診療報酬って何?わかりやすく解説

医者にかかるときに「保険証を出してください」と言われるよね。そのときに使われているお金の仕組みが「診療報酬」なんだよ。あなたが病院に払う医療費はどうやって決まっているのか、医者はどうやってお給料をもらっているのか、そんなことがこの記事でわかるよ。

診療報酬って何ですか?

いい質問だね。診療報酬とは、つまり「医者が患者さんを診察・治療したときに、健康保険けんこうほけんから支払われるお金」のことなんだよ。
健康保険けんこうほけんから?私たちが払ったお金じゃなくて?

そう、君たちが毎月給料から引かれている健康保険料けんこうほけんりょうと、国の税金が合わさってできた基金から支払われるんだ。だからみんなで支え合う仕組みになっているんだよ。
でも、同じ病気でも人によって払う金額が違うことありますよね。

良い気づきだ。診療報酬は「点数制」で決められているんだ。つまり、診察1回は◎点、レントゲン1回は◎点、という感じで細かく決められていて、それを足し合わせて金額が決まるんだよ。
へえ、そんなに細かく決まっているんですね。

そうなんだ。これを「診療報酬点数表」と言う、厚生労働省が決めた「医療のメニュー表」だと思えばいいよ。
📝 3行でまとめると
  1. 診療報酬とは 医者が患者さんを診療したときに保険から支払われるお金 で、毎月の給料から引かれている健康保険料けんこうほけんりょうが使われています。
  2. 診療報酬は 点数制 で決められていて、つまり診察や検査などの項目ごとに点数が決まっていて、それを足し合わせることで医療費の金額が決まります。
  3. 医療費の無駄を減らしつつ、患者さんが安く医療を受けられるように工夫された みんなで支え合う仕組み なんだよ。
目次

もうちょっと詳しく

診療報酬がなぜこんなに複雑な仕組みになっているかというと、医療費を適切にコントロールするためなんだよ。もし医者が好きなだけ高い医療をすすめたり、患者さんが必要ない治療をいっぱい受けたりしたら、保険制度が成り立たなくなるからね。だから厳密に「この診療には○円」と決めることで、みんなで使える医療費の予算を守っているんだ。それに、同じ治療なら全国どこの病院でも同じ値段になるから、患者さんも安心して医療を受けられるんだよ。

💡 ポイント
診療報酬は「患者さんの負担を減らすため」であり、同時に「医療費の無駄をなくすため」の両方の目的で存在しているんだよ。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「医者の給料は診療報酬がそのまま給料になる」
→ 医者の給料は診療報酬の中から支払われるけど、病院の経営費や看護師さんの給料、薬や医療器具の費用もそこから出ているんだ。診療報酬の全部が医者のポケットに入るわけじゃないんだよ。
⭕ 「診療報酬は医療全体を支える仕組みの一部」
→ 診療報酬から医者の給料も、看護師の給料も、医療器具の購入費も、全部が支払われる。つまり医療を成り立たせるための大事なお金の流れなんだ。
なるほど〜、あーそういうことか!

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診療報酬とは何か——医療を支えるお金の流れ

まず基本から説明するよ。診療報酬というのは、つまり「医者が患者さんの病気を診たり治したりしたときに、その見返りとしてもらえるお金」のことなんだ。友達が「この前の風邪で病院行ったら3000円かかった」って言うでしょ。その3000円の中には、医者のお給料もあれば、看護師さんのお給料も、使った薬代も、病院の建物の維持費も、全部が含まれているんだよ。

ここで大事なのが、そのお金の出どころなんだ。患者さんが全部自分で払うわけじゃなくて、みんなが毎月給料から引かれている「健康保険料けんこうほけんりょう」が使われているんだよ。つまり、あなたのお父さんやお母さんが毎月会社の給料から引かれている健康保険料けんこうほけんりょうが、あなたが病院に行ったときに使われたり、おじいちゃんやおばあちゃんが病院に行ったときに使われたりするわけだ。みんなでお金を出し合って、誰かが病気になったときに助ける、そういう「共助」の仕組みなんだね。

ただし、ここで問題が出てくるんだ。もしも医者が「とりあえずこの検査もやっときましょう」って次々と検査をすすめたり、患者さんも「もしかして怖いし、念のため色々検査したい」って要望したりしたら、医療費がどんどん増えちゃうよね。保険制度が使うお金には限度があるから、その流れのままだと制度そのものが壊れてしまうんだ。そこで国が「ここまでなら良い、ここからは診療報酬を出さない」という線引きをして、医療費をコントロールしているんだよ。それが「診療報酬」という仕組みなんだ。

診療報酬はどうやって決まるの?

