公立学校って何?わかりやすく解説

「公立学校」って、学校生活の中で毎日のように言葉を聞くけど、そもそも何を意味してるのか、考えたことってありますか?「私立学校と何が違うの?」「なぜ『公立』と『私立』に分かれてるの?」そういった疑問を持つ人も多いはず。この記事を読めば、公立学校がどういう仕組みで成り立ってるか、他の学校とどう違うのか、そしてどうして日本に公立学校が存在するのか、全部分かるようになりますよ。

先生、『公立学校』ってそもそも何ですか?私立学校とはどう違うんですか?

いい質問だね。簡単に言うと、公立学校は国や都道府県、市町村などの公的な機関が運営している学校で、つまり税金でまかなわれているということ。一方、私立学校は民間の企業や個人がお金を出して運営している学校なんだ。
税金でまかなわれてる?では学費はどうなってるんですか?私立学校みたいに高いんですか?

いいところに気がついたね。公立学校は税金で運営されているから、学費(つまり、学校に通うためにかかるお金)が非常に安い。基本的に授業料は無料で、かかるのは教科書代や給食費など、必要最小限のものだけなんだ。だから、どんな家庭の子どもでも学校に通いやすいんだよ。
へえ、誰でも入学できるんですか?それとも成績がいい人だけ?

そこが公立学校の大きな特徴なんだ。公立学校は『学区』という決まった地域の子どもたちが通う学校で、その地域に住んでいる子どもなら、成績がどうであれ、誰でも入学できるんだよ。つまり、あなたが住んでいる地域の公立小学校なら、成績が低くても入学できるわけ。これを『義務教育』と言って、つまり、全ての子どもに教育を受けさせなければならない、という制度があるからね。
なるほど!では公立学校と私立学校では、他にはどんな違いがあるんですか?

大きな違いがいくつかあるね。まず、公立学校は国が定めた教科書や学習内容に従う必要があるけど、私立学校は独自の教育方針を持つことができる。それから、公立学校の先生は国家公務員か地方公務員だから安定しているけど、私立学校の先生は私立学校の職員として働いている。あと、公立学校は地域の子どもたちが集まるから、いろんな家庭環境や考え方の子どもたちが一緒に学ぶことになるんだ。
📝 3行でまとめると
  1. 公立学校は 税金で運営 される国や市町村の学校で、学費が安い
  2. 決められた 学区の子どもなら誰でも 入学できる、義務教育 の仕組み
  3. 地域の いろんな子どもたち が一緒に学ぶ、みんなの学校という考え方
目次

もうちょっと詳しく

公立学校の『公立』という言葉は、「公共のもの」という意味です。つまり、個人のものではなく、社会全体のものということですね。そのため、公立学校は税金、つまり国民や市民が納めたお金で運営されています。学校の建物を建てるのも、先生の給料を払うのも、全部税金です。だからこそ、どんな家庭の子どもでも、お金のことを心配せずに学校に通える仕組みができているんです。また、公立学校は『義務教育』と呼ばれる制度のもとにあります。これは、保護者は子どもに教育を受けさせる義務があり、子どもにはそれを受ける権利があるという考え方です。だから、全ての子どもが公立学校で基礎的な教育を受けられるようになっているんですよ。

💡 ポイント
公立学校は「みんなの税金で、みんなの子どもが学ぶ場所」という考え方が基本にあります。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「公立学校は私立学校より教育の質が低い」
→ これは間違いです。公立学校の中にも非常に教育の質が高い学校は多いです。また、私立学校にも質の差があります。大事なのは学校の運営方法ではなく、どの学校でも子どもたちのやる気や先生の努力が重要なんですよ。
⭕ 「公立学校と私立学校は運営方法が違うだけで、両方いい学校がある」
→ これが正しい理解です。公立学校は税金で誰もが通える環境を作ること、私立学校は独自の教育方針を実現することが目的です。どちらが『正解』ではなく、違う価値観を持った学校形態なんです。
なるほど〜、あーそういうことか!

[toc]

公立学校ってどういう意味?

