仕事を失ってしまったり、働きたいのに職業スキルがなくて困ったりしたことありませんか?そういう時に「無料で専門技術が学べて、しかもお金ももらえる」という制度があるんです。それが「求職者支援訓練」です。この記事を読めば、この制度がどんな仕組みで、自分が使えるのか、どう活用したらいいのかがぜんぶわかるようになりますよ。
- 求職者支援訓練は、失業した人が無料で職業スキルを学べ、同時に月額10万円程度の生活費がもらえる制度
- ハローワークで認定されることで利用でき、3ヶ月から2年程度の様々な訓練コースから選べる
- 目的は失業者の再就職を支援することで、仕事を失った人の生活を守りながら新しい職へのステップアップを助けるんだ
もうちょっと詳しく
求職者支援訓練は、国の政策として2011年に始まった制度です。つまり、失業率が高い時期や、地域経済が弱い地域の人たちを支援するために作られたわけですね。企業に就職するために必要なスキルを、一から身につけることができます。訓練校は全国にあり、パソコンスキル、介護職、建設技術、プログラミング、医療事務など、様々なコースが用意されています。各訓練校では、実務経験のある講師が教えてくれるので、実践的なスキルが学べるんです。訓練中は、ハローワークの職業相談員が就職をサポートしてくれるので、勉強と就職活動を両立できるようになっています。
給付金をもらうには「訓練に合格すること」と「就職活動をしていること」の両方が条件だよ
⚠️ よくある勘違い
→ 実は、ハローワークで「訓練対象者」として認定されることが必須だからね。失業保険をもらっている人は対象外の場合が多いんだ。
→ つまり、失業保険の「その後」を支援する制度だと思えばいいんだ。
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求職者支援訓練って、どんな制度なの?
失業者を助けるための国の大事な制度
仕事を失ってしまった人、まったく働いたことがない人、また働きたいけど何のスキルもない人…そういう人たちってたくさんいますよね。でも人生の中で、誰もが一度くらい「今、仕事がない」という状況に陥る可能性があるんです。その時に生活が破綻しないようにするために、国が用意した制度が「求職者支援訓練」なんです。
日本は失業保険という制度があります。これは、会社から急に解雇されたとき、給与が入らなくなるまでの間を助けるための保険ですね。でも失業保険には期限があるんです。例えば、会社を辞めてから半年間は失業保険がもらえるけど、半年後は終わってしまう…という風に。そしたらどうするの?という人のための制度が、これなんです。
求職者支援訓練の大事なポイントは、単に失業者にお金をあげるのではなく、「仕事に必要なスキルを学びながら、生活を支援する」という点です。つまり、お金をもらって寝ているだけでなく、きちんと勉強して、次の仕事に備えることが条件になっているわけなんです。
全国どこでも利用できる
もう一つ大事なのは、この制度が全国にあるということです。大都市だけじゃなくて、田舎の方でも訓練校があるんですよ。例えば、北海道から沖縄まで、どの地域にいても利用できます。だから「地元で仕事を見つけたいけど、スキルがない」という人でも、地元にいながら訓練を受けることができるんです。
訓練校の多くは、職業能力開発校という公的な施設か、民間の訓練機関が国から委託されて運営しています。つまり、公的な機関か、国が認めた民間企業が運営しているので、変な訓練学校に引っかかる心配がないということですね。どこの訓練校に行きたいのかは、自分で選ぶことができます。
どんなコースがあるの?
基本的な事務スキルから高度な専門技術まで
求職者支援訓練のコースは、本当に幅広いです。例えば、パソコンの基本操作を学ぶコース、ワードやエクセルをマスターするコース、プログラミング言語を学ぶコース…こういった事務系のコースがあります。また、介護職員として働くための「介護職員初任者研修」みたいな実践的な技術が学べるコースもあります。
建設業界で働きたい人向けには、建設機械の操作方法や安全知識を学ぶコース。医療の現場で働きたい人向けには、医療事務の知識を学ぶコース。飲食業界なら、料理の基本スキルや衛生管理を学ぶコース。こんな風に、本当に様々な業界に対応しているんですよ。
各コースの期間も異なります。短いものは3ヶ月程度。中くらいのものは6ヶ月。長いものは1年や2年かかるコースもあります。自分の状況と目指す仕事によって、コースを選ぶことができるんです。全く初心者向けのコースもあれば、すでに基本知識がある人向けの応用的なコースもあります。
実践的スキルが学べるのが特徴
大事なのは、これらのコースが「実践的」だということです。つまり、実際の仕事で使えるスキルを教えてくれるということなんです。学校みたいに机の上だけの理論ではなくて、実習室で実際の道具や機械を使って練習するんです。
例えば、介護職の訓練なら、実際の介護施設のようなベッドで利用者の世話をする練習をします。プログラミング訓練なら、実際に使われているプログラミング言語で、実際のアプリやWebサイトを作る練習をするんです。だから、訓練を修了した時には、本当に仕事で役立つスキルが身についているわけなんです。
講師も、実務経験が長い人ばかりです。つまり、その業界で実際に働いていた人が、現場で使えるコツやテクニックを教えてくれるということなんです。教科書に書いてない「現実」を知っている人たちが教えてくれるので、就職した後に「あ、訓練と違う」みたいなギャップが少ないんですよ。
生活支援給付金って、どんな仕組み?
