大人になると「大腸がん検診」って言葉をよく聞くようになるけど、それって何なの?誰が受けるものなの?痛いんじゃないの?そんな疑問をもったことはありませんか。でも大丈夫、この記事を読めば「あ、そっか」ってすっきり理解できますよ。
- 大腸がん検診は、大腸にがんやポリープがないか調べる検査で、早期発見によって治療がしやすくなる
- 便潜血検査と大腸カメラの2つの方法があり、まず簡単なほうから始まることが多い
- 通常は40歳以上が対象だが、家族歴がある人など若くても受けたほうがいい場合もある
もうちょっと詳しく
大腸がん検診が大事な理由は、日本で毎年たくさんの人が大腸がんになっているからです。でも検診技術が進んだおかげで、今では早い段階での発見がかなり可能になったんです。特にポリープという段階で見つかれば、それをとるだけで終わることが多いんですよ。つまり、検診を受けることで、重い病気になることを防ぐ確率をぐんと上げられるわけです。
大腸がんは「沈黙の病気」。症状が出たときには進んでいることが多いから、検診で無症状のうちに発見することが命がけ
⚠️ よくある勘違い
→ 大腸がんは進むまで症状が出ないことが多いんです。だからこそ検診が重要なんですよ。症状が出てからでは遅いことがあります。
→ 検診は予防医学の一部。症状がなくても、定期的にチェックすることで、本当に大切な命を守っているんです。
[toc]
大腸がんってどんな病気?
大腸とは何か
まずは大腸について説明しますね。大腸というのは、つまり私たちの腸の一部で、小腸(細い腸)の次にある太い腸のことです。食べ物が胃を通って小腸で栄養が吸収された後、最後に水分を吸収して、うんちを作る場所だと思ってください。長さは約1.5メートルくらいで、S字状に曲がりながら、おなかの周りを取り囲んでいるんです。形がコの字に見えることもあって「結腸」なんて医学用語で呼ばれたりもしますが、簡単に言えば「太い腸」ってことですね。この大腸の内側の壁が傷ついたり、細胞が異常に増えたりすることで、がんが発生する可能性があるわけです。
がん細胞ってなに?
私たちの体は、約37兆個もの細胞でできています。普通の細胞は、決められたルールに従って増えたり、古くなったら死んだりするんです。でながん細胞は、そのルールを無視して、勝手にどんどん増え続ける悪い細胞なんです。想像してみてください。教室の中で、先生の指示を聞かずに勝手に動き回っている生徒がいるようなものです。その悪い生徒がどんどん増えていくと、教室の秩序が崩れてしまいますよね。それと同じことが体の中で起きるんです。がん細胞が増えると、周りの正常な細胞を傷つけたり、栄養を奪ったり、時には他の場所に広がったりするわけです。大腸がんは、大腸の内側の壁から発生することが多いんですよ。
なぜ大腸がんになるの?
大腸がんになる原因は、いろいろあります。まず一番大きいのは生活習慣ですね。脂肪分の多い食事をよく食べる人、野菜をあまり食べない人、運動不足の人、そして喫煙や飲酒をしている人は、大腸がんになるリスクが高いと言われています。つまり、毎日の食べ物の選択が、10年後20年後の健康を決めるということです。他にも、年をとることでリスクが上がったり、家族に大腸がんの人がいると遺伝的にリスクが高まったり、ポリープという前がん状態の病変があったりすることが原因になります。でも大事なのは、これらのリスク要因があっても、検診で早く見つかれば、大事には至らないということなんです。
検診で何がわかるの?
便潜血検査について
大腸がん検診でまず使われるのが「便潜血検査」です。これは、つまり便の中に、目に見えない程度の血が混じっていないかを調べる検査です。がんやポリープがあると、そこから少量の血が出ることがあって、それが便に混じるんですね。家で採便容器に便を採って、それを医者に提出するだけだから、とても簡単です。痛くもないし、怖くもありません。ちょうど朝トイレに行った後、トイレットペーパーにくっついた便をちょっと採るような感じです。これで陽性(血が見つかった)と出たら、次のステップとして大腸カメラに進むことになります。
大腸カメラ(内視鏡)について
便潜血検査で陽性が出た場合、または症状がある場合に行われるのが「大腸カメラ」です。これは「大腸内視鏡検査」とも呼ばれ、つまり細いカメラを肛門から入れて、大腸の内側を直接見る検査のことです。怖いと思う人も多いですが、最近のカメラはすごく細くて、医者が丁寧に行えば、苦痛はかなり少なくなっています。実際には、眠くなる薬を使うことが多いから、患者さんはあまり感じないんですよ。カメラで見ながら、ポリープやがん、炎症などを確認できます。もしポリープが見つかれば、その場で小さいハサミみたいな道具で取ることもできるんです。これを「ポリープ切除」と言いますが、このおかげで、がんになる前に対策できるわけです。
検査結果の見方
検査結果は、通常は数日から1週間で出ます。結果には「異常なし」「ポリープあり」「要観察」「がん疑い」などと書かれます。異常がなければ、それでいいし、心配する必要はありません。ポリープが見つかって取った場合も、それで終わることがほとんどです。ただし、取ったポリープの大きさや種類によって、今後の検診の間隔が決まったりすることもあります。医者から説明を受けるときに、よくわからないことがあれば、遠慮なく質問しましょう。