『公立』と『私立』の違い

「公立学校」の「公立」という言葉を分解すると、「公」は「みんなのもの」「公共のもの」という意味で、「立」は「立てる」「作る」という意味です。つまり、公立学校は「みんなで一緒に立てた、みんなのための学校」ということなんですよ。

では、「私立学校」の場合はどうでしょう?「私」は「個人」「個人のもの」という意味です。だから私立学校は「個人や企業が立てた、その個人や企業のための学校」という意味になります。

分かりやすく例えると、こんな感じです。公立学校は、近所のみんなで共有する公園みたいなもの。誰でも無料で使えるし、みんなで大切にしなきゃいけない場所です。一方、私立学校は、誰かの家の庭みたいなもの。所有者が自由に使い方を決めることができます。

公立学校は税金で運営されている

公立学校は「税金」で運営されているというのは、とても大切なポイントです。税金とは、つまり、国民や市民が国や地域に納めたお金のことですね。

学校の運営には、いろんなお金がかかります。例えば、学校の建物を建てるお金、先生の給料、教科書や教室の道具などの教材費、電気やガス、水道などの光熱費、学校の維持管理・修理費など。これらが全部税金から出ているんです。だからあなたが学校の授業料を払わなくても、学校が成り立つわけです。あなたのお父さんやお母さんが払った税金が、学校運営に使われているんですよ。

これは本当に素晴らしい仕組みだと思いませんか?貧しい家庭の子どもでも、お金持ちの家庭の子どもでも、同じように教育を受けられるようにするためのシステムなんです。昔は、お金がない家庭の子どもは学校に行くことさえできませんでした。でも今は、公立学校があるおかげで、全ての子どもが学校に通えるようになったんですよ。

学区という地域の決まり

公立学校には「学区」という考え方があります。学区とは、つまり、「この地域の子どもはこの学校に通う」と決められた地域のことですね。

あなたが住んでいる住所で、通うべき公立小学校が決まります。例えば、「田中区の1丁目から3丁目に住んでいる子どもは、山田小学校に通う」みたいな感じです。私立学校の場合は、どこに住んでいてもその学校の試験に合格すれば入学できます。でも公立学校は、学区という枠があるから、その地域に住んでいる子どもたちが自動的に同じ学校に集まるんです。

これは良い面と課題がある仕組みです。良い面は、近所の子どもたちが一緒に学べるから、学校帰りに一緒に遊んだり、親同士も顔見知りになったりします。また、学校が地域に根ざした存在になるんです。課題としては、自分が通いたい学校があっても、学区の関係で通えない場合があるということです。ただし、「越境入学」という制度で、例外的に別の学校に通うことができる場合もあります。

『義務教育』という制度

公立学校は「義務教育」という制度と深く関わっています。義務教育とは、つまり、「全ての子どもが学校教育を受けなければならない」という決まりのことです。

日本では、小学校6年間と中学校3年間の合計9年間が義務教育の対象です。この9年間は、保護者は子どもに学校教育を受けさせる義務があり、子どもたちも学校に通う義務があります。もし子どもを学校に通わせないと、親は罰せられることもあります。

なぜこんな制度があるのかというと、「全ての子どもに最低限の教育を受けさせることが、その子どもの人生にとって大切だし、社会全体にとっても大切だ」という考え方があるからです。貧しい家庭だから学校に行かなくていい、という時代もありました。でも今は、どんな家庭の子どもでも、平等に教育を受ける権利があるんですよ。このような権利がある背景には、公立学校という仕組みがあるわけです。

公立学校と私立学校の違い

学費の大きな差

公立学校と私立学校の最も分かりやすい違いは、学費(つまり、学校に通うためにかかるお金)です。

公立学校は税金で運営されているので、授業料はほぼ無料です。かかるお金は、教科書代、給食費、修学旅行の積立金、体操着代など、限られたものだけです。だから、年間で数万円程度です。給食も月数千円程度で、栄養バランスの取れたご飯を毎日食べることができます。

一方、私立学校は民間の企業や個人が運営しているので、授業料がかかります。私立学校によって金額は大きく異なりますが、年間で数十万円から100万円を超える学校もあります。さらに、入学金という初期費用もかかります。だから、私立学校に通うには、かなりの経済的負担が必要になるんです。

このように、「誰でも学校に通える環境を作る」という公立学校の役割と、「独自の教育を実現する」という私立学校の特徴が、学費の違いに表れているんですよ。もし公立学校がなかったら、貧しい家庭の子どもは学校に通えないことになります。そう考えると、公立学校の存在がどれだけ大切かが分かりますね。

教育内容・カリキュラムの自由度

公立学校と私立学校では、教える内容も違います。公立学校は「学習指導要領」という国が定めた教科書や学習内容に従う必要があります。つまり、全国どこの公立学校でも、基本的には同じ内容を同じペースで教えるんです。

