骨粗鬆症って何?わかりやすく解説

両親や祖父母の話で「骨がスカスカになっちゃった」「ちょっと転んだだけで骨折した」なんて聞いたことありませんか?それが骨粗鬆症という病気なんです。「そんなの大人の問題だし、自分には関係ないでしょ」って思ってるかもしれませんが、実は今から気をつけないと、40年後に大変なことになるかもしれません。この記事を読めば、骨がなぜスカスカになるのか、どうやって防ぐのかがわかるよ。

先生、「骨粗鬆症」ってなんですか?聞いたことがある気がするんですけど。

良い質問だね。骨粗鬆症というのは、つまり骨の中がスカスカになってしまう病気のことだよ。骨ってコンクリートみたいに見えるかもしれないけど、実は内側に細かい穴がいっぱい開いている構造なんだ。その穴が年々大きくなって、骨が弱くなっちゃう病気だね。
え、骨が弱くなるってことですか?ちょっと転んだだけで骨折するってやつですね。でもどうしてそんなことになるんですか?

そうだね。大きな原因は3つあるんだ。1つ目はカルシウム不足。骨はカルシウムを材料にして作られているから、カルシウムが不足すると骨が弱くなるんだ。2つ目は運動不足。骨に刺激が少ないと、骨は「あ、君が必要ないなら」って思って薄くなっちゃう。3つ目はホルモンの変化。特に女性は更年期になるとホルモンが急に減って、骨が一気にスカスカになることがあるんだよ。
そっか〜。でもそれって大人の問題じゃないですか?僕たちは関係ないですよね?

いや、実はそれが大間違いなんだ。君たちの今の過ごし方が、40年後の骨の丈夫さを決めるんだよ。人間の骨は20代が一番丈夫で、その後は毎年少しずつ弱くなっていく。だから、今のうちに丈夫な骨を作っておくことが、ものすごく大事なんだ。つまり、今からの食事と運動が、大人になってからの骨の健康を決めるということだね。
📝 3行でまとめると
  1. 骨粗鬆症は、骨の中がスカスカになって弱くなる病気で、高齢者がちょっと転んだだけで骨折するリスクが高まる
  2. カルシウム不足、運動不足、ホルモン変化が3大原因。特に女性は注意が必要
  3. 今の中学生のうちから食事と運動を気をつければ、大人になってからの骨の丈夫さが決まる
目次

もうちょっと詳しく

骨粗鬆症は、単に「骨が少し弱くなる」という程度の問題ではありません。実は、日本でも患者さんは約1,300万人もいて、特に高齢の女性に多い病気です。骨がスカスカになると、立っているだけで腰痛が出たり、くしゃみをしただけで肋骨が折れたり、転んで腰の骨を骨折すると寝たきりになってしまうケースもあります。つまり、生活の質が大きく下がってしまう危険な病気なんです。だからこそ、若いうちからの予防がものすごく大事なんだよ。

💡 ポイント
骨粗鬆症は「老人の病気」じゃなくて、今の食事と運動で予防できる病気。今からが勝負!

⚠️ よくある勘違い

❌ 「骨粗鬆症は高齢者だけの病気で、若い時は気にしなくていい」
→ 間違い。人間の骨は20代がピークで、その後は必ず減っていく。今の生活習慣が、30年後40年後の骨の健康を決めるんだよ。
⭕ 「骨粗鬆症は予防できる病気。今からカルシウムと運動が大事」
→ 正解。若いうちから丈夫な骨を作っておけば、年をとってからも骨折のリスクを大きく減らせるよ。
なるほど〜、あーそういうことか!

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骨粗鬆症ってどんな病気なの?

骨の中がスカスカになる仕組み

骨粗鬆症の「粗」は「粗い」、「鬆」は「隙間が多い」という意味なんだ。つまり、骨粗鬆症というのは、文字通り骨が粗くなって隙間が増える病気ってわけだね。

骨の構造をイメージしてもらうなら、スポンジケーキを思い出してみてください。スポンジケーキのふわふわしたところに、細かい穴がいっぱい開いていますよね。人間の骨も似たような構造で、外側は固い皮みたいな部分があって、内側はスポンジケーキみたいに穴がいっぱい開いているんです。この内側の穴の大きさと数が、骨の強さを決めるんだよ。

骨粗鬆症になると、この穴が大きくなって、数も増えてしまいます。すると、骨全体の密度が下がって、力に強くなくなっちゃうんです。見た目は同じように見えるかもしれないけど、中身はスカスカ。だから、ちょっとした衝撃で簡単に折れちゃうわけだね。」

実は、骨って生きている細胞でできていて、常に古い骨が壊されて、新しい骨が作られていくんです。つまり、骨も皮膚や髪の毛と同じように、新陳代謝しているんだよ。この「壊す」と「作る」のバランスが崩れて、「壊す」の方が多くなってしまうのが、骨粗鬆症なんです。

誰がなりやすいの?

