自動車の事故というと、ケガをした人がいる大変な状況を想像するかもしれない。でも世の中の事故の多くは、人にはケガがなくて、クルマとか物だけが壊れるケースなんだよ。そういう事故のことを「物損事故」って呼ぶんだけど、実は保険の手続きとか責任の話が結構複雑で、知らないと損することもあるんだ。この記事を読めば、物損事故が何か、起きたときはどうすればいいのか、ぜんぶわかるようになるよ。
- 物損事故とは 人がケガしない 交通事故で、モノだけが壊れた状態
- 人身事故と違って 刑事責任がない けれど、民事責任(修理代など)は発生する
- 修理代が莫大になることもあり けっこう大変 な事故に分類される
もうちょっと詳しく
物損事故が「軽い」と思われる理由は、警察が刑事事件として動かないからなんだ。つまり、物損事故では逮捕や裁判といった刑事手続きが原則として行われないということだよ。だから多くの人は「物損事故なら大した問題じゃない」と勘違いしてしまう。でも実際には、修理代の請求、保険会社との交渉、相手との示談交渉といった「民事」の責任がずっと残るんだ。むしろ、人身事故より話が長く続くこともあるんだよ。また、物損事故でも危険運転があれば特別な処罰が加えられることもあるし、ひき逃げは重大な犯罪になる。だから「物損=軽い」という思い込みは危ないんだ。
物損事故は法律上の処罰は軽いけど、金銭トラブルは結構ヘビーだよ
⚠️ よくある勘違い
→ 物損事故でも、ちゃんと警察に届ける義務があるんだ。届けないと保険が使えなくなることもあるから注意が必要だよ。
→ 物損か人身かに関わらず、交通事故が起きたら警察に通報することが法律で定められているんだ。これを忘れると後が大変になるんだよ。
[toc]
物損事故ってそもそも何?
物損事故の基本的な定義
物損事故というのは、交通事故のうち、人間がケガをしていない状態を指すんだ。つまり、クルマ同士が衝突したときに、乗っている人は無傷だけど、車体が傷ついたとか、フロントガラスが割れたとか、そういう状況のことだよ。
例えば、朝の通勤ラッシュで駐車場でバックしているときに、ちょっと隣のクルマにぶつかっちゃったけど、双方とも誰もケガしなかったとしようか。このような場合が物損事故なんだ。また、クルマが白線を越えて看板に激突した場合でも、人がケガしなければ物損事故だよ。
重要なのは「人間に対する危害がゼロ」という点なんだ。たとえば、クルマが電柱に衝突してドライバーがちょっと首が痛いと言ったら、それはもう物損事故じゃなくて人身事故に分類されちゃうんだよ。ほんのちょっとのケガでも、医学的に確認されたら人身事故になるんだ。
また、誤解しやすいんだけど、物損事故は「事故の規模が小さい」ということではないんだ。ビル壁にクルマが激突して修理代が300万円かかるような大事故でも、人がケガしなければ物損事故なんだよ。だから「物損=ちょっとした事故」と思わないことが大事なんだ。
人身事故との違い
交通事故は大きく分けると、物損事故と人身事故の2種類あるんだ。人身事故というのは、事故によって人間がケガをしたり、亡くなったりした事故のことだよ。つまり、事故の衝撃で体を打ったり、骨が折れたり、最悪の場合は生命が失われる事故のことなんだ。
人身事故と物損事故の最大の違いは、警察が動く度合いなんだ。人身事故の場合、警察は事故現場で事件捜査をするんだよ。被害者の調書を取ったり、加害者が前方不注意だったのか速度超過だったのか、きちんと調査するんだ。そして、その結果によっては、加害者に刑事責任(国の法律違反として問われる責任のこと)が発生するんだ。つまり、罰金を払わされたり、運転免許が没収されたり、最悪の場合は懲役になることもあるんだよ。
一方、物損事故の場合、警察の動き方は淡白なんだ。物損事故では原則として刑事捜査が行われないから、警察は「事故がありました」という報告書を作るだけなんだよ。だから加害者に刑事責任は問われないんだ。
でも、ここで勘違いしちゃいけないのは、物損事故だからって「責任がない」わけじゃないってことなんだ。むしろ、修理代とかの金銭問題で、加害者と被害者の間で長い交渉が続くんだよ。保険会社も絡んでくるし、示談交渉(つまり、裁判を起こさずに両者で話し合いをつけることのこと)もあるんだ。
物損事故が起きたときの対応
現場での対応
物損事故が起きたとき、一番大事なのは「落ち着く」ことなんだ。動揺してて、後の対応がめちゃくちゃになっちゃう人も多いからね。まず、安全な場所に移動することが最初のステップだよ。もし走行中の事故なら、ハザードランプをつけて、路肩に寄せるんだ。そして、他のクルマが突っ込んでこないように注意するんだよ。
