スマートフォンを使いすぎて、夜になるとバッテリーが0%になっちゃう…そんなことありませんか?あるいは、ゲーム機や懐中電灯の電池が急に動かなくなったり、「あれ、さっきまで動いてたのに」って経験もあるはず。毎日のように使っているバッテリーだけど、実はどういう仕組みで動いているのか、なぜ劣化するのか、意外とわかっていないですよね。そこでこの記事では、バッテリーが「電気を生み出す仕組み」から「環境への影響」まで、わかりやすく説明していきます。読み終わったら、あなたのスマートフォンを見る目が変わっちゃうかも!
- バッテリーは化学反応で電気を作る装置で、電池とほぼ同じ意味だよ。
- スマートフォンの中で充放電を繰り返すたびに、内部の化学物質が少しずつ変わっていく。
- その結果、時間とともにバッテリーが劣化して、充電の持ちが悪くなっていく。
もうちょっと詳しく
バッテリーの中には、「正極」と「負極」という2つの場所があります。つまり、電気がプラスの方とマイナスの方ですね。その間に化学物質(電解質)があって、化学反応が起きるたびに電子が流れ動きます。充電するときは外から電気を入れて、その化学物質の状態を「前の状態」に戻す。だから何度も繰り返し使えるわけです。でも、その過程で微妙に化学物質が変性したり、不純物が溜まったり、電極の構造が壊れたりすることで、だんだん効率が悪くなっていく。これが「劣化」と呼ばれる現象です。
バッテリーは「ガソリンスタンド」みたいなもの。何度もガソリンを入れ直せるけど、使い続けるとポンプが古くなっていくイメージですね。
⚠️ よくある勘違い
→ これは古い世代の電池の話。今のリチウムイオン電池は、むしろ頻繁に小分けで充電する方が長持ちします。完全に0%にして充電する方が、逆にバッテリーに負担がかかるんです。
→ これが正解。バッテリーへのストレスが最小限に済むので、劣化が遅くなります。それに、いつもフル充電を狙う必要もないし、毎日の使い勝手も良くなりますよ。
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バッテリーの基本「化学反応で電気を作る仕組み」
バッテリーが電気を生み出す秘密は、化学反応にあります。中学の理科で習う化学反応って聞くと難しく聞こえるかもしれませんが、実はとってもシンプルな考え方なんですよ。
バッテリーの中を想像してみてください。2つの金属(正極と負極と呼ぶ)があって、その間に化学物質が詰まっています。この化学物質が反応するときに、電子という小さな粒子が動きます。つまり、化学物質が「変身」するときのエネルギーを電気として取り出しているわけですね。
わかりやすく例えるなら、ケミカルライト(あの光る棒)みたいなもの。ケミカルライトは、2つの液体を混ぜると化学反応が起きて、光が出ますよね。バッテリーも同じで、中身の物質が反応することで電気が生まれるんです。違うのは、光じゃなくて電気として取り出されるってことだけ。
スマートフォンのバッテリーは「リチウムイオン電池」という種類で、リチウムという金属の化合物を使っています。このリチウムイオンが、正極から負極へと移動するときに電子が流れて、それが電気になるってわけ。充電するときは、その流れを逆にして、リチウムイオンをもう一度元の位置に戻す。だから何度も繰り返し使えるんですね。
ここで大事なのは「化学反応は何度でも起きる」ってことと「でも毎回の反応で物質はちょっと傷む」ってこと。新しいうちは傷みが少ないから、反応も元気よく起こります。でも繰り返していくと、物質が疲れてきて、反応の勢いが落ちていく。これが劣化の仕組みです。だからバッテリーには寿命があるんですね。
「正極」と「負極」が大事な理由
バッテリーの中で電気が生まれるのは、この2つの極があるからこそ。正極と負極は反対の性質を持っていて、その違いが「電子を動かしたい」という力を生み出します。
イメージとしては、磁石の「N極」と「S極」みたいな感じ。反対の性質だからこそ、何かが引き付けられたり、反発したりするエネルギーが生まれるわけですね。バッテリーの場合も、この「反対の力」が化学物質の変化を起こして、その中でリチウムイオンが動く。その動きが電気の流れになるということです。
充電と放電について