骨粗鬆症は、特に高齢者に多い病気です。でも、年を取れば誰もがなるわけじゃなくて、なりやすい人と、なりにくい人がいるんだよ。

男性よりも女性の方が、ぐっとなりやすいんです。理由は、女性ホルモンが関係しているからです。女性ホルモン、つまりエストロゲンという女性特有のホルモンが、骨を守る大事な役割をしているんです。だから、更年期になってこのホルモンが減ると、骨が一気にスカスカになっちゃう。男性でも、この病気になることはありますが、女性の方が5倍以上なりやすいんだよ。

また、歳を取った女性だけじゃなくて、若い女性でも注意が必要なんです。特に、無理なダイエットをしていたり、運動不足だったり、偏った食事をしていたりすると、若くても骨がスカスカになることがあるんだよ。これを「若年性骨粗鬆症」と呼ぶんですが、30代や40代で診断される人も増えているんです。

どうして骨粗鬆症になっちゃうの?

カルシウム不足が一番の原因

骨粗鬆症の一番の原因は、やっぱりカルシウム不足なんです。骨の約99%はカルシウムとリンという2つのミネラルでできているんですよ。つまり、カルシウムがなかったら、骨は作られないわけなんだ。

日本人のカルシウム摂取量は、ずっと足りていないんです。目標は1日1,000mg(成人女性の場合)なのに、平均して600mgぐらいしか取れていないんだよ。これは、昔の日本人と比べると、牛乳を飲む習慣が減ったり、小魚を食べる機会が減ったりしたせいなんです。

だから、毎日の食事でカルシウムを意識的に取ることが、すごく大事なんだよ。牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、あるいは小魚、豆腐、小松菜などの野菜に、カルシウムがいっぱい含まれています。「毎日コップ1杯の牛乳を飲むだけで、だいぶ違う」と思ってもらってもいいぐらいです。

運動不足も大きな原因

骨って、使わないと薄くなるんです。これを「使用不応」というんだよ。つまり、「このおじさんは運動しないから、もうこんなに厚い骨いらないんだな」って骨が判断しちゃって、勝手に薄くなっちゃうんです。

宇宙飛行士をご存知ですか?宇宙ステーションに数ヶ月滞在する宇宙飛行士の骨は、地球に戻ってくると、ものすごく薄くなっているんです。無重力状態では、骨に刺激が全くないので、わずか数ヶ月で骨密度が大きく低下してしまうんだよ。これと同じことが、運動不足の生活でも起こるんです。

だから、骨を丈夫に保つには、運動が必須なんです。特に、ジョギング、バスケットボール、バレーボールみたいに、地面を蹴ったり、ジャンプしたりするスポーツが効果的なんだよ。これは、骨に「おい、君が必要だぞ」っていう刺激を与えるからなんです。毎日30分ぐらいの散歩でも、骨にはいい刺激になるんですよ。

ホルモン変化の影響

さっきも言いましたが、女性ホルモンが骨の健康に大きく関係しているんです。女性は、更年期(だいたい50歳前後)に、女性ホルモンが急に減ります。すると、骨を守るホルモンがなくなるから、骨が一気にスカスカになっちゃう。女性の骨密度は、40代から50代にかけて、グーっと下がるんだよ。

だから、女性は、更年期の前後で特に注意が必要なんです。骨粗鬆症の診断を受ける人の8割以上が女性で、そのうちの8割が更年期後の女性なんですよ。つまり、「女性で更年期を迎えたら、骨粗鬆症のリスクが高い」ということを覚えておいてください。

男性も、加齢に伴ってテストステロンという男性ホルモンが減ると、骨密度が低下することがあります。でも、女性ほど急激には下がらないんだよ。これが、男性より女性の方が骨粗鬆症になりやすい理由なんです。

骨粗鬆症になると、どんなことが起こるの?