これは、「日本中のどの子どもも、同じレベルの基礎学力を身につけられるようにする」という目的があります。公立学校に通った子どもなら、全員が掛け算や漢字、歴史などの基本的な知識を身につけているはずです。だから、引っ越して別の学校に変わっても、新しい学校の勉強についていきやすいんですよ。全国共通のカリキュラムだからこそ、子どもたちが公平に学べるわけです。

一方、私立学校は独自の教育方針を持つことができます。例えば、「英語教育に特化した学校」「プログラミング中心の学校」「自分で考える力を育てることを重視する学校」など、学校ごとに特色があります。だから、自分の興味や適性に合った学校を選ぶことができるんです。ただし、独自のカリキュラムだと、転校する場合に新しい学校の進度についていくのが大変なこともあります。

先生たちの身分の違い

公立学校の先生と私立学校の先生では、身分も違います。公立学校の先生は「公務員」、つまり、国や地域(都道府県や市町村)に雇用されている職員です。公務員は安定した身分が保証されていて、よほどのことがない限りクビになりません。また、給料は国が定める基準に基づいて決まるので、どの地域の公立学校でも似たような給料です。

一方、私立学校の先生は「民間職員」で、私立学校を運営している企業や学園に雇用されています。給料は学校ごとに決めることができるし、経営状況が悪くなると給料が下がったり、場合によってはクビになったりすることもあります。

先生たちの身分が違うということは、教育方針にも影響します。公立学校の先生は国の教育方針に従う必要があるので、ある程度は決まった授業をしなきゃいけません。でも私立学校の先生は、学校の教育方針に合わせた自由な授業ができるわけです。また、公立学校の先生は転勤があることが多いので、数年ごとに別の学校に異動します。でも私立学校の先生は、同じ学校に長くいることが多いです。

地域性と多様性

公立学校は「その地域の子どもたちが通う学校」だから、いろんな家庭環境の子どもたちが集まります。貧しい家庭の子ども、お金持ちの家庭の子ども、両親がいない子ども、外国から来た子ども、成績がいい子ども、成績が苦手な子どもなど、本当にいろんな子どもたちが一緒に学ぶんです。

これは、「社会生活に必要な経験」として、すごく大切なことだと思います。学校は、いろんな人間関係を学ぶ場所でもあるからです。親や兄弟だけでなく、全く違う環境の子どもたちと関わることで、自分の視野が広がったり、他者を理解する力が育ったりするんですよ。こういう経験は、将来、社会人になったときに役に立つんです。

一方、私立学校は「同じ価値観や教育方針を持つ人たちが集まる学校」になりやすいです。特に進学校と言われる私立学校では、成績がいい子どもたちが集まるので、競争的な環境になることが多いです。これは「高い目標に向かう経験」として大切ですが、社会の多様性を学びにくい面もあります。

公立学校が生まれた理由

江戸時代までは学校がない時代も

今では「全ての子どもが学校に通う」というのは当たり前ですよね。でも、昔はそうじゃありませんでした。江戸時代(今から400年くらい前)までは、学校という仕組みがほとんどありませんでした。

江戸時代は、お金持ちの商人や武士の子どもは、お金を払って家庭教師に習ったり、寺子屋(小さい塾みたいなもの)に通ったりしていました。でも、農民や貧しい家庭の子どもは、学校に通う機会がありませんでした。だから、読み書きができない人がほとんどだったんです。読み書きができなくても、農業で生活することはできたし、社会も困りませんでした。

明治時代に義務教育が始まった

日本が大きく変わったのは、明治時代(150年くらい前)です。明治政府は「日本を先進国にするためには、国民全体が教育を受ける必要だ」と考えました。そして、1872年(明治5年)に「学制」という教育制度をつくって、全ての子どもに学校教育を受けさせることにしたんです。

これが、日本の義務教育の始まりです。最初は、町や村にお金がなくて、学校を建てられないところもありました。でも少しずつ、全国に学校が増えていったんです。このときにできた学校が「公立学校」なんですよ。公立学校は、最初は、みんなが平等に教育を受けられるようにするためにつくられたんです。

戦後の教育改革で今の形に

第二次世界大戦の後、日本の教育制度は大きく変わりました。1947年に「教育基本法」という新しい法律ができて、「全ての国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける権利を持つ」と書かれました。つまり、どんな家庭の子どもでも、お金のことを心配せずに学校に行けるようにしようという考え方が、法律として認められたんです。