次に、絶対に忘れちゃいけないのが「警察への通報」だんだ。物損事故だからって警察を呼ばない人がいるけど、これは大間違いなんだ。交通事故が起きたら、人身か物損かに関わらず、警察に届けることが法律で定められているんだよ。警察に届けないと、保険会社が対応してくれなくなることもあるんだ。だから「ちょっとした事故だし」って思わずに、絶対に警察を呼ぼう。
警察が来たら、事故の状況を正直に説明するんだ。「どっちが悪いのか」みたいなことは言わなくていいんだよ。ただ、事実を伝えるだけなんだ。例えば「赤信号で交差点に進入して、青信号で横断していたクルマと衝突した」みたいな感じでね。警察は事故報告書を作るから、その内容は後で保険会社に提出することになるんだ。
そして、相手の情報をちゃんと控えておくんだ。名前、住所、電話番号、クルマのナンバープレート、保険会社の名前などだよ。また、できれば現場の写真も撮っておくといいんだ。事故直後の位置関係とか、損傷状況をスマホで撮っておくと、後の交渉で役に立つんだよ。
保険会社への連絡
警察への通報が終わったら、次に自分が入っている保険会社に連絡するんだ。通常、自動車保険の証券には「事故が起きたときはこの番号に電話してください」って書いてあるんだよ。物損事故でも、保険会社には必ず連絡する習慣をつけようね。
保険会社に連絡すると、担当者が決まるんだ。その担当者が、相手方との交渉や、修理業者の手配、修理代の見積もりなんかを進めてくれるんだよ。自分で相手と交渉する必要がないから、すごく楽なんだ。
ただし、保険会社も完全に味方になってくれるわけじゃないんだ。例えば、自分が完全に悪い場合は、自分が負担する修理代が増えることもあるんだよ。保険って「相手方への賠償」が基本だから、自分のクルマの修理代がぜんぶ出るわけじゃないんだ。だから、自分がどれくらい負担するのか、しっかり確認することが大事なんだよ。
示談交渉
物損事故が起きると、加害者と被害者の間で「示談」をすることになるんだ。示談というのは、裁判を起こさずに、当事者同士(または保険会社を通じて)話し合いをつけることのことだよ。つまり、「クルマの修理代は幾らで」「あなたが払ってね」みたいな合意をするわけなんだ。
多くの場合、相手の保険会社が修理代を払うことになるんだ。でも、どちらが事故の責任を持つのかで、支払う金額が大きく変わるんだよ。例えば、自分が赤信号で進入して相手とぶつかったなら、自分の責任が大きいから、自分が持つべき修理代が増えちゃうんだ。このことを「過失割合」(つまり、どちらがどれくらい悪いのかという割合のこと)と呼ぶんだ。
示談交渉って意外と長いんだ。修理に出して、修理が終わって、修理代の請求が来て、保険会社と相手方が話し合いをして、やっと決着がつくんだよ。下手すると数ヶ月かかることもあるんだ。だから、焦らずに、保険会社の指示に従うことが大事なんだよ。
物損事故と保険
保険の種類と補償
自動車保険って、実は色々な種類があるんだ。その中で、物損事故で使える主な保険は「対物賠償保険」「車両保険」の2つだよ。
対物賠償保険というのは、自分が事故を起こして、相手のクルマとか物を壊してしまった場合に、その修理代を支払ってくれる保険なんだ。つまり、自分が被害を与えた方の保険だね。この保険は「相手方への責任」を果たすためのものだから、相手がいない事故(例えば、自分がビル壁にぶつかった)では使えないんだ。
車両保険というのは、自分のクルマが壊れたときに、その修理代を支払ってくれる保険なんだ。つまり、自分のクルマへの保険だね。この保険は、自分に責任がない事故でも使えるんだよ。例えば、駐車しているときに他人のクルマに当てられて、自分のクルマが傷ついたような場合でもね。
ただ、車両保険には「免責金額」(つまり、自分で負担しなきゃいけない金額のこと)が設定されていることが多いんだ。例えば、免責金額が5万円なら、修理代が50万円かかった場合、保険は45万円しか払ってくれなくて、残りの5万円は自分が払わなきゃいけないんだよ。だから、保険に入ってても、完全に安心なわけじゃないんだ。
保険を使うときの注意点
物損事故で保険を使うときに気をつけないといけないのが、「保険等級」という制度だんだ。保険等級というのは、事故の回数によって、保険料が変わるという制度のことなんだ。