バッテリーの「充電」と「放電」というのは、その化学反応の向きのことです。放電というのは、バッテリーがスマートフォンに電気を送り出すときの状態。正極にいたリチウムイオンが負極の方へ移動して、途中で電気として取り出される。つまり、化学反応が「進む」方向ですね。
一方、充電というのは、その逆。外から電気を入れることで、負極にいるリチウムイオンをもう一度正極に戻す。化学反応を「逆回し」にしているわけです。この逆回しができるからこそ、何度も繰り返し使えるバッテリーが実現できた。使い捨ての電池は、この逆回しができないから、一度使ったら終わりってわけですね。
バッテリーが劣化する理由「何度も繰り返すと壊れる」
バッテリーの劣化というのは、避けられない宿命です。新しいスマートフォンは充電の持ちがいいのに、1年経つと同じ使い方をしていても、朝充電しても夜には電池切れになる…そんな経験ありますよね。
その理由は、バッテリーの内部で何度も何度も化学反応が繰り返されるうちに、その反応を起こしている物質が変質してしまうからです。イメージとしては、何度も折り曲げると布が傷むみたいな感じ。最初はピンピンの布も、毎日折り曲げてると生地が弱くなっていきますよね。バッテリーの中の化学物質も、毎日の充放電を繰り返すたびに、少しずつ傷んでいくんです。
具体的には、こんなことが起きています。バッテリーの内部には、化学物質が層状に積み重なっているのですが、充放電を繰り返すたびに、その層の構造が壊れていく。あるいは、正極と負極の表面に不純物が溜まっていく。さらには、バッテリー内の化学物質が変性して、元々の反応が起こりにくくなっていく。これらが組み合わさることで、だんだんと化学反応の「勢い」が弱くなっていくんですね。
温度が劣化を加速させる
バッテリーの劣化は、温度に大きく影響されます。化学反応というのは、温度が高いほど激しく起こります。つまり、バッテリーが熱い状態だと、化学反応も激しく進むから、物質の傷みも大きくなるわけですね。
だから、スマートフォンが熱くなった状態で使い続けたり、充電しながらゲームをプレイしたりすると、バッテリーが早く劣化する。逆に、涼しい環境でバッテリーを保管すると、劣化が遅くなります。バッテリーを長持ちさせたいなら、できるだけ高温になるのを避けることが大事なんですね。
充放電の深さも関係している
バッテリーを完全に0%になるまで使い切って、それからフル充電まで充電する。この「深い充放電」を何度も繰り返すと、劣化が早くなります。これを「サイクル劣化」と呼ぶんですね。つまり、1回の充放電サイクル(0%→100%)ごとに、バッテリーが傷むということです。
だから、毎日完全に使い切ってから充電する習慣があると、バッテリーはどんどん劣化していく。逆に、20%から80%の間で少しずつ充電する習慣をつけると、同じ量の電気を使っていても、バッテリーへの負担が減って、劣化が遅くなります。つまり、「小分けで何度も充放電する」方が、「ドカンと一気に充放電する」より、長期的には優しいということですね。
バッテリーの種類と違い「何が一番優れてるの?」
実は、バッテリーにはいろいろな種類があります。スマートフォンに使われているリチウムイオン電池は、現代で最も優れたバッテリーの一つですが、それ以外にも種類があるんですよ。
一番古くからある電池は、「乾電池」ですね。懐中電灯やリモコンに使われている、あの単3電池とか単4電池です。これは使い捨てで、化学反応が進むと役に立たなくなるタイプ。昔はこれしかなかったから、使い終わったら捨てるしかなかったわけです。
次に出たのが「ニッケル・カドミウム電池」や「ニッケル・水素電池」。これらは充電できるタイプですが、完全に使い切ってから充電しないと「メモリー効果」という現象が起きて、容量が減るという弱点がありました。昔のゲーム機とか、初期のデジカメはこれを使ってました。
そして今、一番使われているのが「リチウムイオン電池」です。これはスマートフォン、ノートパソコン、タブレット、ワイヤレスイヤホンなど、ほぼすべてのポータブルデバイスに使われています。特徴は、容量が大きい(つまり、いっぱい電気が詰まってる)、劣化が遅い、メモリー効果がない、という3つのメリット。だから現代のバッテリーといえば、リチウムイオン電池が主流なんですね。
次世代バッテリーの研究