それと同時に「学校教育法」という法律も作られて、公立学校と私立学校の関係が今みたいに整理されました。公立学校は「国民全体が平等に教育を受けるため」の学校、私立学校は「独自の教育方針を実現するための」学校として、役割分担をしたわけです。

このような経緯があるから、今の日本では、公立学校は「みんなの学校」「社会全体で支える学校」という位置づけになっているんですよ。

公立学校の使命

公立学校が生まれた理由を知ると、公立学校の使命が見えてきます。公立学校には4つの大切な役割があります。第1に「平等性」で、全ての子どもが平等に教育を受けられるようにすること。第2に「基礎学力」で、全ての子どもに最低限の読み書き計算などの基礎学力を身につけさせること。第3に「社会的統合」で、いろんな家庭環境の子どもが一緒に学ぶことで、社会を理解し、協力する力を育てること。第4に「民主主義教育」で、全ての国民が社会の担い手として活動するために必要な思考力や判断力を育てることです。

これらの役割は、個人のためだけじゃなく、社会全体の安定と発展のためのものなんです。だから、公立学校は「私的な学校」ではなく、「社会全体で支える学校」なんですよ。あなたが今通っている学校は、社会全体を作るための大切な場所なんです。

公立学校の良いところと課題

公立学校の良いところ

公立学校には、いろんな良い面があります。

まず第1に、「学費が安い」ことです。誰もが学校に通える環境が整っているから、親の経済状況で子どもの教育機会が左右されません。これは本当に大切なことです。世界には、貧しいから学校に行けない子どもが大勢います。でも日本では、どんな家庭の子どもでも学校に通える。これは幸せなことですよ。

第2に、「多様性を学べる」ことです。いろんな家庭環境、いろんな性格、いろんな考え方の子どもたちが一緒に学ぶから、自分と違う人を理解する力が育ちます。これは、これからの社会で生きていく上で、すごく大切な力なんです。

第3に、「地域に根ざしている」ことです。公立学校は地域の中心的な存在で、地域の人たちが学校を支えます。学校のために地域の人が活動したり、学校が地域のイベントに参加したりします。こうした関係を通じて、子どもたちは「自分たちは社会の一員なんだ」ということを学ぶんです。

公立学校の課題

でも、公立学校には課題もあります。

第1に、「進度が遅くなることがある」ということです。クラスの中には、進度が速い子もいれば、ゆっくりな子もいます。先生は全員に分かりやすい授業をしようとするから、どうしても進度が遅くなる傾向があります。その結果、得意な子どもは退屈してしまう場合があるんです。

第2に、「いじめが起こりやすい」ということです。多様な子どもたちが集まるから、その分、人間関係がぶつかることもあります。いじめは公立学校に限った問題ではありませんが、多様性がある分、トラブルが起こりやすい面もあるんです。

第3に、「学校によって教育の質が異なる」ということです。公立学校は全国同じカリキュラムを使っていますが、先生の力量は学校によって違いますし、地域の経済状況によって学校設備の質も違います。だから、「どこの公立学校に通うか」で、受ける教育に差が出てしまうことがあるんです。

第4に、「教員の負担が大きい」という課題もあります。公立学校の先生たちは、授業だけじゃなく、部活動の指導、いじめ対応、保護者対応など、本当にたくさんの仕事をしています。その結果、先生がストレスをためてしまったり、疲労してしまったりすることもあります。

公立学校の未来のために

公立学校は、日本の教育の大切な柱です。これからも、公立学校がその役割を果たし続けるためには、どうしたらいいんでしょう。

第1に、「予算を増やす」ことが大切です。学校の施設を良くしたり、先生を増やしたり、教材を充実させたりするためには、お金が必要なんです。国全体で公立学校にもっと投資することで、教育環境が良くなります。

第2に、「先生の負担を減らす」ことです。先生が授業に集中できる環境をつくることで、子どもたちはもっと質の高い授業を受けられるようになります。そのために、事務職員を増やしたり、部活動を外部に委託したりするなどの工夫が必要です。

第3に、「多様なニーズに対応する」ことです。発達障害がある子ども、不登校の子ども、外国籍の子どもなど、いろんな子どもたちのニーズに応じた支援が必要です。

これらのことは、全部「社会全体で公立学校を支える」ことにつながるんですよ。公立学校は「みんなの学校」だから、「みんなで支える」という意識が大切なんです。あなたのお父さんやお母さんが納める税金が学校を支えているし、地域の大人たちも学校を支えています。そして、あなたたちが学校で学んだことが、将来、社会を作っていくんですよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

目次