スマホの契約ってめんどくさいよね。SIMカードが小さくて失くしたり、機種を変えるたびに事業者に行って交換してもらったり……そんな悩みを一気に解決するのが「eSIM」だよ。この記事を読めば、eSIMが何なのか、従来のSIMカードとどう違うのか、そしてあなたのスマホでも使えるのか、すべてわかるようになるよ。
- eSIMはスマホに内部組み込みされたSIMで、カードを抜き差しする必要がない
- ネット経由で登録情報を書き換えるだけで、通信会社を乗り換えられる
- 対応端末ならどこでも乗り換え可能、ただしすべてのスマホで使えるわけではない
もうちょっと詳しく
eSIMの最大の特徴は「物理的なカードがない」ということ。従来のSIMカードは、通信会社がプラスチックカードに情報を記録して配送していました。だから、機種を変えるときや通信会社を変えるときは、カードを交換する必要があったんです。でもeSIMなら、その情報がスマホの中にデジタル的に保存されるため、ネット経由で好きなときに好きな場所で書き換えられるんだよ。
eSIMは「無線で情報を書き込むSIM」。つまり、物理的な接触がいらないってこと。
⚠️ よくある勘違い
→ 実は違う。eSIM対応のスマホでも、従来のSIMカードを挿すためのスロットが残っているものがほとんど。つまり、eSIMとSIMカードの両方が使えるスマホがたくさんあるんだ。
→ 正解。スマホによっては「SIMカード2枚」「eSIM2つ」「SIMカード1枚+eSIM1つ」など、複数の組み合わせが選べるんだよ。
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eSIMって何かをもう一度確認しよう
昔のスマホはどうだった?
今から10年くらい前のスマホを思い出してみてください。機種を変えるとき、通信会社のショップでどんなことをしてましたか?たぶん、お店の人がスマホの側面にある小さなスロットから、SIMカードという名刺大のプラスチックカードを引き出していたと思います。それが従来の「SIMカード」。このカードには、あなたの電話番号や通信プランなどの情報が記録されていたんです。
引っ越したり、通信会社を変えたい思ったとき、この物理的なカードを交換することが避けられませんでした。だから、「お店に行く」「新しいカードを待つ」「挿し直す」という手続きがどうしても必要だったんだよ。忙しい大人たちはこれが本当にめんどくさいって感じていたんです。
でも、テクノロジーって進化していくもの。スマートフォンの中身がどんどん小さく、スマートになっていく中で、「SIMカードをデジタル化できないか?」という発想が出てきた。そこで生まれたのが「eSIM」なんです。
eSIMは「デジタル化されたSIM」
eSIMの「e」は「embedded」という英語の頭文字で、「埋め込まれた」という意味だよ。つまり、eSIMはスマホの基板に埋め込まれた小さなチップで、物理的なカードではないんです。
想像してみてください。従来のSIMカードは「住所が書かれた手紙」だとすると、eSIMは「スマホに登録された住所のデータ」みたいな感じ。手紙なら郵送する必要があるけど、データなら「アップロード」「ダウンロード」の操作で瞬時に情報を書き換えられるってわけです。
eSIMはスマホの中に埋め込まれているから、カードを失くすこともありません。うっかりスロットに詰まらせることもない。ただネット経由で情報を書き換えるだけで、別の通信会社に乗り換えられるんだ。これは本当に便利な発明だと思いますよ。
従来のSIMカードとの違いを徹底比較
物理的なカードの有無
一番大きな違いが、物理的なカードがあるかないかです。従来のSIMカードは、あなたが実際に手で持つことができるプラスチックカード。サイズもいろいろで、昔のスマホは「標準SIM」という大きめのカード、その後「microSIM」という小さいサイズ、さらに「nanoSIM」という超小型のサイズへと進化していきました。
一方、eSIMはスマホの基板にくっついているので、手で取り出すことができません。つまり、「SIMを持ち運ぶ」という概念が無くなったんです。これ、実は地味だけどめっちゃ便利。なぜなら、スマホさえあれば、どこでも新しい通信会社と契約できるってことだから。
書き換え方法の違い
従来のSIMカードを変更する場合、こんなステップが必要でした。
1. スマホのスロットからカードを取り出す
この操作自体がちょっと緊張するんですよ。カードは小さいし、スロットが浅い機種もあるし。ピンを使って引っ張り出さないといけない機種もありました。
2. 通信会社のショップに行く
営業時間に合わせて移動しなくちゃいけない。働いている人は仕事を抜けることもありますよね。
3. 新しいSIMカードを受け取る
待ち時間が発生します。
4. スマホに挿し込む
またピンを使ってスロットに差し込みます。
5. 新しい通信会社の設定を行う
APN設定など、技術的な設定が必要な場合もあります。
これに対して、eSIMの場合はこんなに簡単です。
1. 通信会社のWebサイトからeSIMの申し込みをする
スマホでネットを見ながら申し込み。
2. QRコードをスマホで読み込む
通信会社から送られてくるQRコードを、スマホのカメラで撮影するだけ。
3. 完了
数分待つと、自動的にeSIMに情報が書き込まれます。
ね、全然違うでしょ?これが「デジタル化」のパワーなんです。
複数の通信会社を同時に使える?