でも研究者たちは、さらに優れたバッテリーを開発しようとしています。「全固体電池」や「リチウム硫黄電池」など、次世代のバッテリーの研究が進んでるんですよ。これらは、リチウムイオン電池よりもさらに容量が大きくて、劣化が遅くて、充電時間が短いという理想のバッテリーに近づいてるとのこと。
ただし、研究段階ってやつは、安全性や製造コストなど、まだ実用化には課題があるんです。だから近い将来、スマートフォンのバッテリーが今より劇的に良くなる可能性も十分あるってわけですね。
バッテリーと環境「使い終わったバッテリーはどうなるの?」
バッテリーを使い続けていると、いつかは寿命を迎えます。スマートフォンのバッテリーなら、1年から2年で交換が必要になることもあります。でも、使い終わったバッテリーって、その後どうなると思いますか?普通にゴミとして捨ててもいいのか、それとも特別な処理が必要なのか。実は、バッテリーの処理ってすごく大事なんですよ。
バッテリーの中には、リチウムという貴重な金属が含まれています。つまり、限られた資源が詰まってるってわけ。それに、バッテリーを普通のゴミとして捨てると、埋め立て地で環境汚染を起こしたり、火災の原因になったりする危険もあります。だから、使い終わったバッテリーは「リサイクル」に出すことが大事なんですね。
バッテリーのリサイクル
バッテリーのリサイクルというのは、使い終わったバッテリーから有用な金属や物質を取り出して、また新しいバッテリーの材料として使う、ということです。リチウム、コバルト、ニッケルといった貴重な金属を回収することで、新しいバッテリーの製造に必要な資源を節約できるわけですね。
多くのスマートフォンのメーカーは、ユーザーが古いバッテリーを返却できるプログラムを用意しています。あるいは、大型電器店でバッテリーの回収ボックスを置いてたりします。そういったところに持って行くと、バッテリーが適切にリサイクルされるんです。
バッテリーの長持ちが環境保全につながる
実は、バッテリーを長持ちさせることって、環境保全の観点からも大事なんですよ。バッテリーを長く使い続けられれば、その分、新しいバッテリーの製造に使う資源や電力が減ります。つまり、バッテリーの劣化を遅くするような使い方をすることが、間接的に地球環境を守ることにつながるわけですね。
だから、前の章で説明した「こまめに充電する」「高温を避ける」「完全に使い切らない」といった使い方は、単にあなたのスマートフォンを長持ちさせるだけじゃなくて、実は地球のためにもなってるってわけ。小さなことだけど、毎日の積み重ねって、実は大きな力になるんですね。
バッテリーを長持ちさせるコツ「実際、何をすればいい?」
では、実際のところ、バッテリーを長く使い続けるために、何をすればいいのか。これまでの説明をまとめて、実践的なアドバイスをしていきますね。
①こまめに充電する、でも完全に使い切らない
バッテリーへのストレスが最小限になるのは、20%から80%の間で充電するパターン。つまり、スマートフォンの電池が20%になったくらいで充電を始めて、80%になったら充電をやめるってわけです。100%までフルに充電しないのがポイント。「え、そんなことで大丈夫?」って思うかもしれませんが、実は、フル充電されたバッテリーは、その状態が続くと傷むんです。だから、少し控えめに充電する方が、長期的には得なんですね。
②熱を避ける
バッテリーが熱くなると、化学反応が激しくなって、劣化が加速します。だから、夏場の車の中に放置したり、充電しながらゲームをプレイしたり、厚いカバーをして熱がこもるようにするのは避けた方がいい。特に、充電中は発熱しやすいから、できるだけ涼しい環境で充電するのがコツです。
③長期間使わないときは、50%くらいで保管する
もし、スマートフォンを数ヶ月間使わないなんてことになったら、バッテリーを完全に使い切った状態や、フル充電の状態で保管するのは避けましょう。50%くらいの充電状態で保管するのが、バッテリーにとって一番優しいとされています。
④バッテリー交換が必要になったら、正規の店で
最後に、バッテリーの交換が必要になったときは、必ず正規の販売店や修理店でやってもらいましょう。安い互換バッテリーを使うと、品質が落ちたり、安全性に問題があったりすることもあります。ケチらずに、純正のバッテリー交換をすることが、長期的には結果として安いんですね。