骨折がすごく増える

骨粗鬆症で一番こわいのが、骨折のリスクが極めて高くなることなんです。骨がスカスカだから、ちょっとした転倒で骨が折れちゃうんだよ。

特に危ないのが、腰の骨(腰椎)と足の付け根の骨(大腿骨頸部)の骨折なんです。足の付け根の骨を骨折しちゃうと、手術が必要になることが多いし、その後、寝たきり状態になってしまうことだってあるんですよ。また、腰の骨が骨折すると、背中が曲がっちゃう「脊椎圧迫骨折」になることもあるんです。

そうなると、「ちょっと転んで骨折した」では済まなくて、その後の人生が大きく変わっちゃうんだよ。だから、骨粗鬆症は、単なる「骨が弱い」という問題じゃなくて、その後の生活の質に直結する、すごく大事な問題なんです。

背中が曲がる「猫背」になる

骨粗鬆症が進むと、腰の骨がたくさん潰れちゃう(これを「圧迫骨折」と言う。つまり、骨がスカスカだから、上からの力に耐えられず、ぺちゃんこに潰れちゃう、ということ)ことがあります。すると、背中が丸くなって、猫背のような格好になっちゃう。これを「後弯変形」というんだよ。

その結果、見た目が悪くなるだけじゃなくて、肺が圧迫されて呼吸がしずらくなったり、消化器官が圧迫されて便秘になったりするんです。つまり、見た目だけじゃなくて、体の機能全体に影響が出ちゃうわけなんだ。

骨粗鬆症を予防するには?

食事でカルシウムをしっかり取る

骨粗鬆症を予防する一番の方法は、やっぱりカルシウムをしっかり摂取することなんです。特に、中学生や高校生のような成長期に、カルシウムをたくさん取ることで、ピーク時の骨密度を高くしておくことが大事なんだよ。

カルシウムが多い食べ物は、牛乳やチーズなどの乳製品だけじゃありません。小松菜、チンゲン菜などの青い野菜、小魚(イワシやシラスみたいな、骨ごと食べる魚)、豆腐、納豆などの大豆製品にもいっぱい含まれています。

でも、ここで大事なのは、カルシウムを取るだけじゃダメだということなんです。ビタミンDっていう栄養素がないと、カルシウムは骨に吸収されないんだよ。つまり、いくらカルシウムを取っても、ビタミンDがなかったら、骨まで届かないってわけだ。ビタミンDは、魚(特にサケやマグロ)、卵黄、キノコ類に含まれています。だから、「カルシウム+ビタミンD」をセットで意識して摂取することが大事なんです。

また、カルシウムの吸収を邪魔する習慣もあります。塩分が多い食事とか、カフェイン(コーヒーに含まれている)をいっぱい取ると、カルシウムの吸収が悪くなっちゃうんだよ。だから、「カルシウムを取る」だけじゃなくて、「カルシウムの吸収を良くする」という視点も大事なんです。

毎日運動する

骨を丈夫に保つには、運動が絶対に必要なんです。特に、ジャンプしたり、走ったり、地面に力をぶつけるような運動が効果的なんだよ。

理想的なのは、週に3日以上、30分以上の運動をすることなんです。ジョギング、バスケットボール、バレーボール、テニス、なわとび、階段の上り下りなど、何でもいいんだよ。大事なのは、骨に「おい、君が必要だぞ」っていう刺激を与えることなんです。

もし、スポーツをやってない人でも、大丈夫です。毎日、30分くらい散歩するだけでも、骨にはいい影響があるんですよ。通学で歩く時に、階段を使うようにするとか、家の中で軽くジャンプするとか、そういう小さな工夫でもいいんです。大事なのは、「毎日、骨に少しでも刺激を与える習慣」なんだよ。

無理なダイエットは絶対にしない

特に女性は、無理なダイエットに気をつけてください。食べる量を極端に減らすと、当然カルシウムの摂取量も減っちゃいます。さらに、ホルモンバランスが崩れることもあるんだよ。

若い女性で「ダイエット中だから、牛乳や乳製品は取らない」って人がいますが、これは大間違いなんです。実は、カルシウムが不足している人ほど、太りやすいという研究結果もあるんですよ。つまり、骨の健康を保つことは、ダイエットのためにもなるってわけなんだ。

まとめ:今からが勝負!

骨粗鬆症は、「年寄りの病気」じゃなくて、今の君たちの生活習慣で、40年後が決まる病気なんです。だから、今からカルシウムをしっかり取って、毎日運動する習慣をつけておけば、大人になってからの健康寿命(健康に過ごせる期間)を大きく伸ばせるんだよ。

特に、成長期の中学生・高校生が取るカルシウムは、人生で一番大事な時期なんです。この時期に丈夫な骨を作っておけば、たとえ年をとってから骨が少しずつ減っても、十分な強さを保つことができるんですよ。

だから、「牛乳を飲む」「毎日30分は体を動かす」「偏った食事をしない」この3つを、今からぜひ心がけてみてください。あなたの40年後の体は、今のあなたの選択で決まるんだよ!

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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