例えば、事故を起こして保険を使うと、翌年の保険料が上がっちゃうんだ。これを「等級が下がる」と言うんだよ。等級が下がると、保険料が数万円から数十万円上がることもあるんだ。だから、「ちょっとした修理代なら保険を使わずに自分で払った方が安い」という判断をする人もいるんだよ。
ただし、修理代が大きい場合は、保険を使った方がお得な場合もあるんだ。保険料の値上げ分と修理代を比較して、どちらが得かを判断する必要があるんだよ。だから、物損事故が起きたら、すぐに保険会社に連絡して、「保険を使った場合と使わなかった場合でどれくらい変わるのか」を聞くといいんだ。
物損事故と法律的責任
民事責任と過失割合
物損事故では、刑事責任(警察が罰を与える責任のこと)は問われないけど、民事責任(お金の損害を賠償する責任のこと)は問われるんだ。つまり、「君がクルマを壊したんだから、修理代を払いなさい」という責任が発生するんだよ。
この責任がどの程度あるのかを決めるのが「過失割合」なんだ。例えば、自分が赤信号で進入して、相手が青信号で横断していた場合、自分の過失が100%で相手の過失が0%みたいな感じだね。この場合、自分が相手の修理代をぜんぶ払わなきゃいけないんだ。
でも、多くの事故は両者に過失があるんだ。例えば、相手は青信号で横断していたけど、スピード超過だったみたいな場合だね。こういった場合は、「自分の過失が80%で相手の過失が20%」みたいな感じで決まるんだ。この場合、相手の修理代100万円のうち、自分は80万円だけ払えばいいってことになるんだよ。残りの20万円は相手が自分の保険で出すんだ。
過失割合は、警察の報告書、目撃者の証言、クルマの損傷状況などをもとに、保険会社が判断するんだ。判断に不満なら、示談交渉で「いや、俺の過失はそんなに大きくない」って主張することもできるんだよ。でも、ほとんどの場合は、保険会社の判断に従うことになるんだ。
ひき逃げと物損事故
物損事故の中で、特に重大な犯罪になるのが「ひき逃げ」なんだ。ひき逃げというのは、交通事故を起こして、警察に届けずに逃げてしまうことなんだよ。これは人身事故だけじゃなくて、物損事故でも罪になるんだ。
ひき逃げの罰則は重いんだ。懲役刑や罰金刑が科されるし、運転免許も没収されるんだよ。だから「ちょっとした物損事故だし、警察に届けなくていいや」なんて思っちゃいけないんだ。
物損事故で少しでも心当たりがあれば、その場で警察に届けることが大事なんだ。例えば、駐車場でバックして、隣のクルマに当てちゃったけど、所有者が来ていなかったとしようか。この場合でも、警察に届けるか、連絡先を書いた紙を置いておくかして、逃げちゃいけないんだよ。逃げたら、後で「ひき逃げ罪」として起訴されることもあるんだ。
物損事故を起こさないための心構え
安全運転の重要性
物損事故は「起きてしまったから仕方ない」じゃなくて、事前に防ぐことができるんだ。安全運転を心がけることが、何より大事なんだよ。
安全運転って何かというと、「法律を守って、周囲に気をつけながら運転する」ことなんだ。例えば、信号を守る、速度制限を守る、よそ見をしない、スマホを見ながら運転しないといった基本的なことだね。こんなことは誰もが知ってるけど、実際にはできてない人がいっぱいいるんだ。
毎日、ニュースで物損事故が報道されてるけど、ほとんどの場合は「ちょっと気をつけてれば防げた」という事故なんだ。例えば、一時停止を無視したとか、スマホを触りながら運転してたとか、イライラして速度超過してたとかね。こういった「うっかり」が事故を生むんだ。
物損事故を起こすと、保険料が上がったり、相手との交渉が大変だったり、ストレスが増えたりするんだ。だから、最初から事故を起こさないことが、何より大事なんだよ。
日頃の点検と注意
物損事故を防ぐには、クルマのメンテナンスも大事なんだ。例えば、ブレーキが効きが悪くなってると、急ブレーキが間に合わないかもしれないんだよ。タイヤがすり減ってると、雨の日に滑りやすくなるんだ。ワイパーが壊れてると、雨が見えなくなっちゃうんだ。こういった状況は、物損事故のリスクを高めるんだ。
だから、定期的にクルマを点検に出すことが大事なんだよ。また、自分でできることもあるんだ。例えば、ミラーとバックカメラが汚れてないか確認したり、ワイパーが動作してるか確認したり、タイヤの溝がちゃんとあるか確認したりね。
また、運転する前に「今日は疲れてないか」「気分は悪くないか」って自分の状態を確認することも大事なんだ。疲れているときとか、イライラしているときは、判断力が落ちるから事故のリスクが高まるんだよ。だから、そういうときは運転を控えるか、いつも以上に気をつけることが大事なんだ。