月額10万円が支給される
求職者支援訓練の大きなメリットが、この生活支援給付金です。訓練を受けている間、毎月約10万円がもらえるんです。これは、訓練に通っているあいだの生活費を補助するお金ですね。例えば、家賃が7万円、食費と光熱費が3万円かかるという人なら、この10万円で基本的な生活ができるわけです。
大事なのは、これは「給料」ではなく「給付金」だということです。つまり、働いてもらっているのではなく、「国が訓練を受けるあなたの生活を支援しますよ」というお金なんです。だから、税金もかかりません。返さなくていいお金です。
ただし、もらうための条件があります。まず、月に80%以上、訓練に出席していることが必須です。つまり、20日の訓練日があったら、最低でも16日は来なくちゃいけないってわけです。さぼってばかりいたら、給付金が打ち切られちゃうんです。また、訓練を受けながら、ハローワークで就職活動をしていることも条件なんです。
訓練期間中ずっともらえる
3ヶ月のコースなら3ヶ月間。6ヶ月なら6ヶ月間。2年のコースなら2年間。訓練が続いている限り、毎月この給付金がもらえるんです。だから、失業保険が終わってしまった人でも、新しいスキルを身につけるまでの生活を心配せずに済むわけなんです。
ただし、一度「認定」されてから給付金をもらい始めるまでに、ちょっと時間がかかります。ハローワークで申請してから、実際にお金がもらえるようになるまで、1ヶ月程度かかることもあります。だから、その間の生活費は自分で何とかする必要があるんです。貯金がないと大変だから、親に相談するとか、失業保険との調整をしておくとか、事前の準備が大事なんですよ。
誰が利用できるの?
失業者なら誰でも…ではなく条件がある
よく勘違いされるのが「失業したら誰でも利用できる」ということなんですけど、実際には条件があるんです。大事なのは、この制度は「失業保険の対象外の人」を助けるための制度だということです。
例えば、会社から雇用契約で雇われて、毎月給料をもらっていたのに解雇された人なら、通常は失業保険に加入しています。そういう人は、失業保険をもらうのが先になるんです。失業保険が終わってから、求職者支援訓練の対象になる可能性があります。
一方、一度も失業保険に加入したことがない人や、個人事業主だった人、パートやアルバイトで失業保険に加入していなかった人…こういう人たちが対象なんです。つまり、「働きたいけど、失業保険では助けてくれない人」を助ける制度だということですね。
ハローワークで「認定」される必要がある
まず第一歩として、ハローワークに行かなくちゃいけません。そこで、自分の状況を説明して「訓練対象者」として認定されるかどうかを判定されるんです。これを「認定」と言うんですけど、つまり「あなたはこの制度の対象者ですよ」と国に認めてもらう手続きなんです。
認定されるための条件は、細かく決まっています。例えば、失業中であること。働く意思があること。訓練を修了する可能性が高いこと。こういう条件をクリアしているかどうかを、ハローワークのスタッフが判断するんです。ここでダメだと言われたら、その時点で利用できないということになります。
認定されたら、次は訓練校を選びます。自分が受けたいコースを探して、その訓練校に申し込むんです。訓練校の方でも選考がある場合があります。特に人気のあるコースは、定員を超える申し込みがあったら、試験や面接で選別されることもあるんですよ。
メリットとデメリット、現実的なポイント
最大のメリット:新しいスキルが無料で学べる
何といっても、これが最大のメリットなんです。通常、仕事に必要なスキルを学ぶには、専門学校に行ったり、民間の教室に通ったりして、お金を払わなくちゃいけません。でも、この制度なら、完全に無料なんです。授業料、テキスト代、実習材料費…こういったものが全部国で負担してくれるわけです。
また、給付金をもらいながら学べるというのも大きいですよね。働きながら学校に通うのって、本当に大変です。でも、この制度なら、訓練に集中できるんです。朝から晩まで、しっかり訓練校に通って、実践的なスキルを身につけることができます。
さらに、ハローワークが就職をサポートしてくれるというのもメリットです。訓練を受けながら、職業相談員が「どんな仕事が向いているか」「今、企業はどんなスキルを求めているか」こういう情報を教えてくれるんです。訓練校の就職担当スタッフも、就職活動をバックアップしてくれます。
デメリット:時間がかかる、条件がある
一方、デメリットもあります。まず、訓練期間が結構長いんです。3ヶ月という短いコースもありますが、多くは6ヶ月以上かかります。2年のコースもあります。その間、新しい仕事をして給料を稼ぐことはできないわけですから、その間の機会費用というか、稼げない期間が生じるんです。
また、給付金が月10万円では足りない人も多いですよね。実際の生活費はもっとかかる人だって、たくさんいます。そういう人は、自分で何とかする必要があります。実家に帰るとか、貯金を崩すとか、パートをするとか…そういう工夫が必要になることもあるんです。
さらに、訓練を終わったからといって、必ず仕事が見つかるわけではないということです。訓練校は就職をサポートしてくれますが、最終的に採用されるかどうかは企業次第なんです。訓練を終わったのに仕事が見つからない…こういう人もいるんですよ。ただし、訓練を修了して就職が決まらない場合、給付金をさらに延長してもらえる制度もあります。
現実的なアドバイス:訓練校選びが大事
求職者支援訓練を利用して成功する人と、失敗する人の大きな違いは、訓練校選びにあるんです。評判の悪い訓練校もあれば、本当に良い訓練校もあります。大事なのは、以下のポイントをチェックすることなんです。
まず、その訓練校の修了生の就職率は何%か。就職できなかった人が何%いるのか。これを調べることが重要です。また、その訓練校がどんな企業と提携しているのか。修了生が実際にどんな企業に就職しているのか。これを知ることで、本当に実践的な訓練が行われているかどうかが判断できるんです。
さらに、訓練中の指導体制を確認することも大事です。講師の数は十分か。相談できる体制があるか。もし訓練についていけなくなった時に、サポートしてくれるのか。こういったポイントをチェックすることで、自分に合った訓練校を選ぶことができるんです。