これ、eSIMならではの面白い特徴なんですが、スマホによっては複数のeSIMを同時に登録できるんです。つまり、AさんはドコモのeSIM、BさんはソフトバンクのeSIM、みたいに2つ以上の情報がスマホに入っていても大丈夫ってわけ。
実際には「どちらの通信会社を使うか」というのを選択する必要がありますが、ネット経由でいつでも切り替えられます。これ、出張が多い人とか、海外によく行く人にはめっちゃ便利なんだよ。例えば、日本にいるときはドコモを使っていて、タイに行く機会があったら、タイの通信会社のeSIMをすぐに追加。QRコードを読み込んで、設定を切り替えるだけでタイの通信網が使えるようになっちゃいます。
従来のSIMカードなら、「別の国の通信会社用にカードを買って、スロットに差し換えて、設定して……」みたいにめんどくさかった。だから、みんなWi-Fiだけに頼ったり、高い国際ローミング料金を払ったりしていたんです。eSIMで、この面倒さが一気に解消されるんだよ。
eSIMのメリット・デメリット
eSIMのメリット
1. 通信会社の乗り換えが超簡単
これがメインのメリット。従来は店舗に行く必要がありましたが、eSIMなら自宅にいながら完結します。QRコードを読み込むだけだから、朝起きて昼間に乗り換え完了みたいなスピード感が可能。通信会社を比較して「これだ!」と思ったら、即座に乗り換えられるようになったんです。
2. カードを失くす心配がない
SIMカードって小さいから、どこかに落としちゃう人もいるんですよ。あるいは、カードがスロットの中で折れちゃうとか。eSIMなら、そういう物理的なトラブルが起きません。スマホさえあれば大丈夫。
3. 複数の通信会社を同時に登録できる
先ほど説明した通り、スマホによっては2つ以上のeSIMを登録できます。外出先で「こっちの通信会社が遅いから、別の会社に切り替えよう」みたいなことも可能。従来なら絶対に無理でした。
4. 海外旅行が便利
旅先で現地の通信会社のeSIMをセットアップすれば、すぐに現地の通信網が使えます。「国際ローミング料金が高い……」という悩みが解消される。修学旅行でスマホを持ち歩く人たちにとっても、いずれはESIMが当たり前になったら、もっと便利になるはずです。
eSIMのデメリット
1. スマホが対応していないと使えない
これが最大のデメリット。いくらeSIMが便利でも、あなたのスマホが対応していなきゃ意味がありません。もう5年以上前のスマホだと、ほぼeSIM非対応です。新しく買い替えるまで、従来のSIMカードを使うしかありません。
2. 物理的なカードがないから、機種変時に手続きが必要
これはちょっと矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、昔は「SIMカードを新しいスマホに挿すだけで完了」でした。でもeSIMなら、「古いスマホからeSIMを削除して、新しいスマホに登録する」という手続きが必要なんです。ネット上での操作になるので、それはそこまでめんどくさくないですが、従来の「挿すだけ」というシンプルさには劣ります。
3. 通信会社によって対応状況が異なる
日本では大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)はもうeSIMに対応していますが、格安スマホ会社によっては、まだ対応していないところもあります。「eSIMで乗り換えたい」と思っても、その通信会社がeSIM非対応なら、SIMカードのまま使わなくちゃいけません。
4. スマホの故障時に手間がかかる可能性がある
eSIMはスマホの基板に保存されているので、スマホが故障して使えなくなった場合、新しいスマホに情報を引っ越すときに手続きが必要。従来なら「カードを挿す」だけでしたが、eSIMなら通信会社に問い合わせて、新しいスマホで再登録するみたいなステップが必要になることもあります。
eSIMはどうやって使うの?