検診の流れと準備
検診までの準備
大腸カメラを受ける場合、事前の準備が大切です。検査の前日の夜は、下剤という薬を飲んで、腸の中をきれいにする必要があります。つまり、うんちをすべて出すということです。腸の中に便が残っていると、カメラで見えない部分ができちゃいますからね。準備の手順は大体こんな感じです。検査の1週間前には、診察を受けて、詳しい説明を聞きます。検査の2日前から、脂っこい食事や繊維質の多い野菜などを避けるように指示されます。検査の前日は、朝から水分だけで、固い食べ物は食べません。午後に下剤を飲み始めて、何度も便が出ます。検査当日の朝も、もう一度下剤を飲むことが多いです。
検診当日の流れ
検査当日は、病院に早めに到着します。受付で保険証を提出して、同意書にサインします。その後、スタッフから詳しい説明を受けて、疑問があれば聞きます。次に、眠くなる薬を腕に注射されることが多いです。その薬が効いてきたら、検査室に移動します。検査着に着替えて、左側を下にして横向きで寝ます。医者がカメラをそっと肛門から入れていきます。カメラが進む感覚は感じるかもしれませんが、薬のおかげで、多くの人は気づかないくらい寝ていたりします。検査中は、医者が「今、ここを見ています」とか「少し空気を入れます」とか説明してくれることもあります。検査時間は、通常5分から15分程度です。
検査後の注意
検査後は、眠い状態が続くから、すぐに帰宅することはできません。回復室で1時間くらい休んで、スタッフの確認を受けてから帰ります。ポリープを取った場合は、数日間は激しい運動や飲酒を避けるよう指示されることもあります。検査の数日後に、病院から電話や手紙で、詳しい結果が伝えられます。もし異常が見つかった場合は、医者と相談して、次のステップを決めます。
誰が受けるべき?どうやって受ける?
検診の対象者
大腸がん検診を受けるべき人は、誰でしょうか。一般的には、40歳以上の大人が対象です。多くの市区町村や企業では、40歳以上なら誰でも検診を受けられるような制度を作っています。でも場合によっては、もっと若い人でも受けたほうがいいことがあります。例えば、親や兄弟姉妹が大腸がんになったことがある人。遺伝的に大腸がんになりやすい体質を持っているかもしれないからです。また、血便(血が混じった便)が出ている人、下痢と便秘を繰り返している人、最近よく腹痛がある人なども、医者に相談して検診を受けたほうがいいですね。症状がなくても、リスク要因がある人は、医者に相談してみるといいですよ。
検診の受け方
大腸がん検診を受けるには、いくつかの方法があります。まず、市区町村が提供している健康診断で受ける方法があります。これは市民であれば、ほぼ無料か数百円程度の負担で受けられます。毎年春ごろに、市から案内が届くことが多いですね。その案内の中に、便潜血検査の容器が入っていたり、検診の予約方法が書いてあったりします。次に、企業の健康診断で受ける方法があります。働いている人なら、職場の健康診断の一部として受けられることが多いです。三番目に、医者に直接申し込む方法です。症状がある人や、リスクが高い人は、かかりつけの医者に相談して、検診を受けることができます。この場合、費用は保険診療なので、3割負担になります。
検診の費用
検診の費用は、どこで受けるかによって違います。市町村の検診で受ける場合は、便潜血検査は無料か数百円、大腸カメラは1000円から2000円程度の自己負担で済むことが多いです。健康保険組合の検診なら、ほぼ無料のことも多いです。ただし、医者に直接申し込む場合は、保険が使えることもあれば、保険が使えないこともあります。検診の前に、費用について医者に確認しておくといいですね。
検診後から治療まで
異常が見つからなかった場合
検診で異常が見つからなかった場合は、次の検診は何年後にするかが決まります。通常は、3年から5年後が次の検診の目安です。でも安心しすぎてはいけません。検診の後も、生活習慣に気をつけることが大切です。野菜をたくさん食べて、運動をして、禁煙・禁酒を心がけることで、大腸がんになるリスクをさらに下げることができます。
ポリープが見つかった場合
ポリープが見つかって、その場で取った場合は、数日間は注意が必要です。激しい運動や飲酒は避けましょう。取ったポリープの大きさや種類によって、次の検診の時期が決まります。大きなポリープだったり、がん化する可能性がある種類だったりした場合は、1年後に検診を受けるよう勧められることもあります。小さなポリープなら、3年後でいいかもしれません。医者の指示に従うことが大切です。
がんが見つかった場合
万が一、検診ががんだと診断された場合でも、大事なのは「早期発見できた」ということです。大腸がんは、ステージ(進行度合い)が早いほど、治療成績がいいんです。ステージ1なら、5年生存率(診断から5年後に生きている確率)は90%以上です。つまり、検診で早く見つかれば、治る可能性がかなり高いわけです。治療方法は、がんの大きさや位置によって決まります。小さければ、カメラで取ることもできます。大きければ、手術が必要になることもあります。医者と相談しながら、自分に最適な治療法を決めることが大切です。