診療報酬は「厚生労働省」という国の機関が決めるんだ。つまり政府だね。2年に1回、新しい診療報酬が決められるんだよ。「今年から、風邪の診察は何点にしよう」「注射は何点にしよう」「レントゲン撮影は何点にしよう」という感じで、医療行為のすべてに点数がつけられるんだ。1点は10円なので、「診察30点」だったら「診察300円」ということになるよ。

この点数がどうやって決められるかというと、医者の団体、患者さんの団体、保険を払ってる人たちの団体、厚労省など、いろんな立場の人が集まって話し合うんだ。医者側は「もっと点数を上げてくれ」と言うし、保険を払う側は「もっと安くしてくれ」と言う。その綱引きの結果、バランスの取れた点数が決まるというわけなんだよ。

点数制——医療のメニュー表の仕組み

診療報酬の一番大事な特徴が「点数制」なんだ。これは、つまり「医療行為をすべてメニュー化して、それぞれに点数(値段)をつけた表」のことだよ。レストランのメニューを想像してみてほしい。ハンバーグは1500円、カレーは1200円、サラダは500円、という感じでメニューに値段がついてるよね。診療報酬も同じで、「初診の診察は272点」「再診は70点」「血液検査は144点」「レントゲン撮影は150点」という感じで、細かく決められているんだ。

この表のことを「診療報酬点数表」と言うんだよ。かなり分厚い冊子で、全部合わせると数千ページある。医者や看護師さんは、この表を見ながら「患者さんの症状には、どの診療をどのくらいやったか」を確認して、点数を計算していくんだ。それで、患者さんが払う金額が決まるというわけなんだね。

同じ病気なのに、なぜ値段が違うの?

「前に風邪で病院に行ったときは3000円だったのに、今回は4500円だった」ということ、ありますよね。これは患者さんによって受けた診療が違うからなんだ。例えば前回は「診察して、風邪の薬をもらった」だけだったとしよう。でも今回は「診察して、咳がひどいから胸部レントゲンも撮りました。念のため血液検査もしました。ステロイドの強めの薬も処方しました」ということになれば、点数が増えるから値段も高くなるんだよ。診療内容が違えば、当然の話だね。

ここで気をつけてほしいのが、全国どこの病院でも「初診は272点」と決まっているということなんだ。つまり、東京の大病院でも、田舎の小さなクリニックでも、初診は同じ値段ということだ。これがすごく大事な仕組みで、患者さんは「どこの病院に行っても値段が同じだから安心だ」と思えるし、病院側も「値段で競争するんじゃなくて、医療の質で競争しよう」と考えることができるんだよ。

診療報酬が決められる流れ——2年に1回の『値段改定』

さっき「診療報酬は2年に1回決められる」って言ったけど、具体的にはどんな流れで決まるんだろう?それを説明するよ。診療報酬は、社会や医療状況が変わったときに見直されるんだ。例えば「新しい治療法が開発された。これにはいくら点数をつけよう?」とか、「医療費が使いすぎになってるから、ちょっと点数を下げよう」とか、そういう判断が必要になるからね。

決め方としては、厚労省が中心になって、「社会保障審議会」という、医者、患者代表、会社員、経営者など、いろんな立場の人が入った会議を開くんだ。ここで、医者側からは「もっと診療報酬を上げてくれないと、若い医者がどんどん減ってしまう」という主張が出るし、一方で会社員側からは「保険料をこれ以上上げられない。もっと医療費の無駄を減らしてくれ」という主張が出るんだよ。その綱引きの中で、バランスの取れた点数が決まるわけだ。

