謝が落ちてるからなんだ。つまり、体が効率的にエネルギーを使えなくなってるんだ。

次に、体重が減るんだ。特に筋肉が減ってるから、体脂肪率は変わらないのに体重が減ることもある。体重計の数字が減るのは良いことだと思う人もいるかもしれないけど、フレイルの人が体重を減らすのは、実は危険なんだ。なぜなら、体を動かすエネルギーがなくなってくからだ。それにね、免疫力も落ちるんだ。風邪をひきやすくなったり、病気が長引いたりするんだよ。

心の症状も重要なんだ。やる気が出なくなるんだよ。何もしたくない、何をするのも面倒だという感覚。これは、ただのうつ気分じゃなくて、脳の神経伝達物質が変わってるからなんだ。それからね、人間関係を避けるようになるんだ。人に会いたくなくなったり、電話も取りたくなくなったり。孤立すると、さらに心が弱くなるんだ。物忘れも増えるんだよ。「あれ何だっけ?」が増えるのは、脳が充分に刺激されてないからなんだ。

生活の変化としては、外出が減るんだ。買い物に行かなくなったり、友だちに会わなくなったり。食事も簡単なものばっかり食べるようになるんだよ。調理が面倒になるからね。それにね、いろんなものにつまずいたり、転んだり、けがをするのが増えるんだ。これは、筋力低下と注意散漫が重なってるからなんだ。

何が危険な兆候?

自分や家族のことで、こんなことに気づいたら、フレイルの可能性があるんだ。ペットボトルの蓋が開けられない、階段を上る時に手すりが必要、つまずきやすくなった、疲れやすくなった、体重が落ちてる、外出がめっきり減った、人と会うのが面倒になった。こういうのは、全部、フレイルの兆候かもしれないんだよ。特に注意するべきは、複数の症状が重なることなんだ。筋力低下だけなら単なる加齢かもしれないけど、それプラス体重低下、プラスやる気がない、プラス外出しない。こういう複数の症状があったら、要注意なんだ。

フレイルを防ぐには?

ここが重要だね。フレイルは、原因が複数あるから、対策も複数あるんだ。でもね、実は、難しいことじゃないんだ。運動、栄養、社会参加。この3つのバランスが大事なんだよ。

まず、運動だ。「運動」って言うと、スポーツとか、ジムとか、何か大げさに思うかもしれないけど、そんなことじゃないんだ。大事なのは、毎日の生活の中で、体を動かすことなんだよ。散歩をする。毎日30分くらいで充分だ。不規則な運動より、毎日ちょっとずつ動かす方が、はるかに効果があるんだ。それとね、筋トレも大事なんだ。スクワットとか、椅子から立ち上がる運動とか、ふくらはぎを伸ばす運動とか。簡単な筋トレを週2、3回やるだけで、筋肉が落ちるのを防げるんだよ。転ばないためにも、バランス感覚を鍛えることも大事だね。片足立ちとか、歩く時に意識的に背筋を伸ばすとか。そういうちょっとした意識で、かなり変わるんだ。

次に、栄養だ。特に、タンパク質をしっかり取ることが大事なんだ。肉、魚、卵、大豆製品、乳製品。こういうもので、1日に必要なタンパク質を取らなきゃいけないんだよ。目安としては、体重1kg あたり1〜1.2g のタンパク質が必要だって言われてるんだ。50kgの人なら50〜60gだね。結構な量だと思うかもしれないけど、意識すれば取れるんだ。それからね、ビタミンD。これは、骨を丈夫にして、筋肉の機能を保つのに大事なんだ。魚、キノコ、卵に多いんだ。それにね、日光に当たることも大事なんだよ。ビタミンDは、日光に当たることで、体の中で作られるんだ。毎日30分くらい、日光に当たるといいんだ。そして、意識的にいろんなものを食べることだね。単調な食事じゃなくて、色々な食材から、色々な栄養をバランスよく取ることが大事なんだ。

最後に、社会参加だ。これが、意外と大事なんだ。友だちと会ったり、趣味の活動をしたり、ボランティアをしたり、何かの教室に参加したり。人と関わることで、脳も刺激されるし、やる気も出るんだ。それにね、外に出るという行為自体が、運動になるんだよ。孤立することが、一番危険だんだ。

具体的な対策は?

毎日の実践的なことを言うと、朝日を浴びながら散歩する。これで、運動、栄養吸収(ビタミンD)、気分のリセット、全部一緒にできるんだ。それからね、食事は家族や友だちと一緒に食べる。一人で食べるより、誰かと一緒に食べた方が、おいしく感じるし、会話もできるし、やる気も出るんだ。それにね、毎週、決まった曜日に、同じ人と同じ活動をする。これで、社会参加の習慣もできるし、期待感も生まれるんだよ。それからね、定期的に、医者の診察を受けることも大事だね。自分では気づかない病気が隠れてるかもしれないからだ。

家族や周りの人が、フレイルの人にできることは?

自分の親がフレイルかもしれないって思ったら、何をしたらいいかな? まず大事なのは、本人を責めないことだね。「ちょっとは運動しなよ」とか「食べなきゃ」とか、責めたら、さらに気分が落ち込んじゃうんだ。そうじゃなくて、一緒に散歩に行ったり、食事に誘ったり、「あなたの力が必要」って感じさせることが大事なんだ。例えば、「ちょっと手伝ってくれない?」って言って、一緒に何かをやるのもいいんだ。それでね、医者に相談することもね。フレイルの段階なら、医者も何か対策を打てるかもしれないんだ。栄養士の指導を受けるとか、リハビリを受けるとか。そういう専門家の力も借りるといいんだ。

最後にね、焦らないことだ。フレイルは、一気に進む場合もあるけど、時間をかけて進む場合が多いんだ。だから、対策も、一気にやるんじゃなくて、少しずつ始めるんだ。3ヶ月で少し改善する。6ヶ月でもっと改善する。こういう長い目で見ることが大事なんだよ。

フレイルと要介護の違いって何?

さっきから、フレイルは「要介護の前段階」って言ってるけど、実際のところ、どう違うのかなって思う人もいるかもしれないね。簡単に言うと、フレイルはまだ自分で生活できるんだ。ご飯も自分で食べられるし、トイレも自分で行けるし、一人で散歩だって行ける。ちょっと体が弱いけど、基本的には、独立した生活ができてるんだ。だからね、今対策すれば、また元気に戻る可能性もあるんだ。

それに対して、要介護状態は、日常生活の中で、他人の手助けが必要になってる状態なんだ。ご飯を食べるのに手助けが必要とか、トイレに行くのに誰かの助けが必要とか、そういう状態だね。ここまで進むと、改善するのは難しくなってくんだ。だからね、フレイルの段階で気づくことが、本当に大事なんだよ。見つけやすい分、対策も効果的なんだ。

判断基準は?

実際に、どうやってフレイルかどうかを判断するのかって言うと、医学的には、いくつかの基準があるんだ。握力が弱い、歩く速度が遅い、体重が減った、やる気がない、疲れやすい。この5つのうち、3つ以上当てはまったら、フレイルの可能性が高いんだ。でもね、あくまで目安だから、「あれ、最近おかしいな」って思ったら、医者に相談するのが一番だね。医者は、より詳しい検査をして、本当にフレイルなのか、それとも何か別の病気があるのか、判断できるんだ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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