eSIM対応スマホが必須
当たり前ですが、まずはesim対応スマホを持っていることが前提です。最近の新しいスマホなら、ほぼすべてeSIM対応になっていますが、古いスマホを持っていたら対応していない可能性が高いです。確認方法は簡単。「自分のスマホ型番 eSIM対応」で検索するか、スマホの設定メニューから「SIM」や「通信」という項目を見て、「eSIM」の文字があれば対応しています。
eSIM対応の通信会社を選ぶ
次に、eSIM対応の通信会社と契約する必要があります。日本では、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなどの大手キャリアはすべてeSIM対応です。さらに、IIJmio、HIS mobile、Redoなどの格安スマホ会社の一部もeSIM対応になっています。
「じゃあ、どこと契約するのが良い?」という話は別として、ここで重要なのは「選択肢が増えた」ということです。従来なら、スマホの機種ごとに使えるSIMカードが限定されていたけど、eSIMなら、対応さえしていれば、好きなキャリアが選べるようになったんです。
QRコードを読み込むだけ
実際に契約するとき、通信会社から「設定用のQRコード」が送られてきます。これをスマホのカメラで撮影するだけで、登録手続きが自動的に進みます。
具体的には、こんな流れです。
1. 通信会社のWebサイトで契約を申し込む(オンライン完結)
2. メールでQRコードが送られてくる
3. スマホの「設定」→「モバイル通信」→「新しい回線を追加」で、QRコードを読み込む
4. 自動的にeSIMに情報が書き込まれる
5. 「この回線を使う」に設定して完了
これ、本当に簡単ですよ。データ量が多い新しいスマホの初期設定の方が、よっぽどめんどくさいぐらい。
複数のeSIMがある場合は「使う回線」を選ぶ
複数のeSIMを登録している場合は、「どの通信会社を今メインで使うか」を選択することになります。これは何度でも切り替え可能。朝はドコモを使っていて、昼に楽天モバイルに切り替えるみたいなことだって、アプリをタップするだけでできちゃいます。
ただし、注意点としては「アプリの通信」「通話」「SMS」それぞれで、別の回線を使うように設定できる機種もあります。例えば、「アプリはドコモの回線を使う」「LINEの通話はIIJmioの回線を使う」みたいな細かい設定も可能。これは使い方によって便利だったり、逆に面倒だったりするので、基本的には「1つの回線をメインで使う」くらいのシンプルな運用で良いと思いますよ。
eSIMが使える端末・キャリアを確認しよう
eSIM対応スマホはどんなのがある?
eSIMに対応しているスマホって、どんな機種がいるのか、具体的に見てみましょう。
Apple iPhone
iPhone XS以降のすべてのモデルがeSIM対応です。iPhone 12、iPhone 13、iPhone 14、iPhone 15……最新機種はもちろん、3〜4年前のiPhoneでもほぼすべてeSIM対応になっています。
Google Pixel
Pixel 3a以降の機種がeSIM対応です。つまり、ここ数年で買ったPixelなら、まず間違いなくeSIM対応していますよ。
Samsung Galaxy
Galaxy S20以降の比較的新しい機種がeSIM対応になっています。
その他のAndroidスマホ
OPPO、Xiaomi、OnePlusなど、中国メーカーの新しいスマホもESIM対応が増えてきています。
ざっくり言うと、「ここ3〜4年以内に買ったスマホなら、ほぼeSIM対応」と考えて大丈夫です。それより古いスマホなら、対応していない可能性が高いので、機種名で検索して確認するといいですよ。
eSIM対応キャリア完全ガイド
【大手キャリア】
NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイル……この4社は、すべてeSIMに対応しています。つまり、日本の大手キャリアなら、どこを選んでもESIMが使えるってわけです。
【格安スマホ(MVNO)】
IIJmio、HIS mobile、Redo、日本通信、エキサイトモバイルなど、一部の格安スマホ会社がeSIM対応になっています。ただし、すべての格安スマホ会社がESIM対応してるわけではないので、契約前に確認が必須です。
【番外編:国際的なeSIM】
Airalo、Nomad SIM、TravelSIMなどのサービスは、世界中の国々で使えるeSIMを提供しています。海外旅行の時に、わざわざ現地で契約すしなくても、日本にいるときに事前に契約しておくことで、到着と同時に通信が使えるようになります。修学旅行や海外出張が多い人にとって、これは本当に革命的です。
うちの通信会社はESIM対応してる?
「自分の通信会社がESIM対応してるのか、わかんない」という人もいると思います。確認方法は簡単です。
1. 通信会社の公式Webサイトで「eSIM」で検索
ほぼすべての会社が、公式サイトにeSIM対応の案内ページを持っています。
2. カスタマーセンターに電話
「eSIM対応していますか?」と聞くだけ。電話で丁寧に説明してくれます。
3. スマホの設定で確認
スマホの「設定」→「モバイル通信」を開いて、「新しい回線を追加」みたいなオプションがあれば、eSIM対応の可能性が高いです。
契約を考えている通信会社がESIM非対応なら、「SIMカードの配送を待つ方式」か、「別の通信会社に乗り換える」かの選択肢が出てきます。でも、今後ますますESIM対応は広がるはずだから、長期的には「どこの通信会社もESIM対応」という時代が来るかもしれませんね。
SIMって何?わかりやすく解説