実は病院の経営も大変なんだ

診療報酬の制度があるおかげで、患者さんは安く医療を受けられるんだ。でも、その分、病院の経営は結構厳しいんだよ。例えば「初診272点」と決まってるから、月100人の患者さんが初診で来ても、病院がもらえるお金は「272×100人=27,200点」つまり272万円に固定されちゃうんだ。その272万円から、医者のお給料、看護師さんのお給料、薬代、医療器具代、建物の家賃、電気代、すべてを支払わなくちゃいけないんだよ。結構大変だね。

だから病院によっては「患者さんをいっぱい診ることで、たくさん稼ごう」と考える病院もあるし、「患者さんを厳選して、1人1人に丁寧な医療をしよう」と考える病院もあるんだ。診療報酬の制度は、医者や患者さんだけじゃなくて、病院の経営姿勢にも大きく影響しているんだよ。

診療報酬が医療現場に与える影響——良い面と課題

診療報酬という仕組みは、医療を支える大事な制度だけど、良い面もあれば課題もあるんだ。まず良い面から考えてみようよ。患者さんは、全国どこでも同じ値段で医療を受けられるから安心だ。それにお医者さんも「患者さんをできるだけ多く診るには、どうしたらいいだろう」と考えるから、効率的な診療を工夫するんだよ。それが医療全体の質を上げることにもつながっているんだ。

一方で、課題もあるんだ。例えば「採算が取れないから、この治療は病院では提供したくない」という医者の気持ちが出てくる場合があるんだ。また、「この検査は診療報酬が高いから、ついついすすめてしまう」という悪い医者も出てくるかもしれない。診療報酬がいくら高いか低いかで、医者の判断が影響されることもあるんだよ。

地域によって医療サービスの差が出ることも

診療報酬が全国統一だから、診療報酬だけを見ると、どこの地域でも同じはずだ。でも、実際には東京や大阪などの大都市と、田舎では医療サービスに差が出ちゃうんだよ。なぜかというと、採算が取りやすい都市には病院がいっぱいあるから、医者も集中するんだ。一方で、採算が取りにくい地方では、病院が少なくなってしまうんだよ。診療報酬という均一な仕組みがあっても、医者や患者さんの動きまでは完全にコントロールできないんだね。

そこで国も工夫をしていて、「へき地(遠く離れた地域)での診療に、加算をつける」という対策をしているんだ。つまり「採算が取りにくい地方でも、病院が経営できるように、少し多めの診療報酬をつけよう」という考え方だよ。

自分たちの生活と診療報酬のつながり

ここまで読んで、「診療報酬って難しい制度だな」と思うかもしれない。でも実は、このシステムが私たちの日常生活と密接に関わっているんだ。あなたが風邪で病院に行くとき、親が会社から引かれる「健康保険料けんこうほけんりょう」が使われているんだよ。その金額は診療報酬の額で左右されるんだ。つまり、診療報酬が高く設定されれば、保険料も上がる可能性があるし、低く設定されれば、保険料の上昇を抑えることができるんだ。

また、医者の給料も診療報酬で決まってくる。診療報酬が低すぎると、医者の給料が下がって、若い医者がもっと儲かる職業を選んでしまうかもしれない。そうなると、将来の医者不足につながっちゃうんだよ。一方で診療報酬が高すぎると、医療費が増えて、みんなが払う保険料が上がってしまう。だから、この「バランス」が本当に大事なんだ。

将来、あなたたちが医療制度を支える世代になるとき

今あなたたちは学生だから、そこまで意識することはないかもしれない。でも社会に出てお給料をもらうようになったら、毎月の健康保険料けんこうほけんりょうを払うようになるんだよ。そのとき「あ、この保険料って、自分が使う医療のためだけじゃなくて、病気の人や、おじいちゃんおばあちゃんの医療も支えてるんだ」って感じるようになると思う。そしてそのお金がどうやって医者に払われているのか、そのルールが「診療報酬」なんだ。

将来あなたたちが親になったとき、子どもが病院に行く。そのとき「この医療費の仕組み、ちゃんと理解しておいてよかった」と思うかもしれないよ。医療は誰もが必要とするものだから、その仕組みを理解することは、社会人として大事なスキルなんだ。診療報酬という、一見難しく見える仕組みも、実は私たちみんなの生活と直結しているんだよ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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